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U-21日本代表 AFC U23アジア杯メンバー発表 大岩剛監督会見要旨

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大岩剛監督

 日本サッカー協会は28日、都内のJFAハウスで記者会見を行い、来年1月6日にサウジアラビアで開幕するAFC U23アジアカップに臨むU-21日本代表メンバーを発表した。大岩剛監督と山本昌邦ナショナルチームダイレクターが登壇し、質疑応答を行った。

●山本昌邦ナショナルチームダイレクター
「オリンピックの準備として活動は続いているが、今回のU23アジア杯は、この形で実施されるのは最後になる。これからはU23アジア杯は4年に一回。オリンピックイヤーの予選として実施される。そのなかで、今回のU23アジア杯はオリンピック予選直近の大会ということで、直近の(成績)ポイントが予選のときのランキングで比率的に一番大きくなる。遡るごとにパーセンテージが減っていく。そういう意味ではロス五輪予選に向けて、非常に重要な大会という位置付けになる。23歳以下という位置付けだが、われわれは選手の育成・強化、4年のスパンでオリンピックに出続けるという流れのなかで、2歳下でチームを編成して挑んできた。今回も同じように、ロス五輪の準備として、他国は23歳以下で出てくる大会だが、そのなかで選手の成長ということを考え、もしくはチームのさまざまな準備を進めるというところでも大事な大会になる。サウジアラビアということで環境も厳しい。限られた日程のなかで大岩監督以下、いい準備をしていきたい。ぜひ期待していただければ」

大岩剛監督
「アジア杯に向けて、先日まで茨城で調整をしてきた。非常にいいコンディションで大会を迎えられると思っている。サウジアラビアで一戦一戦、目の前の試合にフォーカスして勝ち上がっていきたい」

──五輪予選に向けてポイントを取る位置付けの大会。男子は五輪枠が減ったことも含めて重要になる。
「ポイントについて、私が前回パリ五輪のチームを率いたときも、最終予選のU23アジア杯では厳しい状況のなかで大会に参加した。ただ先を見るのではなくて、そのときそのときの大会に向けてしっかり準備をして、選手にアプローチをしたい。そういうほうがウエイト的には重要だと感じている。そのなかで勝ち上がるごとに結果的にポイントが自分たちにとって優位になればなおよい。そういう気持ちで大会には臨みたい」

──来年はW杯イヤー。先陣を切って日本に勢いを与えたいか。
「代表活動として先陣を切る形になる。サムライブルーのW杯があることも認識しているし、選手にもそういうアプローチをしている。重複するが、選手はW杯を目指す。そのなかで個人の成長やチームの成長を考えたうえで、この大会の重要性をしっかり認識させながら、チームとしてしっかりと勝ち上がることが成長につながると思っている。そういうアプローチをしたい」

──昨日までの活動からDF陣で落選した選手もいるなかで、小泉佳絃(明治大)が11月以来の選出となった。その理由は何か。
「率直に言えば、チーム事情で少し厚みを持たせたいポジションではある。そのなかで彼のイングランド遠征のパフォーマンスだったり、その後のインカレでのプレーぶり。そこを把握したうえで、われわれの意向と評価が今回の招集につながったと言っていい。このグループに必要な人材だという風に思っていただければ」

──直前合宿ではコンディションについて強調していた。大前提として、今回の選考のポイントになった点は何か。
「このタイミングで招集できるということが大前提。コンディションについて、オフに入って茨城の大会に参加した選手や、大学から大会の後で参加した選手など、さまざまなコンディションの選手がいた。今回茨城で約一週間活動をして、トレーニングをしたなかで、(コンディションは)ものすごくグッと差は縮まってきたが、なお怪我も含めて、なかなかうまくいかない選手も中にはいた。そういうところで判断をして、小泉選手の話もだが、われわれのグループで必要であるポジション、コンディションを加味して23人を選んだ」

──将来的なところも含めて、代表選手としての意識付けも大事になる。重視したいポイントはあるか。
「サムライブルーの質の高さ、レベルの高さは、ピッチ上だけじゃなくて、所属しているクラブを見れば超一流であることは間違いない。そのグループに入っていくためには、オン・ザ・ピッチだけではプレーヤーとして大きくなれない。そのアプローチは、前回の大会から非常に重要視しているところではある。なにぶん若い選手たちの集まり。そういうところを重要視しながら、ピッチにおける技術、戦術の部分も通ずるものがあると思う。サッカーの質という部分でも、積極的にレベルの高さは、要求も含めてアプローチをしているところではある」

──ロス五輪まで約2年。いま2年前の位置付けとして、どういうことを大切にする一年にしたいか。
「長いようで短い、短いようで長く、“まだ”とも“もう”とも色んな見方がある。ロードマップを選手たちに認識してもらっていることはたしか。ただ、一つひとつの大会や、一歩一歩進んでいくグループの目的は明確にしているつもり。茨城の大会も優勝することを目的として一日一日トレーニングをしてきた。それはアジア杯につながるという話もした。茨城が終わった今、今度はアジア杯に。このグループでアジア杯に優勝するんだというマインドを選手たちに要求する。先を見ながら、目の前を一つひとつという気持ちで、選手たちと一緒にやっていきたい」

──FW齋藤俊輔(水戸)が海外移籍の準備に入った。パリ五輪に続き、選手が招集できるできないの問題が起こる可能性は高い。前回の経験を生かして、どこを大切にしたいか。
「この期間は、そのようなこと(海外移籍)が起こる期間。一日一日情報が変わって、選手の精神的な部分も変わり、そのなかで選手をしっかりと把握しながらグループを作っていく。そのうえで簡単に言うと、属人的にならないこと。2、3人の選手に頼らないこと。戦術的なアプローチやポジションのタスクだったり、そういう部分も含めて、誰がいつこのグループに入ったときにその意図を認識できるか、スムーズに入れるか。そのうえで本人が成長できて、チームも前進できるというグループ作りを意識しているし、選手にもそのようなアプローチをしている。選手の競争力を上げていく場をわれわれが作ることをやっていかなければいけない」

──齋藤の移籍について、どういう成長を期待しているか。
「この一年で自信をつけた。この活動のなかでもそれをものすごく感じさせてくれたし、彼にはいずれサムライブルーに入っていくだけのポテンシャルはある。彼の活躍に期待したい」

──招集メンバーではFW道脇豊(ベフェレン)のみが海外組。期待するところはあるか。
「海外組は、このタイミングでこのグループに参加していただけるという交渉を、山本ダイレクターを始め、いろんな方にしていただいている。それが前提にある。そのなかでこの期間は、決勝まで行けば1月24日までいることにある。そのぶん、各クラブには大変な負担をかけることになる。交渉次第では残れる残れないが出てきてしまうのは認識したうえで、色んな選手をしっかりと評価していきたい」

──パリ五輪世代とロス五輪世代の違いはあるか。
「何か私自身が変えたということはない。コロナ禍があり、パリ世代の選手たちはU-20W杯がなかった。直近のチリで行われたU-20W杯に参加した選手たちとの違いは、ものすごくあると思う。現時点では。いまのロス世代の選手たちは、若くして海外に出て、若くしてJリーグで活躍している。いま現在でも比較的、目線の高い位置にいると感じている。それはパリ世代になかったことなので、その違いはしっかりと認識しているつもり。今後起こり得ることを予想したなかで、海外に移籍する選手が増えていく。それに伴うラージ100以上の選手たちをしっかりと作っていくことが今後に向けては重要になる」

──開催地サウジアラビアの前に直前にカタールに入る。狙いは何か。
「大会のルールがあり、大会何日前にトレーニングマッチを終えなければいけない、会場を確保する、対戦相手を確保するという順序を経ていくなかで、会場が近いカタールであり、強い相手とできることなど、総合的な判断をしたなかで、1月1日にカタールの地で(練習試合を)できるという状況。色んな状況を加味したなかで決定したこと」

──属人的にならないという話について、誰が出ても同じサッカーができるようにしたい一方、違いを生み出せる選手とのバランスをどうしたいか。
「誰が出ても同じサッカーというワードによって伝わり方が違うと思っている。おれたちのサッカーと言ったりするが、グループ全体がしっかりと攻守において戦術的にそれぞれの個人のタスクも含めて、相手に対してこういうことをやろうという、自分たちの共通認識があるということが、俗にいうおれたちのサッカーと伝わっていると思う。グループとしての戦い方は誰が出ても同じように攻守においてのタスクをこなしていくところは、変えるべきではないと。そこが属人的ではないという表現になった。選手それぞれは特長が違うし、ストロングとウィークがあるなかで、グループとしてのストロングにしなければいけないところと、呼べる選手呼べない選手がいるなかで、われわれのグループとしては何をストロングにしていくかというところは、選手にもアプローチをしているし、われわれも選手の特長をしっかりと把握したなかで、対戦相手に対して、ここをストロングとして戦っていくということは、一試合一試合で戦術的要素としてははっきり選手に伝えている。戦い方が変わるときもあれば、変わらないときもある。そういう認識でグループを作っていきたい」

──グループリーグは中2日で3試合。暑さもあるなかで厳しい戦いになる。フィールドプレーヤー20人をどう起用したいか。
「最大6試合あるなかで、グループリーグを戦う。26人ではないので、23人で戦っているので、選手のコンディションだったり、ストロングである選手たちの特長をしっかり生かしながら、一戦一戦戦っていくというプランをしっかりと持って、選手たちを選んでいる。ポリバレントだったり、ほかのポジションができる選手だったりも含め、この23人でまずはグループリーグを突破する。そのなかで残りのトーナメントというところにフォーカスして、今大会を戦っていきたい」

──昨日の試合でMF大関友翔(川崎F)がキャプテンマークを巻いていた。キャプテンはどうする予定か。
「現段階では、チームキャプテンを誰にするかは決めていない。誰がキャプテンをやっても、それぞれしっかりとしたパーソナリティを持っている選手を選んでいるつもり。誰がキャプテンをやっても、責任感を持って行動をしてくれる選手だと思っている。今後、大会によって決めることはあるかもしれないが、現時点では決める予定はない。大関や市原(吏音/大宮)、梅木(怜/今治)、永野(修都/鳥取)であったり、このグループにおける立ち位置と、責任感のある選手以外にも、その立場を任せるかもしれない。そういう強いプレーヤーの集まりを作っていきたい」

──佐藤龍之介(岡山→FC東京)はA代表も経験している。移籍が決まったなかで呼んだ経緯や期待するところはあるか。
「こちらのグループに参加してもらえるというところでは、所属先のFC東京さんに非常に感謝している。何人もFC東京の選手がいるが、難しい時期に選手を派遣していただけることは、この場を借りて感謝したい。彼自身がサムライブルーを経験して、本人とも話して、まだまだ向上意欲がある。サムライブルーに入って達成感、という感覚を持っていない。まだまだこれからと、向上意識がある選手。このグループを軽視しているわけでもなく、このグループで結果を出し、自分の成長とサムライブルーに入るだけでなく活躍すると言っている。彼の向上心はいい影響をこのグループに与えてくれる。そういう部分も期待したい。ただ、競争力として、ほかの選手と技術的に戦術的に争うことが大事。そういう場をわれわれスタッフが作っていかなければいけない」

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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