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決定機悔やんだ神戸MF山内翔、聖地国立で口にした強烈な覚悟「今年ダメならサッカー選手として終わりだと…」

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MF山内翔

[2.8 富士フイルムスーパー杯 神戸 0-2 広島 国立]

 劣勢が続いたヴィッセル神戸が最もゴールに近づいたのは後半10分だった。ボランチ起用のMF山内翔が中盤からボールを持ち上がり、右のMF汰木康也に預けてリターンをもらうと、ゴール右斜め前から右足を一閃。だが、このシュートはGK大迫敬介に阻まれ、跳ね返りを狙ったMF冨永虹七のシュートもDF塩谷司に触られてクロスバーへ。同点に追いつく絶好のチャンスを逃し、流れを掴むことができなかった。

 筑波大卒プロ1年目の昨季、3試合の先発を含む8試合の出場にとどまった山内は、このシーンに大きな悔いを残していた。

「チームとして前半なかなかやりたいことができなかったし、ハーフタイムに監督からも周りの選手からも『もっともっとやろう』という声があったなか、後半の立ち上がりはうまく入れたし、自分に決定機もあった。そこを決めていれば試合は変わっていたと思うし、あそこが今日の試合の大きなポイントだったと思う」

 昨季の先発3試合のうち2試合は左サイドハーフ起用で、唯一インサイドハーフで先発した1試合も45分間の出場にとどまったため、ボランチでの90分間フル出場には「自分のポジションで90分できて、そこはプロになってから今までなかったのでポジティブなところはある」としながらも、より脳裏に強く残ったのは決定機逸のシーン。「ボールを運んだり、前進させることはこのチームの中でも自分ができることだけど、収穫よりもあそこを決めていればという気持ちが強い」と悔やんだ。

 そんな山内だが、プロ入り初先発となった昨季の第8節・町田戦(◯2-1)も国立競技場での試合。この試合でプロ初ゴールも決め、勝利には貢献していたが、同時に本職外起用でのパフォーマンスに不甲斐なさも感じていたという。

 その点、本職起用で持ち味を発揮できたこの日のパフォーマンスは一歩前進とも言える。「あの時は何もわからず、左サイドのポジションは普段やっていたわけではなかったので、とにかくがむしゃらにやっていたけど、今日は真ん中のポジションはこういう感じだったなというのを思いながらできた。負けたことはものすごく自分に対するストレスもあるけど、楽しかったなという印象もある」と前向きにも受け止めていた。

 今季は絶対的レギュラーのMF山口蛍が長崎に移籍し、ボランチ争いという点では大きなチャンスが広がるシーズン。山内も「あれだけ実績、チームに対する貢献をしてきた方なのでいなくなったことは僕自身も悲しいけど、いなくなったらいなくなったでチームとしてやっていくしかない。自分にしか出せないものを出して、また自分の立ち位置を見出していければ」と意気込む。

 この日は一昨季の大怪我から539日ぶりの公式戦復帰を果たしたMF齊藤未月と揃ってフル出場したが、好連係を示したのも前向きな材料だ。「僕が練習参加をしていた時に(齊藤が怪我をした)レイソル戦を上から見ていたけど、ああいったケガから昨年の1年間、リハビリをしている未月くんを見ていたし、一緒に隣で出させていただくことに試合前から特別な思いもあった。ポジションは少し違うようで同じだけど、日々競争していく中だけど90分一緒に試合ができて特別な試合になった」。特にはポジションを争う相手とはいえど、豊富なJ1出場経験を持つ実力者。共存関係をより構築することで互いに存在感を高めていく構えだ。

 そうしていよいよ始まる勝負の1年。山内はこの日のパフォーマンスを「プロは結果の世界。あれを決めていれば良かったと言えるし、今日に関してはよくなかったと思っている。次は決められるように準備しないといけない」と振り返りつつ、「試合が終わった後、チームとしても監督も危機感を持ってやろうというのは言っている。自分も危機感を持ちながら、今年ダメならサッカー選手として終わりだというくらいの強い気持ちを持って日々やっていこうと思っている」と強烈な覚悟を示した。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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