U17アジア杯第2戦、8名入れ替えの“ほぼターンオーバー”。決断の背景と、競争加速の手応え
[5.9 U17アジア杯GL第2節 日本 2-1 中国 ジェッダ]
「めっちゃ迷った」
U-17日本代表・小野信義監督はAFC U17アジアカップ、U-17中国代表との第2戦を終え、率直にそう振り返った。
この日、日本のスターティングメンバーは第1戦から8名を入れ替え。ほぼターンオーバーに近い形でのスタートとなっていた。継続しての先発となったのは、主将のDF元砂晏翔仁ウデンバ(鹿島)など3名のみ。当然ながら、小さくない“リスク”も伴う選択だった。
今回実際そうなったように、4チームのリーグ戦は2連勝してもグループステージ突破が決まらないことがしばしば起きる。もちろん、第2戦で引き分けや黒星となれば、自ずと第3戦へ持ち越しとなる。8強入りで世界大会出場権が決まる現行のレギュレーションも加味すると、このグループ3戦目が“決戦”となる可能性は非常に高い。
精神的にもタフになるこの“決戦”を想定し、第2戦でメンバーを入れ替えて、第3戦に万全のイレブンを並べるというわけだ。
かつては4強以上で世界大会出場権というレギュレーションだったために準々決勝こそが“決戦”で、そこにベストオーダーを揃えるのが大原則で、第3戦こそメンバーを落とす場だった。だが、出場枠の拡大に伴って、その考え方が変わってきているわけだ。
ただ、今大会は小野監督を惑わす要素があった。第1戦と第2戦の間が、通常は中2日のところが中3日になっていたのだ。指揮官は「中2日だったら(ターンオーバーを)迷わなかった」と苦笑いしつつ、最終的には3人を残して8人を入れ替えるという選択を採った。第3戦への余力を残しつつ、控えに回った選手たちの発奮を期待した形だ。
決して中国を侮ったわけではなく、むしろ「去年やったときも引き分けている。このグループで一番強いのは中国」(小野監督)と見た上での判断。この第2戦で全力全開を出し切っても白星が保証されるわけではないので、なおさら第3戦が“決戦”となるリスクを考えての決断だった。
いざフタを開けてみると、「(新しく先発した選手たちに)『やってやろう』という気持ちはあったけど、ちょっと空回りしちゃうような感じもあった」(小野監督)中で、タフな試合展開となった面は確かにある。
ただ、中国を率いる浮嶋敏監督が試合後に小野監督へ「ターンオーバーしてこのクオリティか」と称賛の言葉を伝えたように、代わって出た選手たちも徐々に試合の雰囲気に慣れて奮闘。終わってみれば、2-1の快勝で勝点3も確保しつつ、「競争が加速するような感じになった」(小野監督)のも大きな収穫となった。
インドネシアとの第3戦は3点差で負けなければ突破という少し余裕のある状況だが、第1戦で先発した選手を戻しても良いし、第2戦でパフォーマンスが良かった選手を継続しても良く、また思い切って出場機会のまだない選手にチャンスを与えることも選択肢に入る状況になった。
「23人全員の力で勝っている」と胸を張る小野監督は、「日本の中で育成してきてくれた選手を借りてやっているが、あらためてアジアの中では力がある」という手応えも感じていると言う。まずは最低限の目標として掲げてきた世界大会出場権確保、そしてアジア制覇へ。U-17日本代表は、着実な“二歩”を刻み込んだ。
(取材・文 川端暁彦)
●AFC U17アジアカップ2026特集
「めっちゃ迷った」
U-17日本代表・小野信義監督はAFC U17アジアカップ、U-17中国代表との第2戦を終え、率直にそう振り返った。
この日、日本のスターティングメンバーは第1戦から8名を入れ替え。ほぼターンオーバーに近い形でのスタートとなっていた。継続しての先発となったのは、主将のDF元砂晏翔仁ウデンバ(鹿島)など3名のみ。当然ながら、小さくない“リスク”も伴う選択だった。
今回実際そうなったように、4チームのリーグ戦は2連勝してもグループステージ突破が決まらないことがしばしば起きる。もちろん、第2戦で引き分けや黒星となれば、自ずと第3戦へ持ち越しとなる。8強入りで世界大会出場権が決まる現行のレギュレーションも加味すると、このグループ3戦目が“決戦”となる可能性は非常に高い。
精神的にもタフになるこの“決戦”を想定し、第2戦でメンバーを入れ替えて、第3戦に万全のイレブンを並べるというわけだ。
かつては4強以上で世界大会出場権というレギュレーションだったために準々決勝こそが“決戦”で、そこにベストオーダーを揃えるのが大原則で、第3戦こそメンバーを落とす場だった。だが、出場枠の拡大に伴って、その考え方が変わってきているわけだ。
ただ、今大会は小野監督を惑わす要素があった。第1戦と第2戦の間が、通常は中2日のところが中3日になっていたのだ。指揮官は「中2日だったら(ターンオーバーを)迷わなかった」と苦笑いしつつ、最終的には3人を残して8人を入れ替えるという選択を採った。第3戦への余力を残しつつ、控えに回った選手たちの発奮を期待した形だ。
決して中国を侮ったわけではなく、むしろ「去年やったときも引き分けている。このグループで一番強いのは中国」(小野監督)と見た上での判断。この第2戦で全力全開を出し切っても白星が保証されるわけではないので、なおさら第3戦が“決戦”となるリスクを考えての決断だった。
いざフタを開けてみると、「(新しく先発した選手たちに)『やってやろう』という気持ちはあったけど、ちょっと空回りしちゃうような感じもあった」(小野監督)中で、タフな試合展開となった面は確かにある。
ただ、中国を率いる浮嶋敏監督が試合後に小野監督へ「ターンオーバーしてこのクオリティか」と称賛の言葉を伝えたように、代わって出た選手たちも徐々に試合の雰囲気に慣れて奮闘。終わってみれば、2-1の快勝で勝点3も確保しつつ、「競争が加速するような感じになった」(小野監督)のも大きな収穫となった。
インドネシアとの第3戦は3点差で負けなければ突破という少し余裕のある状況だが、第1戦で先発した選手を戻しても良いし、第2戦でパフォーマンスが良かった選手を継続しても良く、また思い切って出場機会のまだない選手にチャンスを与えることも選択肢に入る状況になった。
「23人全員の力で勝っている」と胸を張る小野監督は、「日本の中で育成してきてくれた選手を借りてやっているが、あらためてアジアの中では力がある」という手応えも感じていると言う。まずは最低限の目標として掲げてきた世界大会出場権確保、そしてアジア制覇へ。U-17日本代表は、着実な“二歩”を刻み込んだ。
(取材・文 川端暁彦)
●AFC U17アジアカップ2026特集



