札幌ペトロヴィッチ監督、“宿命めいた”広島戦後会見で電撃引退示唆「95%、監督としてのキャリアを終えるかもしれない」
北海道コンサドーレ札幌のペトロヴィッチ監督が1日に行われたJ1第37節・広島戦(●1-5)後の記者会見で「札幌を率いることがないのは確定している」と今季限りでの退任を明言した上で、「95%、監督としてのキャリアを終えるかもしれない」と監督人生に幕を閉じる可能性を示唆した。
ペトロヴィッチ監督は記者会見で来季の去就について問われると、この日のホーム最終戦で引退セレモニーを行ったサンフレッチェ広島のMF青山敏弘に言及。青山は2004年に広島に入団し、クラブ一筋21年のキャリアを送ってきたが、3年目の06年にJ1初出場を果たした時の指揮官が当時シーズン途中で就任したばかりのペトロヴィッチ監督だった。
「サッカーは面白いもので、いろんな場面で面白い巡り合わせがある。私が18年前に広島に来て、日本でのキャリアをスタートしたが、そのスタートと同時に青山もJ1でデビューした。そこから彼もスタートした。ともに広島で歩んだ時間があり、私はそれから違うクラブに行ったが、18年半後には青山選手の引退試合のホームゲームに対戦相手の監督として対戦することになった。サッカーの世界ではそうした巡り合わせもあるんだなということを改めて感じた。宿命めいたものを感じた1日だった」(ペトロヴィッチ監督)
ペトロヴィッチ監督は続けて佐藤寿人、槙野智章、森崎和幸・浩司兄弟、柏木陽介、森脇良太といった広島で指導した選手たちに触れつつ、「18年半の間に多くの選手たちとともに戦ってきたが、そうした選手がキャリアを終えている」と述べ、自身の今後に言及した。
「私自身も95%、監督としてのキャリアを終えるかもしれない。5%はまだわからないが。ただ札幌を率いることがないのは確定している。そして95%、私自身も監督としてのキャリアを終えるかもしれない。これが現段階での自分の気持ちだ」(ペトロヴィッチ監督)
ペトロヴィッチ監督は06年途中から11年まで広島を率いた後、12年から17年途中まで浦和レッズ、そして翌18年から札幌を指揮。指揮官は「日本では3つのクラブで仕事をしたが、どのクラブでも若い選手を育ててきたという自負があるし、攻撃的な戦いをするチームを作ることができた」とキャリアを振り返りつつ、「私自身、札幌で来シーズンやることはないが、札幌は若い指導者が新たな気持ち、勇気を持って率いてほしい」と札幌の未来に期待を寄せた。
最後に「日本で3クラブで仕事をしたが、18年半で3クラブというのは決して多い数字ではない。各クラブで非常にいい仕事をさせていただいたし、いろんな方々の支えがあって仕事ができた。どのクラブでも仕事にアウェーの地で訪れたら、温かく迎え入れてくれる。指導されている方々、応援してくれている方々が温かく迎え入れてくれた。それが私にとっての喜びであったし、幸せなことであった。自分自身がした仕事の後に何が残るのかということを考えた時、そうして迎え入れてもらえたということは、自分の仕事は決して悪くなかったんだなと思える。18年半での3クラブでの仕事は私にとって誇りであり、一生懸命に戦ってくれた皆さんは常に大事な存在である。本当に感謝しかない」とかつて率いた3クラブへの感謝を口にした。
(取材・文 竹内達也)
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ペトロヴィッチ監督は記者会見で来季の去就について問われると、この日のホーム最終戦で引退セレモニーを行ったサンフレッチェ広島のMF青山敏弘に言及。青山は2004年に広島に入団し、クラブ一筋21年のキャリアを送ってきたが、3年目の06年にJ1初出場を果たした時の指揮官が当時シーズン途中で就任したばかりのペトロヴィッチ監督だった。
「サッカーは面白いもので、いろんな場面で面白い巡り合わせがある。私が18年前に広島に来て、日本でのキャリアをスタートしたが、そのスタートと同時に青山もJ1でデビューした。そこから彼もスタートした。ともに広島で歩んだ時間があり、私はそれから違うクラブに行ったが、18年半後には青山選手の引退試合のホームゲームに対戦相手の監督として対戦することになった。サッカーの世界ではそうした巡り合わせもあるんだなということを改めて感じた。宿命めいたものを感じた1日だった」(ペトロヴィッチ監督)
ペトロヴィッチ監督は続けて佐藤寿人、槙野智章、森崎和幸・浩司兄弟、柏木陽介、森脇良太といった広島で指導した選手たちに触れつつ、「18年半の間に多くの選手たちとともに戦ってきたが、そうした選手がキャリアを終えている」と述べ、自身の今後に言及した。
「私自身も95%、監督としてのキャリアを終えるかもしれない。5%はまだわからないが。ただ札幌を率いることがないのは確定している。そして95%、私自身も監督としてのキャリアを終えるかもしれない。これが現段階での自分の気持ちだ」(ペトロヴィッチ監督)
ペトロヴィッチ監督は06年途中から11年まで広島を率いた後、12年から17年途中まで浦和レッズ、そして翌18年から札幌を指揮。指揮官は「日本では3つのクラブで仕事をしたが、どのクラブでも若い選手を育ててきたという自負があるし、攻撃的な戦いをするチームを作ることができた」とキャリアを振り返りつつ、「私自身、札幌で来シーズンやることはないが、札幌は若い指導者が新たな気持ち、勇気を持って率いてほしい」と札幌の未来に期待を寄せた。
最後に「日本で3クラブで仕事をしたが、18年半で3クラブというのは決して多い数字ではない。各クラブで非常にいい仕事をさせていただいたし、いろんな方々の支えがあって仕事ができた。どのクラブでも仕事にアウェーの地で訪れたら、温かく迎え入れてくれる。指導されている方々、応援してくれている方々が温かく迎え入れてくれた。それが私にとっての喜びであったし、幸せなことであった。自分自身がした仕事の後に何が残るのかということを考えた時、そうして迎え入れてもらえたということは、自分の仕事は決して悪くなかったんだなと思える。18年半での3クラブでの仕事は私にとって誇りであり、一生懸命に戦ってくれた皆さんは常に大事な存在である。本当に感謝しかない」とかつて率いた3クラブへの感謝を口にした。
(取材・文 竹内達也)
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