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[MOM5635]鹿島学園MF小松彩希(3年)_地元・岩手の「スーパースター」「鹿島」に憧れて進学。 抜群の活動量でチームを助け、夢舞台へ

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鹿島学園高MF小松彩希(3年=MIRUMAE・FC・U-15出身)は前線で走り続けて勝利に貢献

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.31 選手権茨城県予選準決勝 鹿島学園高 2-0 常総学院高Ksスタ]

 地元の「スーパースター」と「鹿島」に憧れて岩手県から茨城県の名門・鹿島学園高へ進学。MF小松彩希(3年=MIRUMAE・FC・U-15出身)が自分の特長を発揮し、夢舞台・メルカリスタジアムでの決勝進出を勝ち取った。

 小松は2トップの一角に入り、ファーストプレーから前線で活動量多くプレー。「自分は上手くもないし、速くもないし、身体能力がある訳でもないんで、とにかく走って、チームのみんなを助けるっていうのは(鈴木雅人)監督からも、コーチからも言われていた」というように、走ってチームを助けていた。

 前半9分のCB澤崎移太(3年)の先制点は小松が獲得した右CKから生まれたもの。その後も献身的にフリーランニングを繰り返し、サイドで起点を生み出していた。準々決勝でハットトリックを達成しているが、ゴールを決めることよりもチームのために走ることを優先。走って相手を引きつけ、スペースを生み出し、時にポケットを突いてチャンスにも係わる。それを徹底していた印象だ。

 鹿島学園にはともに昨年度の選手権で活躍したFW内海心太郎主将(3年)とFWワーズィージェイヴェン勝(3年)という全国トップクラスの2トップがいる。「そこに割って入っていくためには自分の特長であるずっと走って、前線からアグレッシブにっていうのはずっと意識してやってきて、それが今、少し結果になった」。内海とワージィーが揃っている際は切り札の役割。この日は怪我の内海に代わって先発し、役割を全うした。

 ただし、右SB中原瀬那(3年)のポスト直撃のシュートの跳ね返りに反応したシーンなど、決めるチャンスがあったことは確か。本人は無得点に終わったことを悔しがっていた。それでも、鈴木雅人監督は小松のプレーを称える。

「ちょっとミスは多いんですけどその分、走る量とか、その辺は今日凄く頑張ったんじゃないかなと思います。上手くないのは分かっているけど、懸命に走る量と身体はちっちゃいけれど強さがあるんで、良く頑張ってくれたんじゃないかなって。(確認していたことが)プレーに出ていたんじゃないかなと思います」と鈴木監督。前夜の個人ミーティングで話し合ったことを全力で表現してくれたことを喜んでいた。

 小松は岩手県の強豪街クラブ、MIRUMAE・FC・U-15出身。高校進学時に地元の「スーパースター」と「鹿島」への憧れから進路を決めたのだという。「(元鹿島MFで、岩手出身の小笠原)満男さんがいらっしゃるじゃないですか。そこで、アントラーズっていうものを知って、(鹿島)アントラーズユースが強いのは知ってたんで、アントラーズユース(に入るのは)厳しいかなと思って。でも、上田綺世選手も好きだったので鹿島学園に上田綺世選手がいたことを聞いて、もう『じゃあ、行きたい』と」。父親の影響で元日本代表MF小笠原満男氏(現鹿島アカデミーアドバイザー)の映像を繰り返し見て、その戦う姿勢なども目標にしてきた。

 高校進学後、地元・岩手の大先輩と接する機会があったのだという。「アントラーズユースと練習試合した時に、(小笠原氏に)『岩手出身なんで写真撮ってください』って言ったら撮ってくれて、凄く『スーパースター』って感じです。『岩手なの?』って言ってビックリされて。凄く優しかったです」。11月7日の決勝では、「ずっと好き」という小笠原氏や鹿島の選手たちが躍動してきたメルカリスタジアムで茨城制覇を懸けて戦う。

「本当に最高です。選手権決勝もちっちゃい頃からの夢ですし、もうメルカリスタジアムでできるっていうのも夢ですし、ほんとにもう気持ち高ぶると思うんですけど、自分の特長である、走り回って、点を取ってチームを勝たせることができたらなと思います」。初めて立つ憧れのピッチ。そのメルカリスタジアムで誰よりも走り、ゴールも決めてタイトルを勝ち取る。


(取材・文 吉田太郎)


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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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