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U17アジアカップ得点王を「狙っています」。3戦7発の予選から成長実感のU-17日本代表FW谷大地(鳥栖U-18)、練習試合で2ゴール

U-17日本代表FW谷大地(鳥栖U-18)が45分間の出場で2ゴールの活躍

[3.24 練習試合 U-17日本代表 3-3 東京国際大]

 U17アジアカップ得点王を狙うストライカーが、抜群の決定力を披露した。U-17日本代表FW谷大地(鳥栖U-18)は、2本目開始から3トップの中央で出場。2つのチャンスをいずれもゴールに結びつけた。

 まずは15分、左WB針生涼太(清水ユース)の折り返しにニアで反応。「角度がなくて、結構難しかったんですけど、ちょっと角度だけ変える方法選んで」右足1タッチで技ありの一撃を決めた。

 さらに23分には、右サイドを抜け出したMF加藤海輝(横浜FMユース)のマイナスのパスがPAへ届く。「結構後ろにボールが来ていて。でも、当てるだけでも結構正確な強いシュートが行くから、当てるだけな方法を選びました」という見事なシュートで2点目。この2得点を素直に喜んでいた。

「『点を取ったら次の試合も取れる』流れみたいのがあるんで、最初は1点でも取れたらいいなっていう気持ちだったんですけど、クロスとかがたくさん上がってきて、そのチャンスで全部決めるのがストライカーの役割なんで、2本上がって、2本を全部決めて良かったなと思います」

 谷は前線でボールを収める部分でも奮闘。年代別日本代表初選出だったU17アジアカップ予選(24年10月)で7ゴール(チームトップ)をマークしているストライカーは、そこからの成長を実感していた。

「一次予選で初めて選ばれて、たくさん点取って、帰ってきてもまた成長して自信がついたので。今回の最終予選でたくさん活躍して、本選で優勝できるように頑張りたいと思います」と力を込めた。

 谷は2月中旬から3月上旬にかけて「育成年代応援プロジェクト JFA アディダス DREAM ROAD」でメキシコの名門クラブ、UANLティグレスへ短期留学。「メキシコ行ってきて、帰ってきたらちょっと体もデカくなって、ターンとかクロスの入り方とか色々教えてもらって、ちょっと成長できた」と説明する。

 どこへ行っても現地の環境に慣れることが得意だという谷は、メキシコのDFたちの深いスライディングタックルや激しさに慣れ、強度を向上。現在は、以前よりもDFとのマッチアップで余裕を持ってプレーできるようになっている。

 U-17ワールドカップアジア最終予選を兼ねたU17アジアカップへの意気込みについて、谷は「やっぱり人生に1回あるかないかの機会なんで、日本の代表として出てる訳なんで、死ぬ気で戦いたいたいと思います」。そして、個人タイトルの得点王については「狙っています」ときっぱり。前回大会で得点王を獲得して優勝に貢献したMF名和田我空(現G大阪)のようにアジアでゴールを連発し、得点王と優勝を勝ち取る。

2本目15分、FW谷大地(鳥栖U-18)が右足1タッチでゴール

ガッツポーズでゴールを喜ぶ

(取材・文 吉田太郎)



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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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