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北朝鮮戦のカウンター好機逸に悔いも…福永裕也(京都産業大)が見据えるアジア大会の頂点「優勝しか目指してない」

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FW福永裕也

[9.26 アジア大会準々決勝 日本 1-0 北朝鮮 豊田ス]

 自分の武器を出せそうな場面だったからこそ、悔しさが残った。U-21日本代表FW福永裕也(京都産業大)は、アジア競技大会準々決勝の北朝鮮戦にグループリーグ第2節以来の先発出場。4-3-3の右ウイングとしてプレーし、後半14分に交代するまで、相手の強いプレスを受けながら突破口を探した。

 福永が描いていたのは、対峙する左SBを突破してクロスを上げる形だった。しかし、「思うようにプレーさせてもらえなかった」と振り返る。北朝鮮の圧力を受け、日本は後方からの組み立てにも苦戦した。右サイドでは福永と右インサイドハーフのMF大関友翔(川崎F)、右SBのDF梅木怜(今治)が立ち位置を入れ替えながら、PA右のスペースへの進入を狙った。

「怜とゼキ君との三角形をローテーションしながらっていうことを、プレーが止まってるときに大岩さんからも言われて。そこはしっかりローテーションしながら、少しずつ改善できたのかなと思います」

 北朝鮮の強度は事前に聞いていたが、実際に向き合うと大学での試合との違いも感じた。福永によると、最初のプレーでは足首を踏まれて出血したという。「もっと悪かったら本当に怪我してしまう場面だった」。ボールのないところでの接触にもフラストレーションを感じた一方、そうしたプレーへの対応も経験として受け止め、「受け流すじゃないですけど、そういうところの上手さをもっと身につけないと」と話した。

 自身の守備にも課題を見つけた。対峙した相手SBには縦への突破と内側へのパスの両方があり、逆サイドからボールが移ってくる際の立ち位置が十分ではなかったという。ハーフタイムにコーチから指摘を受け、大関とも話して後半は修正したが、「ゲーム中にもっとゼキさんとつながりながら改善できた部分ではある」と悔やむ。「自分の強度感、スピード感はまだまだ足りない」と、求める基準の高さを感じていた。

 それでも後半13分には、自陣で相手のセットプレーを防いだ後、こぼれ球を拾ってドリブルで前進。相手をかわし、右を走るMF嶋本悠大へスルーパスを送ったが、ボールは相手に阻まれた。福永はその直後に交代。自分の持ち味を生かして運べた場面だったからこそ、最後の判断が心に残った。

「声が聞こえたので、焦って出しちゃった。自分の良さを出すっていうところだったら、あそこでまだ出さずに、もう1個2個、5m、10m運べた場面なのかなって」

 チームは1点を守り切って準決勝へ進んだ。福永はカウンターの場面を映像で見返し、次に生かす考えだ。メダルまであと一歩のところに来たが、目標はそこに置いていない。「優勝しか目指してないんで、しっかり一つ一つ勝っていく」。北朝鮮戦で得た手応えと課題を持って、残り2試合に向かう。

(取材・文 石川祐介)

●第20回アジア大会特集
石川祐介
Text by 石川祐介

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