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“いつか”でなく「10月11月の」A代表へ…オランダ1部で結果残す塩貝健人、経由地“U-22日本代表”から目論む本気の野心

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FW塩貝健人

 AFC U23アジアカップ予選に出場するU-22日本代表は2日、ミャンマーのヤンゴン市内でトレーニングを行った。

 アフガニスタン代表との初戦を翌日に控えるなか、今活動で初めて23名全員が集結。DF土屋櫂大(川崎F)、MF川合徳孟(磐田)、FW石橋瀬凪(湘南)が1日の夜にヤンゴン入りし、残るDF小杉啓太(ユールゴーデン)、MF保田堅心(ヘンク)、FW塩貝健人(NEC)の海外組も2日の昼前に合流を果たした。

 大岩剛監督からのメッセージを受け、現地時間の午後4時から練習を開始した選手たちは1時間ほどのメニューを消化。冒頭15分の公開となったなかで、初戦に向けて汗を流した。

「ほとんど情報がない」と大岩剛監督が明かしたように、アフガニスタンの戦い方は読めない。自分たちのスタイルを貫く主体性や状況に応じた即興性が求められるなか、今予選に闘志を燃やしているのが塩貝だ。

 國學院久我山高から慶應義塾大に進学し、1年次には関東大学3部リーグで得点王を獲得。昨年4月10日には特別指定選手に登録されていた横浜F・マリノスの一員としてJデビューを飾り、中2日で行なわれた湘南ベルマーレ戦でJ1初ゴールも記録した。

 世代別代表でも評価を高め、昨夏には大学を休学してオランダ・エールディビジ(1部)のNECに加入。「サッカーが難しかったというよりも、生活面や言葉の部分でかなり大変だった。自分を出していく作業も簡単ではなかったです」と振り返ったように、異文化に適応できずにシーズン始めは人知れず苦しんだという。

 だが、A代表でチームメイトでもあるFW小川航基とMF佐野航大に公私両面でサポートを受けつつ、新しい環境に適応。特に小川には、同じポジションのライバルとしても大きな刺激を受けた。

「親切だし、優しいし…。でも、ピッチではライバルで超えなきゃいけない存在。“小川航基”を超えるためにオランダに来たというのもあるので(負けられない)」(塩貝)

 小川と切磋琢磨しながら昨季はリーグ戦で4得点をマーク。移籍1年目ながら目覚ましい活躍を見せたのは、記憶にも新しい。今季も出場3試合で2発と好調をキープ。良い状態で大岩ジャパンの活動に合流した一方で、悔しさも滲ませる。

 2028年夏のロサンゼルス五輪を目指すチームも目標のひとつだが、A代表行きに意欲を示していたからだ。

「本当であれば、A代表の活動に選ばれたかった。でも、A代表に行くチャンスはあるはず。U-22代表の結果を森保(一)監督もチェックしていると思う。こっちでしっかり結果を残して、次の10月、11月の活動で選ばれるような活躍をしたい」(塩貝)

 もちろん、五輪代表を軽視しているわけではない。ヨーロッパでプレーし、ゴールを重ねてきたストライカーとしてより高い場所を目指すのは自然の流れだからだ。

 既に気持ちは切り替えている。与えられたチームで結果を残すことしか考えていない。今回はチームメイトに自身と同じく、10代で海を渡ったFW後藤啓介(シントトロイデン)も招集されている。ロス五輪世代のエースストライカー候補として、負けるわけにはいかない。「お互いに海外でやっている。そういう仲間なので刺激にもなっているし、お互いを高め合っていける存在」と話した塩貝も、後藤に対してライバル心をのぞかせる。

 今年3月に行なわれたU-20日本代表のスペイン遠征以来となる国際舞台で、塩貝はどんなプレーを見せるのか。今予選の3試合でゴールを量産し、ステップアップの足がかりにするつもりだ。

(取材・文 松尾祐希)

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松尾祐希
Text by 松尾祐希

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