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陽性者多数のU-19日本代表、欧州遠征ラストはU-19フランスに惜敗…熊田PK弾で一時同点も終盤勝ち越される

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MF松木玖生(FC東京) ※写真は過去のもの

[11.21 国際親善試合 U-19日本 1-2 U-19フランス スペイン]

 U-19日本代表は21日、欧州遠征の最終戦でU-19フランス代表と対戦し、1-2で敗戦。2勝1敗で欧州遠征を終えた。

 17日のU-19スロバキア代表戦は3-2で、19日のU-18スペイン代表戦は1-0で勝利していた日本。18日に選手1名の新型コロナウイルス感染が伝えられていたが、21日にはさらに4名の感染も確認。22名で参加していた遠征も、フランス戦のメンバーは16名となっていた。

 日本は第2戦の4-3-3から布陣を変え、第1戦の3-4-3に戻す。発表されたメンバー表によると、GKにU-19日本代表選手の名前はなく、U-17日本代表でクロアチア遠征に参加していたとみられる小林将天(FC東京U-18)が入った。3バックは左からDF田中隼人(柏)、DF高井幸大(川崎F U-18)、DF諏訪間幸成(筑波大)が並ぶ。ボランチはキャプテンマークを巻いたMF山根陸(横浜FM)、MF松木玖生(FC東京)。左WBはDF松田隼風(水戸)、右WBはDF中野伸哉(鳥栖)が入る。前線3枚は左がMF永長鷹虎(川崎F)、右がMF甲田英將(名古屋)、1トップがFW熊田直紀(FC東京U-18)となった。

 日本は前半5分、サイドのクロスからヘディングシュートを食らい、早々に失点。前半に追いつくことができずに0-1のまま後半に折り返す。すると後半5分、同点に追いつくチャンス。最後方の田中からロングフィードが飛ぶと、松田が反応する。PA左から突破を狙い、相手のハンドを誘発。PKを獲得した。

 PKキッカーを務めたのは熊田。左足シュートは相手GKに読まれつつも、ゴールに押し込んだ。熊田は後半14分にFW坂本一彩(G大阪)と交代している。

 1-1と追いついた日本は後半25分から攻勢を強める。山根がPA手前から鋭い右足ミドルを放つが、惜しくもゴール枠外へ。直後には前線のプレスからカウンター。坂本がボールを奪い、左サイドにパスを出すと、松木がPA左の深い位置まで突破を図る。折り返しを永長が合わせるが、ゴール枠内を捉えなかった。

 後半30分には永長と山根を下げ、MF熊取谷一星(明治大)とMF中井卓大(レアル・マドリー)が入った。しかし同タイミングでフランスのパスワークに翻弄され、痛恨の失点。1-2と再び追いかける展開となった。

 交代メンバーが少ない日本だが、それでも最後まであきらめない。後半41分には中井がボールを奪ってショートカウンター。パスを受けた甲田がPA右からシュートを打つも、相手GKのセーブに遭った。直後には諏訪間と甲田に代わり、DF菊地脩太(長崎)とMF保田堅心(大分U-18)が出場。保田と中井がボランチで、松木は右ウイングに入った。

 日本は終了間際まで攻撃を仕掛けるものの、追いつくことはできずに試合終了。1-2の黒星で欧州遠征を終えた。試合後にはPK戦も実施した。1人目の松田が決めたが、2人目の高井が地面の足を取られてしまい失敗。3人目の坂本、4人目の菊地が決めたものの、相手はすべて決め切り、3-4となった。

 U-19日本代表メンバーのうち10名は遠征終了後、カタールワールドカップに臨む日本代表のトレーニングパートナーとして帯同する予定だった。だが、チーム内での陽性者が多数発生したため、急きょ合流は中止となった。

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