落選続いた“代表タイトル”大会…日の丸で再浮上誓う保田堅心(長崎)「ここがひとつのターニングポイントに」
MF
U-21日本代表MF保田堅心(長崎)にとって、代表でタイトルを争う大会は約3年半ぶりとなる。「久しぶりなのですごくワクワクしている」。自国開催のアジア競技大会を前に胸を躍らせ、「この中で本当に優勝できる集団だと思っているので、それをしっかりやり切りたい」と力を込めた。
2005年3月生まれの保田は、大分U-18に所属していた高校2年時にトップチームデビューを飾り、23年に正式昇格。同年3月には飛び級でU-20日本代表に選ばれ、AFC U20アジアカップに出場した。日本は同大会でU-20W杯の出場権を獲得したが、保田は同年5月の本大会メンバーから落選。結果的に、それが自身にとって最後にタイトルを懸けて戦った代表での大会となった。
自身の世代では、24年にU-19日本代表としてU20アジア杯予選を戦ったが、25年の本大会、さらにU-20W杯のメンバーには入れなかった。25年9月には大岩剛監督率いるU-22日本代表に加わり、U23アジア杯予選突破に貢献。それでも今年1月の本大会には招集されなかった。「なかなかタイトルが懸かったゲームを経験してきていない」。久々に巡ってきた優勝を争う舞台に、強い思いを抱いている。
代表で悔しさを重ねる一方、クラブでは大分トリニータからベルギー1部のゲンクへ期限付き移籍し、セカンドチームを中心に研鑽を積んだ。前へ運ぶ推進力を武器としてきたが、海外では「自分がやりたいようにできない状況もあった」という。2ボランチの一角でも攻め上がりたい思いがある中、監督から求められたのは持ち場に残る役割。「6番にとどまりながら良さを出すことを考えさせられた期間でした」と、思うように持ち味を出せない環境とも向き合った。
今夏には日本へ戻り、大分からV・ファーレン長崎へ完全移籍。怪我による出遅れもあり、ここまでは「なかなか思うようにはいっていない」と振り返る。それでも、海外で試行錯誤した経験は、大岩ジャパンで担う役割につながっている。「6番(アンカー)、8番(右インサイドハーフ)、10番(左インサイドハーフ)のどこでもプレーできると思っている」とした上で、チーム編成を踏まえれば「6番でプレーすることが多くなるのかな」と自身の立ち位置を見定める。
相手が日本を警戒し、自陣でブロックを固める展開も想定する。「そういう相手には、アンカーが攻撃のリズムやテンポを作ることが大事になる」。インサイドハーフで起用されればゴールやアシストを追い求め、アンカーに入れば攻撃時のリスクを管理しながら前線の選手を生かす。「押し込み続けることや、ボールを握り続けることの中心にいないといけない」。複数の役割を担える強みを示し、激しいチーム内競争を勝ち抜くつもりだ。
同世代の躍進も、保田を突き動かしている。25年9月のU23アジア杯予選では、FW塩貝健人(ボルフスブルク)、FW後藤啓介(フライブルク)と共闘。2人はA代表として今年6月の北中米W杯メンバーに名を連ねた。「これまでのW杯は少し遠い存在というか、日本を応援するサポーターとして見ていた」。それだけに、一緒にプレーした仲間が世界の舞台に立つ姿は特別だった。「初めての感覚だったので、すごく刺激をもらった。負けていられないという気持ちはずっとある」と率直に明かした。
大分時代の仲間からも力を受け取っている。前日にはFW鮎川峻がサンフレッチェ広島で自身初のハットトリックを達成し、FW渡邉新太(水戸)も鹿島アントラーズ戦で4得点。「一緒にやってきた仲間の活躍はすごく刺激になる」と喜び、「刺激が多いですね」と笑みを浮かべた。
今回の代表活動は、自身が前へ進むための舞台でもある。来年3月からA代表も兼任する大岩監督に継続して見てもらえる環境を、保田は「これ以上ないチャンス」と表現する。「ここがひとつのターニングポイントになるようにしたい。ここで何かをつかんで成長して(クラブに)戻れれば」。約3年半ぶりに巡ってきたタイトルへの挑戦を、代表とクラブで再び浮上するきっかけにする。
(取材・文 石川祐介)
●第20回アジア大会特集
2005年3月生まれの保田は、大分U-18に所属していた高校2年時にトップチームデビューを飾り、23年に正式昇格。同年3月には飛び級でU-20日本代表に選ばれ、AFC U20アジアカップに出場した。日本は同大会でU-20W杯の出場権を獲得したが、保田は同年5月の本大会メンバーから落選。結果的に、それが自身にとって最後にタイトルを懸けて戦った代表での大会となった。
自身の世代では、24年にU-19日本代表としてU20アジア杯予選を戦ったが、25年の本大会、さらにU-20W杯のメンバーには入れなかった。25年9月には大岩剛監督率いるU-22日本代表に加わり、U23アジア杯予選突破に貢献。それでも今年1月の本大会には招集されなかった。「なかなかタイトルが懸かったゲームを経験してきていない」。久々に巡ってきた優勝を争う舞台に、強い思いを抱いている。
代表で悔しさを重ねる一方、クラブでは大分トリニータからベルギー1部のゲンクへ期限付き移籍し、セカンドチームを中心に研鑽を積んだ。前へ運ぶ推進力を武器としてきたが、海外では「自分がやりたいようにできない状況もあった」という。2ボランチの一角でも攻め上がりたい思いがある中、監督から求められたのは持ち場に残る役割。「6番にとどまりながら良さを出すことを考えさせられた期間でした」と、思うように持ち味を出せない環境とも向き合った。
今夏には日本へ戻り、大分からV・ファーレン長崎へ完全移籍。怪我による出遅れもあり、ここまでは「なかなか思うようにはいっていない」と振り返る。それでも、海外で試行錯誤した経験は、大岩ジャパンで担う役割につながっている。「6番(アンカー)、8番(右インサイドハーフ)、10番(左インサイドハーフ)のどこでもプレーできると思っている」とした上で、チーム編成を踏まえれば「6番でプレーすることが多くなるのかな」と自身の立ち位置を見定める。
相手が日本を警戒し、自陣でブロックを固める展開も想定する。「そういう相手には、アンカーが攻撃のリズムやテンポを作ることが大事になる」。インサイドハーフで起用されればゴールやアシストを追い求め、アンカーに入れば攻撃時のリスクを管理しながら前線の選手を生かす。「押し込み続けることや、ボールを握り続けることの中心にいないといけない」。複数の役割を担える強みを示し、激しいチーム内競争を勝ち抜くつもりだ。
同世代の躍進も、保田を突き動かしている。25年9月のU23アジア杯予選では、FW塩貝健人(ボルフスブルク)、FW後藤啓介(フライブルク)と共闘。2人はA代表として今年6月の北中米W杯メンバーに名を連ねた。「これまでのW杯は少し遠い存在というか、日本を応援するサポーターとして見ていた」。それだけに、一緒にプレーした仲間が世界の舞台に立つ姿は特別だった。「初めての感覚だったので、すごく刺激をもらった。負けていられないという気持ちはずっとある」と率直に明かした。
大分時代の仲間からも力を受け取っている。前日にはFW鮎川峻がサンフレッチェ広島で自身初のハットトリックを達成し、FW渡邉新太(水戸)も鹿島アントラーズ戦で4得点。「一緒にやってきた仲間の活躍はすごく刺激になる」と喜び、「刺激が多いですね」と笑みを浮かべた。
今回の代表活動は、自身が前へ進むための舞台でもある。来年3月からA代表も兼任する大岩監督に継続して見てもらえる環境を、保田は「これ以上ないチャンス」と表現する。「ここがひとつのターニングポイントになるようにしたい。ここで何かをつかんで成長して(クラブに)戻れれば」。約3年半ぶりに巡ってきたタイトルへの挑戦を、代表とクラブで再び浮上するきっかけにする。
(取材・文 石川祐介)
●第20回アジア大会特集


