興國の元Jリーガー指揮官はC大阪時代の恩師…「男になれた」190cmの鹿島学園CB中川光星が見せた成長
鹿島学園DF
[1.4 選手権準々決勝 興國高 1-3 鹿島学園高 U等々力]
身も心もプレーも成長した姿で、恩師の前に立ちはだかった。鹿島学園高(茨城)が誇る190cmの長身DF中川光星(3年=C大阪U-15西)は選手権準々決勝に右CBで先発出場し、持ち味の空中戦を活かしたプレーで興國高エースと対峙。1失点に抑えて勝利に導き、17年ぶりのベスト4進出に貢献した。
序盤こそ相手のエースFW佐藤瞭太(3年)に起点を作られる場面もあったが、時間を経るごとに対応力で上回っていった。「ベスト8ということで緊張もあったけど、監督からも『強く行け』という言葉もあったので、しっかり強く行ってCBでカバーするというのも心がけていた。途中からは強く行けて良かった」。主将のDF齊藤空人(3年)にカバーを委ねながらの力強いデュエルが光った。
3-0で迎えた後半35分には今大会2失点目を喫し、課題も残ったが、その要因とも向き合っていた。「チームで入りの部分、得点を取った後の5分、最後の締めは意識していたけど、連戦で疲れてしまって自分のところで外されて失点したのは課題」。1回戦から中1日で4試合をフルタイムで戦っていたため「正直きつい部分はあった」と中川。10日の準決勝までに「しっかりここから期間が空くので、もう一回トレーニングして頑張りたい」と気を引き締めた。
そんな大型CBにとって、この試合は絶対に勝たなければならない理由があった。
対戦相手の興國高を率いる六車拓也監督は京都、新潟、徳島でプレーした元Jリーガー。引退後はC大阪のアカデミーで指導者キャリアをスタートさせており、中川をC大阪U-15西にスカウトしていた。技術面でも指導を受けた「中学時代の恩師」と中川。高校では精神的な部分での成長を遂げた姿を示すべく、「チームメートだった知り合いも結構いたこともあって、絶対に負けたくないという気持ち」で臨み、見事に勝ち切った。
「中学校の時はそんなに強気なタイプじゃなく、消極的な場面が多かったけど、高校3年間で監督から『もっと大人になれ』『男になれ』と言われてきた。そのおかげで男になれたのかなと思っています」(中川)
そんな教え子の姿には、六車監督も「ああいう子がピッチに立って、ああいう堂々とした姿を見ると、指導者としてすごく感慨深かったですね」と目を細めていた。
「今でも覚えてるんですけど、彼がまだ入る前で入団は決まっていた時に、最初の練習でアップでパスをしたんですよ。そのパスで(足が)つったんですよ(笑)。獲って大丈夫やったんかなと思って。でも彼がああやってタフになって、いろんな大学のスカウトからも名前が挙がるような選手になったというのは、僕の見る目も良かったんかなって(笑)。いや、本当に鹿島学園さんも素晴らしい育成をして、ああやってセレッソの選手が育っているのを見て、すごく嬉しかったです」(六車監督)


そんな中川は高校卒業後、立教大に進学予定。190cmの上背だけに頼らない能力も身につけ、プロ入りも見据えた次のステージを切り拓こうとしている。
「いいFWばかりと対戦する中で(潰しに)行きすぎると背後を取られたりしてしまう。自分は身長は高いけど、そこまで能力は高くないと自覚しているので、意識の部分ではしっかり行くところで潰して、行かないところはしっかり見ながら背後を取られないというのを意識しています」
準決勝で対戦する流通経済大柏は前線にさまざまなタイプのタレントを抱えており、そうした判断力が問われる展開になるのは確実。積み重ねてきたものを確かな自信とし、中川は「初の国立の舞台になるのでしっかり楽しんでチームで勝てるように頑張りたいです」と意気込んだ。
(取材・文 竹内達也)
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身も心もプレーも成長した姿で、恩師の前に立ちはだかった。鹿島学園高(茨城)が誇る190cmの長身DF中川光星(3年=C大阪U-15西)は選手権準々決勝に右CBで先発出場し、持ち味の空中戦を活かしたプレーで興國高エースと対峙。1失点に抑えて勝利に導き、17年ぶりのベスト4進出に貢献した。
序盤こそ相手のエースFW佐藤瞭太(3年)に起点を作られる場面もあったが、時間を経るごとに対応力で上回っていった。「ベスト8ということで緊張もあったけど、監督からも『強く行け』という言葉もあったので、しっかり強く行ってCBでカバーするというのも心がけていた。途中からは強く行けて良かった」。主将のDF齊藤空人(3年)にカバーを委ねながらの力強いデュエルが光った。
3-0で迎えた後半35分には今大会2失点目を喫し、課題も残ったが、その要因とも向き合っていた。「チームで入りの部分、得点を取った後の5分、最後の締めは意識していたけど、連戦で疲れてしまって自分のところで外されて失点したのは課題」。1回戦から中1日で4試合をフルタイムで戦っていたため「正直きつい部分はあった」と中川。10日の準決勝までに「しっかりここから期間が空くので、もう一回トレーニングして頑張りたい」と気を引き締めた。
そんな大型CBにとって、この試合は絶対に勝たなければならない理由があった。
対戦相手の興國高を率いる六車拓也監督は京都、新潟、徳島でプレーした元Jリーガー。引退後はC大阪のアカデミーで指導者キャリアをスタートさせており、中川をC大阪U-15西にスカウトしていた。技術面でも指導を受けた「中学時代の恩師」と中川。高校では精神的な部分での成長を遂げた姿を示すべく、「チームメートだった知り合いも結構いたこともあって、絶対に負けたくないという気持ち」で臨み、見事に勝ち切った。
「中学校の時はそんなに強気なタイプじゃなく、消極的な場面が多かったけど、高校3年間で監督から『もっと大人になれ』『男になれ』と言われてきた。そのおかげで男になれたのかなと思っています」(中川)
そんな教え子の姿には、六車監督も「ああいう子がピッチに立って、ああいう堂々とした姿を見ると、指導者としてすごく感慨深かったですね」と目を細めていた。
「今でも覚えてるんですけど、彼がまだ入る前で入団は決まっていた時に、最初の練習でアップでパスをしたんですよ。そのパスで(足が)つったんですよ(笑)。獲って大丈夫やったんかなと思って。でも彼がああやってタフになって、いろんな大学のスカウトからも名前が挙がるような選手になったというのは、僕の見る目も良かったんかなって(笑)。いや、本当に鹿島学園さんも素晴らしい育成をして、ああやってセレッソの選手が育っているのを見て、すごく嬉しかったです」(六車監督)


六車拓也監督
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