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「何か自分が変わるきっかけになった」。劇的同点弾のU-16日本代表候補MF岩崎亮佑(横浜FCユース)はプレミアEAST逆転Vへ、ゴールでの貢献誓う

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C大阪U-18戦の後半45分、U-16日本代表候補MF岩崎亮佑(横浜FCユース、2年)が左足で同点ゴール

[11.13 練習試合 U-16日本代表候補 2-2 C大阪U-18]

 試合終了間際にアピール弾を決めた。U-16日本代表候補は練習試合2試合目でC大阪U-18と対戦し、後半43分に失点。1-2とされたが、同45分、CB松野泰知(FC東京U-18)のロングパスからMF岩崎亮佑(横浜FCユース、2年)が縦へ持ち込み、左足でゴールを破った。

 チームを敗戦から救う劇的な同点ゴール。岩崎は廣山望監督から「ラインブレイクを徹底しろ」と言われていたのだという。元々サイドハーフだが、勝負どころで中央へポジションを移していたMFが、「(松野)泰知がボール持って、顔上がった瞬間に『行ける』と思ったんで、裏抜けて。結構相手も疲れてて、自分も疲れていて、コースあんまり良くなかったんすけど、ギリギリ入って良かった」とDFラインの背後を突いて決め切った。

 チームは後半37分にFW安西来起(岡山U-18)が同点ゴール。逆転勝利へチームは加速したが、岩崎はその後のクロスでチャンスを演出することができなかった。逆にチームは失点して1-2。このままでは終われないという気持ちも、殊勲の一撃に結びついた。

 岩崎は、今年2月にU-16日本代表のポルトガル遠征を経験。横浜FCユースでは今季のプレミアリーグEASTで17試合に出場し、5得点を記録している。だが、「(ここまで)自分の納得できるプレーができなくて、悔しいシーズンだった」という岩崎は代表チームに定着することができず、10月のU17アジアカップ予選メンバーにも選ばれなかった。

 だが、今回のU-16日本代表候補合宿は、最後に結果も残して「何か自分が変わるきっかけになった」。ピッチ内外でアドバイスを受けたMFは「アジア予選に選ばれたメンバーとの差っていうのを少しでもこれからの試合で埋めていって、また自分自身が代表に戻れるようにしたいなと思います」と誓う。

 得点を取れるサイドハーフは、残り3試合のプレミアリーグEASTで「もっと取れると思っています」ときっぱり。現在、リーグ2位の横浜FCユースは首位・鹿島ユースと勝ち点、得失点差で並んでおり、残り3試合で全て勝てば逆転優勝という状況だ。

 11月24日に再開初戦で市立船橋高と対戦し、12月1日には鹿島ユースとの大一番。「自分自身がこの合宿で成長したっていう部分を監督に見せたいっていうのはありますし、ゴールっていう形でチームに貢献できたらなと思います」。この日土壇場でチームを救うゴールを決めたMFが、横浜FCユースの初優勝に結果で貢献する。


(取材・文 吉田太郎)


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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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