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後半にMF木實先制弾とFW新川2発。U-18日本代表が3-0で山口智監督体制初陣を飾る!

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後半10分、U-18日本代表MF木實快斗(北九州)が左足ダイレクトで鮮やかな先制ゴール

[12.18 SBSカップ第1節 静岡ユース 0-3 U-18日本代表 藤枝総合]

 U-18日本代表が山口智監督体制初陣を白星で飾る! 「2025 SBSカップ国際ユースサッカー」が18日に静岡県藤枝市の藤枝総合運動公園サッカー場で開幕し、U-18日本代表は静岡ユースと対戦。ともに交代出場のMF木實快斗(北九州)の先制点とFW新川志音(鳥栖U-18)の2得点によって3-0で勝った。U-18日本代表は20日の第2節でU-18スペイン代表と戦う。

 一週間前の12月11日、2027年に行われるFIFA U-20ワールドカップを目指すU-20日本代表の新監督として、前・湘南監督である山口智氏の就任が発表された。その山口監督がSBSカップで、2027年U-20ワールドカップ世代である2007年生まれのU-18日本代表を指揮。「僕自身も初めての中で選手と顔を合わせて、日本を背負って戦うっていうところと、2年後のワールドカップを目指すスタートの中で今を大事にして行こう」と臨み、その初陣を3-0で制した。

 U-18日本代表は「自分がやってきたものである3バックに挑戦したくて」(山口監督)3バックを採用。先発はGK萩裕陽(名古屋U-18/名古屋昇格)、DFはゲーム主将の中野陽斗(神村学園高/いわき内定)、酒井舜哉(RB大宮U18/RB大宮昇格)、久保遥夢(前橋育英高/名古屋内定)の3バック。中盤は右WB山口豪太(昌平高/湘南内定)、左WB佐藤海宏(鹿島)、アンカーに和田直哉(浦和ユース)が入り、インサイドが福島和毅(神村学園高/福岡内定)と中積爲(G大阪ユース/G大阪昇格)、そして2トップは大西利都(名古屋U-18)と尾谷ディヴァインチネドゥ(FC東京U-18/FC東京昇格)が務めた。

U-18日本代表

 一方、静岡県のU-18世代の選手たちで構成された静岡ユースの先発は、GK後藤悠貴(清水ユース)、DFは右から小澤有悟(磐田U-18)、勝又大地(沼津U18)、甲斐佑蒼主将(磐田U-18/磐田昇格)、針生涼太(清水ユース/清水昇格)の4バック。中盤は伊藤誓良(磐田U-18)と四海星南(静岡学園高)のダブルボランチで右SH土居佑至(清水ユース/清水昇格)、左SH高澤海志(磐田U-18)、トップ下に石塚蓮歩(磐田U-18//磐田昇格)、そして山崎絢心(富士市立高/藤枝内定)が1トップに構えた。

静岡ユース

 前半、静岡ユースが健闘した。大塚智紀監督(清水桜が丘高)が「攻撃というよりも守備の入り方を先に確認をしていました」という静岡ユースは、相手のボールの運び方に対して誰がどう行くのかを上手く整理して戦っていた。また、CB勝又が191cmFW尾谷に食い下がり、左SB針生が対人守備の強さを発揮する。

静岡ユース左SB針生涼太(清水ユース)が対人守備の強さを見せる

 前半、U-18日本代表のビルドアップのミスを誘い、鋭い動きを連発する山崎がインターセプトから左足シュート。また、土居がポケットを突き、その落としを山崎が右足で狙ったほか、石塚がラストパス、シュートにチャレンジする。U-18日本代表は強引にボールを繋いだり、サイドを変えようとしてボールを失うなど、決してリズムは良くなかった。

静岡ユースFW山崎絢心(富士市立高)は鋭い動きを連発し、相手ゴールを脅かした

 それでも、GK萩が反応良くシュートを防いだほか、互いにポジションを中央、サイドと変えながら戦う中野、酒井、久保の3バックや和田が相手の攻撃に粘り強く対応。また、山口、佐藤の両WBのところで相手SBを押し出すことを意識して戦うなど、無失点を維持する。

DF中野陽斗(神村学園高)が新体制初戦のキャプテンマークを巻いた

MF和田直哉(浦和ユース)らが粘り強い守備を継続

 そして、尾谷の高さを活かした攻撃や、インターセプトから福島が一気に持ち上がるなど攻め返す。前半17分には相手ミスから大西がチャンスを迎え、左足シュートを放つ。また、28分には久保が左中間から運んでスルーパス。これに佐藤が走り込むと、そのまま縦に仕掛けて左足を振り抜いた。だが、いずれも相手GK後藤に止められ、先制することができない。

 さらに38分には山口のループパスから尾谷が抜け出し、最後は中積が決定的な左足シュート。だが、これも静岡ユースGK後藤がストップする。静岡ユースも甲斐や伊藤、四海らが正確にボールを繋いで押し返す。そして、左の高澤がDFと入れ替わって大きく前進し、小澤と土居のコンビで右サイドの局面を打開するなど渡り合っていた。
 
 前半は0-0。U-18日本代表の山口監督は「(思うようにいかなくても、それが)ストレスにならないような考え方を持とうね、っていうのはずっと言ってきて、ゴールを守る、その中でやらせないっていうところを、シンドかったとは思いますけど、前半ゼロで終えてきてくれたことが後半に繋がったと思います」と選手たちを讃える。

 後半開始から酒井と左WB木實を交代。4分には、3バックの左DFへ移った佐藤が縦パスを入れ、中積がクロスバー直撃の左足ミドルを放つ。そして10分、右スローインを尾谷が頭で繋ぐと、右サイドを抜け出した大西がクロス。これをファーの木實が左足ダイレクトで撃ち抜く。ボールは鋭い軌道を描いて右隅に突き刺さり、先制点となった。

後半10分、U-18日本代表MF木實快斗(北九州)が左足で先制ゴール

会心の一撃

喜びを爆発させるU-18日本代表の選手たち

 木實のゴラッソで先制したU-18日本代表は、13分に尾谷と大西をFW徳田誉(鹿島)とFW新川志音(鳥栖U-18/鳥栖昇格)へ2枚替え。静岡ユースも高澤、石塚、山崎をMF中野遥翔(沼津U18)、MF神吉俊之介(静岡学園高)、FW釜下諒(東海大静岡翔洋高)と入れ替える。

 試合は中野(U-18日本代表)が「前半のところはやっぱ緊張であったり、自分たちでもどうしていいか、なかなかコミュニケーションも取れていなくて上手くハマらなかったんですけど、後半は前から行こうっていうことで、自分たちがここ3日間でやってきたことが試合に出て、優位に進めたのかなっていうには思います」というように、U-18日本代表ペース。前から圧力をかけてボールを奪い取り、テンポ良く、流動的にボールを動かしてチャンスを作り出した。

 21分に山口と中積を右WB松本果成(湘南)とMF今井健人(東京Vユース)へ交代すると、24分には右の福島のラストパスから徳田が右足シュート。直後にも新川が右スローインから右足シュートを撃ち切る。さらに25分には、新川のスルーパスから今井が決定的な右足シュート。静岡ユースはGK後藤を中心に食い下がったが、U-18日本代表は26分、佐藤が相手DF背後へループパス。新川が浮き球を胸トラップすると、DFの激しいチャージを受けながらも身体を残し、左足を振り抜く。圧巻の一撃が決まり、2-0となった。

後半26分、交代出場のFW新川志音(鳥栖U-18)が左足で追加点

体幹の強さと得点感覚の高さを見せつけ、リードを広げた

 静岡ユースは直後に四海とMF杉山琥二郎(清水ユース)を交代。一方のU-18日本代表は徳田と新川の強力2トップを中心に迫力のある攻撃を続ける。32分に和田とMF鈴木楓(FC東京U-18/FC東京昇格)を交代すると、35分、今井のインターセプトから徳田がボールを運んで右前方へスルーパス。これを新川が右足でゴール左へ決め、3-0とした。静岡ユースも中野のクロスに釜下が飛び込んだほか、神吉の仕掛けなどで1点をもぎ取ろうとする。だが、U-18日本代表はボールを保持しながら試合を進める一方、守備の集中力を切らさず、山口新監督体制初戦で快勝を収めた。

後半35分、U-18日本代表FW徳田誉(鹿島)がスルーパス

FW新川志音(鳥栖U-18)が裏抜けから右足で決め、3-0

 山口監督は初陣を終え、「時間が経つにつれて、攻守ともに自分たちが練習してきたこと、積み上げたことが出たのではないかなと思います。何より結果として勝つことができたので、選手にも自信になったと思いますし、次に向けて修正をして、より良いものを出せるようにしたい」と語った。

 この後は20日にU-18スペイン代表、21日にU-18オーストラリア代表と対戦。中野は「自分にとっても大きな成長に繋がる大会にもしたいですし、それと(近年は)SBSカップを優勝してないってところで、やっぱり今年のU-18日本代表が、(山口監督体制)最初の大会を優勝で終えられたらなと思います」。第49回を迎えたSBSカップは例年、8月に開催されていたが、今回、日本サッカー協会が掲げる暑熱対策の一環として、開催時期を8月から12月に変更。その大会でU-18日本代表は頂点に立ち、アジア、世界での戦いへ弾みをつける。

山口智監督の初陣を白星で飾った

(取材・文 吉田太郎)

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