土屋櫂大が武者修行で実感する成長「福島に来てよかった」、韓国巨躯FWとの対峙で悔しさ、加速させる代表とクラブのサイクル
DF
[3.29 国際親善試合 U-21日本 1-2 U-23韓国 天安]
U-21日本代表はU-23韓国代表に1-2で敗戦した。日本は海外組など一部の主力が不在となった一方、年上世代の韓国は海外組も含めて主力を招集。それでもDF土屋櫂大(福島)は「(韓国が)年上だろうが、海外組がいようが、まったく自分たちには関係ない。あそこで相手に勝ることができないと」と悔しさをにじませた。
韓国遠征の初戦・U-21アメリカ戦で0-2と敗れた日本は、中1日で迎えた韓国戦でスタメン11人を全員変更。アメリカ戦で後半30分からプレーしていた土屋は、韓国戦で先発出場した。
4-3-3の左CBを務めた土屋は、前半8分に後方から右サイドにロングボールを蹴る。右ウイングのFW福永裕也の突破を後押しし、MF矢田龍之介の決定機につなげた。守備では海外組が揃う韓国の前線に対してタイトな守備。序盤は危ない場面を作らせることなく、日本の時間が続いた。
前半30分過ぎから韓国の攻勢が強まった。起点となったのは背番号9を着ける193cm巨躯FWイ・ヨンジュン(グラスホッパー)。左右のサイドから揺さぶられると、最後はクロスに合わせたイ・ヨンジュンのシュートで失点を喫した。後半4分にも敵陣PA内に入ったボールをイ・ヨンジュンが左足一閃。渾身のパワーを込めたシュートがゴールに突き刺さり、0-2と点差が広がった。
交代選手の投入で勢いづいた日本は、終盤にMF石井久継が1点を返す。試合終了間際までチャンスを作り続けたが、1-2で試合終了。韓国遠征は2連敗で終わった。
土屋は失点シーン以外で安定感を発揮してフル出場。2失点のシーンを悔やんだ。
「特に相手の9番は、でかくてフィジカルもあった。そこで起点を作られてしまうと試合運びも難しくなる。体格が大きい相手に対し、もっと頭を使って間合いだとか駆け引きというところで勝っていかないといけない」
土屋は今年1月に優勝したU23アジア杯メンバーでもある。しかし、出場した試合はグループリーグ第3節・カタール戦のフル出場1試合のみ。川崎フロンターレでもプロ初年度となった昨シーズンはJ1リーグ1試合、カップ戦1試合の出場に終わっていた。
大会後には川崎フロンターレから福島ユナイテッドFCに期限付き移籍。MF大関友翔やDF松長根悠仁、MF由井航太といった先輩と同じルートでもある。実戦経験を経て成長を遂げた先人たちと同様に、土屋も百年構想リーグでここまで6試合連続フル出場と出番を得る。「去年と比べると余裕も出てきた」と、その変化を感じていた。
「90分を通してのゲームで体力面もそうだけど、集中力を最後まで保てるようになってきている」。決意の移籍は、現状でたしかな成長につながった。「福島に来てよかった。でも、まだレベルアップしなきゃいけないと思っているので。まだまだこのチームを引っ張っていくためにも、福島を支えるくらいの選手にならないといけない」と、充実の日々を噛みしめていた。
五輪を目指すチームは今後、A代表や海外クラブなどステップアップを経た選手を招集しづらくなっていく。今回の韓国遠征メンバーも大岩剛監督体制の初参加が7人。韓国戦では、代表経験の豊富な土屋がチームをけん引した。
羽田憲司コーチからは「このチームはCBが中心となって、CBからチームを作り上げてほしい」と背中を押されたという。「新しい選手が多いなかで、自分が最終ラインからチームを引っ張っていくくらいの選手にならないと」。だからこそ、2連敗には悔しさが強かった。
「やっぱり結果は大切。今回の韓国遠征は2敗してしまった。そこから目を背けてはいけない。この2敗を重く受け止めて、Jリーグに帰っても個人個人がレベルアップをしていかなきゃいけないと感じた遠征だった」。代表活動で改めて現在地を確認し、再びクラブでの研鑽を続けていく。
(取材・文 石川祐介)
U-21日本代表はU-23韓国代表に1-2で敗戦した。日本は海外組など一部の主力が不在となった一方、年上世代の韓国は海外組も含めて主力を招集。それでもDF土屋櫂大(福島)は「(韓国が)年上だろうが、海外組がいようが、まったく自分たちには関係ない。あそこで相手に勝ることができないと」と悔しさをにじませた。
韓国遠征の初戦・U-21アメリカ戦で0-2と敗れた日本は、中1日で迎えた韓国戦でスタメン11人を全員変更。アメリカ戦で後半30分からプレーしていた土屋は、韓国戦で先発出場した。
4-3-3の左CBを務めた土屋は、前半8分に後方から右サイドにロングボールを蹴る。右ウイングのFW福永裕也の突破を後押しし、MF矢田龍之介の決定機につなげた。守備では海外組が揃う韓国の前線に対してタイトな守備。序盤は危ない場面を作らせることなく、日本の時間が続いた。
前半30分過ぎから韓国の攻勢が強まった。起点となったのは背番号9を着ける193cm巨躯FWイ・ヨンジュン(グラスホッパー)。左右のサイドから揺さぶられると、最後はクロスに合わせたイ・ヨンジュンのシュートで失点を喫した。後半4分にも敵陣PA内に入ったボールをイ・ヨンジュンが左足一閃。渾身のパワーを込めたシュートがゴールに突き刺さり、0-2と点差が広がった。
交代選手の投入で勢いづいた日本は、終盤にMF石井久継が1点を返す。試合終了間際までチャンスを作り続けたが、1-2で試合終了。韓国遠征は2連敗で終わった。
土屋は失点シーン以外で安定感を発揮してフル出場。2失点のシーンを悔やんだ。
「特に相手の9番は、でかくてフィジカルもあった。そこで起点を作られてしまうと試合運びも難しくなる。体格が大きい相手に対し、もっと頭を使って間合いだとか駆け引きというところで勝っていかないといけない」
土屋は今年1月に優勝したU23アジア杯メンバーでもある。しかし、出場した試合はグループリーグ第3節・カタール戦のフル出場1試合のみ。川崎フロンターレでもプロ初年度となった昨シーズンはJ1リーグ1試合、カップ戦1試合の出場に終わっていた。
大会後には川崎フロンターレから福島ユナイテッドFCに期限付き移籍。MF大関友翔やDF松長根悠仁、MF由井航太といった先輩と同じルートでもある。実戦経験を経て成長を遂げた先人たちと同様に、土屋も百年構想リーグでここまで6試合連続フル出場と出番を得る。「去年と比べると余裕も出てきた」と、その変化を感じていた。
「90分を通してのゲームで体力面もそうだけど、集中力を最後まで保てるようになってきている」。決意の移籍は、現状でたしかな成長につながった。「福島に来てよかった。でも、まだレベルアップしなきゃいけないと思っているので。まだまだこのチームを引っ張っていくためにも、福島を支えるくらいの選手にならないといけない」と、充実の日々を噛みしめていた。
五輪を目指すチームは今後、A代表や海外クラブなどステップアップを経た選手を招集しづらくなっていく。今回の韓国遠征メンバーも大岩剛監督体制の初参加が7人。韓国戦では、代表経験の豊富な土屋がチームをけん引した。
羽田憲司コーチからは「このチームはCBが中心となって、CBからチームを作り上げてほしい」と背中を押されたという。「新しい選手が多いなかで、自分が最終ラインからチームを引っ張っていくくらいの選手にならないと」。だからこそ、2連敗には悔しさが強かった。
「やっぱり結果は大切。今回の韓国遠征は2敗してしまった。そこから目を背けてはいけない。この2敗を重く受け止めて、Jリーグに帰っても個人個人がレベルアップをしていかなきゃいけないと感じた遠征だった」。代表活動で改めて現在地を確認し、再びクラブでの研鑽を続けていく。
(取材・文 石川祐介)


