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大曲工は名門・西目に雪辱して秋田4強入り。準決勝敗退も、右WB高橋暖永主将「頑張ってきて、このスタジアムでできたのは良かった」

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大曲工高は敗れたものの、自分たちの取り組んできたことにチャレンジ

[10.17 選手権秋田県予選準決勝 明桜高 5-0 大曲工高 ソユスタ]

 部員41名の公立の工業高校、大曲工高が最近3大会の選手権予選で2度目のベスト4進出。ブラウブリッツ秋田のホームスタジアムであるソユースタジアムのピッチに立ち、第1シード相手に健闘した。

 立ち上がり、勇気を持ってボールを繋いで攻めに出た。だが、明桜高の強度と個々の技術力の高さの前に苦戦。押し込まれ、ゴール前で凌ぐような時間帯が続いた。それでも、良い形でボールを奪った際には正確にボールを繋ぎ、わずかではあったものの攻め切るシーンも。右WB高橋暖永主将(3年)は少ないチャンスを活かすためにスプリントしていた。

「1個のチャンス、2つのチャンスでどれだけキレ味を出せるか。1個1個のチャンスを大事にしたいと思って、攻撃の時はスプリントしました」。だが、相手の守りを脅かすまでには至らず、前半28分にはサイドから崩されて先制点を奪われた。

 後半、大曲工は点を取りに前へ。だが、やや守備意識を欠いてしまった隙を突かれ、開始9分間で3失点。それでも、MF渡邊翔真(2年)を軸にボールを動かし、敵陣に侵入する回数を増やした。

 試合終了間際に1点を奪われ、0-5。だが、高橋暖は「最後に前半よりは攻めれて、自分たちの持ち味であるサイドを活かした攻撃っていうか、明桜を相手に臆病にならずに、最後はパス繋げて攻めれたので良かったと思います」と胸を張った。

 宿敵にリベンジして勝ち取った準決勝の舞台だった。高橋暖は「一昨年も、去年も全部西目にやられているので、まずそこの借りを返せたのは良かったですし、ここでサッカー人生を終えて悔しいですけど、このスタジアムで最後できたのは良かった」と振り返る。

 今大会は2回戦で選手権出場14回の名門・西目高と対戦。前半にFW森川釉心(3年)が先制ゴールを決めると、追いつかれながらもPK戦でGK佐々木亮平(2年)が活躍して白星を勝ち取った。昨年、一昨年といずれも1点差で敗れていた西目にリベンジ。MF高橋幸太郎(3年)が受験で不在の中、高橋暖は「引退させたくない」という強い思いも勝因になったことを明かしていた。

 この日は復帰した高橋幸やDF妻野輝誠(3年)、戸島輝星(3年)、MF加藤涼平(3年)も含めて強豪校に挑戦。スタンドを盛り上げた野球部らの応援も力に、地元の人工芝グラウンドなどで磨いてきたパススタイルにチャレンジした。県内4冠を狙う明桜との実力差があったことは確か。だが、高橋暖は後輩たちに伝統を繋げられたことを喜ぶ。

「2年前もここに1回来させてもらって、また来たいっていうことでやってきました。去年も(新人戦)東北大会っていう、2年どっちもいい経験をさせてもらったので、自分たちもその1つ上と2つ上の先輩に負けないように、と。(自分たちの世代は)全県新人(初戦)で負けてしまって、そこの悔しさを糧に今まで頑張ってきて、このスタジアムでできたのは良かったと思います。あと、2年生に頑張ってもらいたいです」。選手権予選でベスト4へ進出し、スタジアムでサッカーができたことは次の世代への置き土産。後輩たちがこの経験を糧に努力し、より上に行ってくれることを期待して3年生たちは最後の選手権を終えた。

右WB高橋暖永主将(3年)は右サイドからのスプリントなどでゴールを目指した

明桜相手に技術力を発揮していたMF渡邊翔真(2年)

夏の全国高校野球選手権予選準優勝の野球部らが力強い応援で後押し

(取材・文 吉田太郎)


●第105回全国高校サッカー選手権特集
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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