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左の暴れん坊、MF白男川羚斗(名古屋U-18)は「アジアで一番」の左足で“ほぼ3アシスト”

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U17アジア杯初出場のMF白男川羚斗(名古屋U-18)がU-17日本代表の全3得点に絡む活躍

[5.12 U17アジア杯GL第3節 日本 3–1 インドネシア ジェッダ]

 12日、AFC U17アジア杯サウジアラビア2026に参加中のU-17日本代表はグループステージ第3戦でU-17インドネシア代表と対戦し、3-1の勝利を飾った。

 その3得点すべてに絡んだ男が日本の左サイドにいた。今大会初先発にして初出場となるMF白男川羚斗(名古屋U-18)だ。

「1、2戦目に出られなくて、本当に出られなくて、みんなが試合後喜んでる中、自分は心の底から喜べなかったっていうところがあって……。でも昨日『スタートで行く予定』と言われて、本当に人一倍『やってやろう』と思っていた」(白男川)

 久々の代表招集で迎えた初めての国際大会の公式戦。晴れ舞台のピッチに立つチームメイトを悔しい気持ちで見守ってきた。U-17カタール代表との第1戦では0-1のビハインドを負った状況でウォーミングアップを指示されたものの、後半開始早々の同点劇を受けて投入が取り下げになってしまうという場面まであり、なおさら初出場に燃えていた。

 小野信義監督はそんな白男川について、「良い意味で『この野郎!』という気持ちを持ってくれていたと思う。それをバンって出した感じがあって、チームもすごくガッて盛り上がったと思います」と、意欲満面でピッチに立った姿勢をまず称えた。

 左ウイングバックとして先発した白男川は、左利きの左足キッカーとしてのメリットを活かした位置取りと仕掛けを連発。まずは28分、左から「アジアで一番だと思っている」と胸を張っていた左足クロスでMF恒吉良真(名古屋U-18)の先制ゴールをアシストしてみせる。

「本当に数センチ、キーパーとディフェンスの間を通すのをこだわって蹴って、いいとこにボールが転がってくれた。本当に誰かが合わせてくれると思っていて、最後やっぱ名古屋でずっとやってる(恒吉)良真が押し込んでくれたので、本当にうれしかった」(白男川)

 クロスを受ける側だった恒吉はこう振り返る。

「(白男川)羚斗が持ったらクロスが上がってくるというのはクラブでもやっているので、そこは目が合わなくてもわかるというか、思い切って入っていけた」(恒吉)

 この「名古屋ホットラインはあります」と胸を張った1点で勢い付いた白男川は、さらに後半も魅せていく。後半14分、パス交換からポケットへ侵入してのクロスは相手GKに当たったものの、こぼれ球をMF和田武士(浦和)が押し込んで、2-0とリードを拡げる。

 さらに後半26分の3点目は「自分がファウルして失点してしまった」という1失点を喫した直後のキックオフからの流れだった。

「(自分のファウルから失点したことを)引きずらないというのがあって、自分で点を取ったりアシスとしたりで取り返そうと思っていた」(白男川)

 左サイドを破ってのクロスボールの行き先は、逆サイドのウイングバックである交代出場のMF岡本新大(G大阪ユース)。このウイングバックから逆サイドのウイングバックへクロスを通す攻撃は狙っていたことの一つで、それが結実する形でのゴールとなった。

 終わってみれば3得点全てに絡む大活躍となった白男川には守備面などに課題もあり、小野監督がメンバー入りをためらっていた時期もあった。ただ、指揮官は最終的に「5バックで守ってくる相手にあのクロスで得点を生むことができるんじゃないか」と決断。その見立てが正しかったことを証明することとなった。

 もちろん、「自分の目標はここじゃない」と本人が強調したように、あくまで今回の活躍は通過点。「このあと何分出られるかはわからないですけど、本当に仲間を信じて、自分を信じて、まずはアジアの頂点を獲って、ワールドカップに繋げていきたいと思います」と意気込む。

 名古屋が誇る左の暴れん坊が、国際舞台に確かな足跡を残すこととなった。

(取材・文 川端暁彦)

●AFC U17アジアカップ2026特集
川端暁彦
Text by 川端暁彦

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