苦い名古屋トップデビューも「あの試合を経験したからこそ今の自分がある」16歳でU-17W杯目指すMF深谷朔共、候補合宿で積極プレー
MF
高校1年生で果たしたトップチームデビューは苦い黒星になったが、「あの試合を経験したからこそ今の自分がある」。積極性を高めたMF深谷朔共(名古屋U-18)が、U-17日本代表候補合宿最終日の練習試合でも果敢なプレーで持ち味を発揮した。
深谷は中学3年生だった昨年に名古屋グランパスU-15で高円宮杯を優勝。中盤でのボール奪取や回収、左足の強烈ミドルシュートなど攻守で抜群のプレーを見せて日本一に貢献した。決勝後には翌年のU-16日本代表定着やユース1年目からのプレミアリーグ出場を目標に掲げると、今年に入って2月、3月、6月とU-16日本代表に招集され、プレミアWESTでもスタメンを中心にここまで12試合出場と宣言通りの飛躍を遂げている。
さらに8月26日、天皇杯のガイナーレ鳥取戦でベンチ入りすると1点リードの後半22分に最初の交代カードで出場。16歳でのトップチームデビューを飾った。しかし終盤、相手のタッチが大きくなったところで体を入れて対応しようとするも入れ替わられてしまい、1対2のピンチを招いて痛恨の同点被弾。名古屋は残り10分からの3失点で逆転負けを喫してしまい、大きな反省や悔しさを感じるデビュー戦になった。
それでも「自分のミスでの失点を経験して苦いデビュー戦になったけれど、そこから得られる部分ですごく大きいところもあった。天皇杯のデビュー戦というのはこれからのサッカー人生の中ですごく良い経験になったと思う」と深谷。失点に絡むミスも当然反省するところだが、何よりも初のトップチームでの公式戦で消極的な選択をしてしまったことを悔やんで改善を誓ったという。
深谷はその後J1の2試合で出番こそなかったもののベンチ入りし、U-21 Jリーグにも出場すると、今月14日のルヴァンカップ・ファジアーノ岡山戦で2度目のトップチームでの出場機会を得た。後半の終盤からピッチに入り、延長ではカウンターの起点となる浮き球パスも。天皇杯での反省を活かして積極的にプレーし、PK戦の末にトップチーム初勝利を飾った。
「天皇杯ではあまりボールを受けたがらずに相手の後ろに隠れたりとか、途中から入った中でゲームを変えることがあまりできなかった。ルヴァン杯では相手が延長戦で疲れていたのもあるけれど、積極的にボールを受けてゲームを作るところでは天皇杯に比べたらできた部分はあった。天皇杯で得た経験を次のルヴァン杯に結構活かすことができた」
その上で見据えるのは、プロの舞台でインパクトを残す活躍だ。
「まだシュート精度だったり(が課題)。ゴール前に入る回数ももっともっと増やしていかないとトップでの出場機会はないし、出たときにも活躍はできないと思う。ボックスに入っていく回数やゲームを作るところはもっとトップの中でも意識していきたい」
プロの舞台でも成長していく中、今週は自身初の飛び級選出でU-17日本代表候補合宿に参加した。初日の手応えは不十分だったというが、2日目からは積極的にプレーして守備力や左足のキックでアピール。最終日の流通経済大とのトレーニングマッチでは劣勢の前半こそ苦しんだが、次第にリズムを掴んでいくと攻守で持ち味を示すようになり、エリア内に走り込んでのクロスやミドルシュートなど積極的な姿勢も見せていった。
「(選考争いで)どう違いを出すかで、人にはない武器をもっと出していかないと2日目に感じて、入りから積極的にいったけれど前半はあまり自分でゲームを作ることができなかった。後半はもっと自分でボールを受けて展開したり、ボックスの中に入ってシュートを打ったりするところをもう一度意識して引き締め直して入った。ボールを受ける回数や展開が増えていって、守備では強度高くやれて、セカンドボールの回収や球際ではまだまだできるところはあったしU-17ワールドカップを目指す中での練習試合だったのでもっともっとできる部分は多くあったと思うけれど最低限はやれたと思う」
2010年5月生まれの深谷は来年のU-17W杯出場資格も持っているが、目指しているのは一つ上の世代である今年の大会。小野信義監督は昨年の飛び級参加組が世界で大きな経験を積み、自身の世代で戦う今年のチームで主軸になっていることを指摘。深谷も「一個上で出ることによって一足早く成長できる」と力を込め、さらなる飛躍のためにも16歳で世界の舞台に立つ意気込みだ。
ボランチは前回大会飛び級出場のMF和田武士(浦和)らが揃う激戦区。深谷は候補合宿を終えて「ボランチにはプロで出ている選手や結構良い選手がいる。死に物狂いでやらないといけない」と自チームでの活動に向けて気を引き締め直し、2010年世代からのメンバー入りを果たすべく最後までアピールを続けていく。
(取材・文 加藤直岐)
●U-17ワールドカップ2026特集
深谷は中学3年生だった昨年に名古屋グランパスU-15で高円宮杯を優勝。中盤でのボール奪取や回収、左足の強烈ミドルシュートなど攻守で抜群のプレーを見せて日本一に貢献した。決勝後には翌年のU-16日本代表定着やユース1年目からのプレミアリーグ出場を目標に掲げると、今年に入って2月、3月、6月とU-16日本代表に招集され、プレミアWESTでもスタメンを中心にここまで12試合出場と宣言通りの飛躍を遂げている。
さらに8月26日、天皇杯のガイナーレ鳥取戦でベンチ入りすると1点リードの後半22分に最初の交代カードで出場。16歳でのトップチームデビューを飾った。しかし終盤、相手のタッチが大きくなったところで体を入れて対応しようとするも入れ替わられてしまい、1対2のピンチを招いて痛恨の同点被弾。名古屋は残り10分からの3失点で逆転負けを喫してしまい、大きな反省や悔しさを感じるデビュー戦になった。
それでも「自分のミスでの失点を経験して苦いデビュー戦になったけれど、そこから得られる部分ですごく大きいところもあった。天皇杯のデビュー戦というのはこれからのサッカー人生の中ですごく良い経験になったと思う」と深谷。失点に絡むミスも当然反省するところだが、何よりも初のトップチームでの公式戦で消極的な選択をしてしまったことを悔やんで改善を誓ったという。
深谷はその後J1の2試合で出番こそなかったもののベンチ入りし、U-21 Jリーグにも出場すると、今月14日のルヴァンカップ・ファジアーノ岡山戦で2度目のトップチームでの出場機会を得た。後半の終盤からピッチに入り、延長ではカウンターの起点となる浮き球パスも。天皇杯での反省を活かして積極的にプレーし、PK戦の末にトップチーム初勝利を飾った。
「天皇杯ではあまりボールを受けたがらずに相手の後ろに隠れたりとか、途中から入った中でゲームを変えることがあまりできなかった。ルヴァン杯では相手が延長戦で疲れていたのもあるけれど、積極的にボールを受けてゲームを作るところでは天皇杯に比べたらできた部分はあった。天皇杯で得た経験を次のルヴァン杯に結構活かすことができた」
その上で見据えるのは、プロの舞台でインパクトを残す活躍だ。
「まだシュート精度だったり(が課題)。ゴール前に入る回数ももっともっと増やしていかないとトップでの出場機会はないし、出たときにも活躍はできないと思う。ボックスに入っていく回数やゲームを作るところはもっとトップの中でも意識していきたい」
プロの舞台でも成長していく中、今週は自身初の飛び級選出でU-17日本代表候補合宿に参加した。初日の手応えは不十分だったというが、2日目からは積極的にプレーして守備力や左足のキックでアピール。最終日の流通経済大とのトレーニングマッチでは劣勢の前半こそ苦しんだが、次第にリズムを掴んでいくと攻守で持ち味を示すようになり、エリア内に走り込んでのクロスやミドルシュートなど積極的な姿勢も見せていった。
「(選考争いで)どう違いを出すかで、人にはない武器をもっと出していかないと2日目に感じて、入りから積極的にいったけれど前半はあまり自分でゲームを作ることができなかった。後半はもっと自分でボールを受けて展開したり、ボックスの中に入ってシュートを打ったりするところをもう一度意識して引き締め直して入った。ボールを受ける回数や展開が増えていって、守備では強度高くやれて、セカンドボールの回収や球際ではまだまだできるところはあったしU-17ワールドカップを目指す中での練習試合だったのでもっともっとできる部分は多くあったと思うけれど最低限はやれたと思う」
2010年5月生まれの深谷は来年のU-17W杯出場資格も持っているが、目指しているのは一つ上の世代である今年の大会。小野信義監督は昨年の飛び級参加組が世界で大きな経験を積み、自身の世代で戦う今年のチームで主軸になっていることを指摘。深谷も「一個上で出ることによって一足早く成長できる」と力を込め、さらなる飛躍のためにも16歳で世界の舞台に立つ意気込みだ。
ボランチは前回大会飛び級出場のMF和田武士(浦和)らが揃う激戦区。深谷は候補合宿を終えて「ボランチにはプロで出ている選手や結構良い選手がいる。死に物狂いでやらないといけない」と自チームでの活動に向けて気を引き締め直し、2010年世代からのメンバー入りを果たすべく最後までアピールを続けていく。
(取材・文 加藤直岐)
●U-17ワールドカップ2026特集


