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神村学園が“茨城旋風”止め、3-0で選手権初優勝!夏冬2冠達成!

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前半19分、神村学園高FW日高元が左足で先制ゴール

[1.12 選手権決勝 神村学園高 3-0 鹿島学園高 国立]

 神村学園が初優勝、史上6校目の夏冬2冠達成! 第104回全国高校サッカー選手権決勝が12日、東京・国立競技場(MUFGスタジアム)で行われ、ともに初優勝をかけた神村学園高(鹿児島)と鹿島学園高(茨城)が対戦。神村学園が3-0で勝ち初優勝、鹿児島県勢21年ぶりの日本一に輝いた。

 インターハイ優勝校の神村学園は12回目の選手権出場で初の決勝進出。4-3-3システムの先発はGK寺田健太郎(3年)、DFは右SB細山田怜真(3年)、CB中野陽斗主将(3年/いわき内定)、CB今村太樹(3年)、左SB荒木仁翔(3年)の4バック。中盤はアンカーに堀ノ口瑛太(3年)が入り、インサイドが福島和毅(3年/福岡内定)と岡本桂乙(3年)。そして前線はともに6得点で得点ランキング首位の倉中悠駕(3年)と日高元(3年)、そして徳村楓大(3年/町田内定)が3トップを組んだ。

 一方、鹿島学園も12回目の選手権出場で初の決勝進出。4-4-2システムの先発は GKプムラピースリブンヤコ(2年)、DFは右SB秋山龍詠(3年)、CB中川光星(3年)、CB齊藤空人主将(3年)、左SB内野竜太郎(3年)の4バック。中盤は清水朔玖(3年)と木下永愛(3年)のダブルボランチで右SH伊藤蒼空(3年)、左SH三浦春人(3年)、そして2トップに内海心太郎(2年)と渡部隼翔(3年)が構えた。

 前半、神村学園はポゼッションとロングボールを交えた攻撃。セカンドボールを回収し、ボールを保持しながら相手を押し込む。9分には中野のドリブル、縦パスから右へ展開し、岡本がクロス。13分には福島が左サイドでのワンツーから右へサイドチェンジし、細山田がミドルシュートにチャレンジする。

 鹿島学園は中川や秋山がロングボールを跳ね返し、ゴール前でシュートブロック。セカンドボールを回収してサイド攻撃を狙う。食いついてくる相手に対し、渡部と伊藤のコンビで右サイドを打開。また、左の三浦のドリブル、シュートがスタンドを沸かせる。

 だが、前半19分、神村学園が先制する。右の細山田から中央の堀ノ口にボールが入ると、DFライン背後へ縦パス。徳村が快足を活かして追いつき、そのまま右足を振り抜く。これは相手GKプムラピーに阻まれたが、こぼれ球を日高が左足シュート。わずかに巻いた一撃がゴール左隅に決まった。

 日高の今大会7得点目で神村学園が1-0。その後も神村学園が主導権を握って攻め続ける。自陣深い位置からでも簡単にはクリアせずに、態勢を整えて福島、岡本、堀ノ口の中盤3人を軸としたポゼッションや前線への配球。準決勝の反省から確認した人とボールの動きの質も高く、荒木のクロスや徳村の裏抜けに結びつける。

 また、守備面では相手のカウンターのチャンスを中野が1人で止め切ったほか、守備範囲の広い今村やGK寺田が隙を見せない守り。そして、岡本のヘッドなどで追加点のチャンスを作ると29分、徳村が右中間からのドリブルでPKを獲得する。これを自ら右足で狙うが、鹿島学園GKプムラピーが右への跳躍からビッグセーブ。神村学園はこぼれを倉中が狙うも右ポストを叩いた。

 鹿島学園は相手のクロスを秋山、内野の両SBが身体に当てたほか、齊藤が出足の鋭い守備。そして、木下のギャップを突くパスから伊藤が裏抜けを狙ったほか、内海がDF背後へ飛び出そうとする。また、清水のプレースキックなどからゴールを目指すが、神村学園の守りは堅い。

 39分、神村学園が2点目を奪う。左クロスのこぼれを細山田が身体を張って後方へ繋ぐ。これを堀ノ口がわずかにドリブルで運んでから右足一閃。アウトにかかったミドルシュートがゴール右隅に突き刺さり、2-0となった。

 鹿島学園は後半開始から伊藤と内野に代えてボランチMF西川大翔(3年)と右SH酒井束颯(3年)を投入。清水を本来の左SBへ移して反撃に出る。立ち上がり、秋山のロングスローや連動した崩しからシュートチャンス。だが、神村学園は際の強さに加えてこぼれ球への反応も速く、簡単には決定打を打たさない。

 2025年度のJ1(鹿島)、J2(水戸)、インカレ(筑波大)と各種大会で茨城県勢が優勝。加えて、鹿島ユースは高校年代3冠を達成している。“茨城旋風”に続こうとする鹿島学園も反撃。セットプレーからチャンスを作り出す。

 後半7分、鹿島学園は清水の右CKに秋山が触れ、ゴールエリアの内海が右足ダイレクトでシュート。決定的な一撃だったが、ボールは右ポストを叩き、神村学園DFにクリアされた。10分には清水の右FKに渡部が反応。決定的なヘッドを放つが、神村学園GK寺田がビッグセーブで阻止する。

 神村学園は徳村が鋭い裏抜けから3点目のチャンスを迎えるが、鋭いセービングと飛び出しの光るGKプムラピーがストップ。相手の質の高い攻撃の前にゴール前まで攻め込まれるもDF陣が身体を張って守り、3点目を許さない。

 鹿島学園は18分、内海に代え準決勝で決勝点のFWワーズィージェイヴェン勝(2年)を投入。28分には渡部に代えて10番MF松本金太朗(3年)をピッチへ送り出す。

 神村学園は35分、倉中とMF佐々木悠太(3年)を交代。一方の鹿島学園は三浦に代え、182cm DF山田空羽斗(3年)を前線に送り出した。高さを加えて相手にプレッシャーをかけ、38分にはFKのこぼれ球から山田が決定的な左足シュート。何とか1点を奪って流れを変えようとする。

 対する神村学園は41分に岡本とFW花城瑛汰(2年)を交代。鹿島学園は45+1分に右FKから齊藤が決定的なヘッドを放つも、わずかにゴール左へ外れた。逆に神村学園が試合終了間際にダメ押しの3点目。45+2分、日高のラストパスから右の佐々木が切り返して左足でゴールへ流し込んだ。

 かつての“強い鹿児島を取り戻す”ことを目指してきた神村学園が、大会史上最多60,142人来場の国立決勝を3-0で勝利。初優勝と夏冬2冠を達成した。

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●第104回全国高校サッカー選手権特集

吉田太郎
Text by 吉田太郎

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