苦しむFC東京で5年ぶりJ復帰決断…室屋成が示した指針「これくらいの強度の高さをベースにしないと」
DF
[6.14 J1第20節 FC東京 2-2 C大阪 味スタ]
FC東京DF室屋成が5年ぶりにJ1リーグ戦に出場し、右サイドバックでの先発フル出場で降格圏脱出に導いた。感慨の味の素スタジアム凱旋を終えた31歳は「アップの時からサポーターが自分のチャントを歌ってくれて、すごく嬉しい気持ちになったし、試合中もサポーターの声が常に聞こえていた。すごく後押ししてくれた」とサポーターへの感謝を語った。
青森山田高、明治大出身の室屋は大学4年進級時の2016年にFC東京でプロ生活をスタートし、20年夏にドイツ・ハノーファーに移籍。ブンデスリーガ2部で5年間を過ごした後、クラブW杯の影響で特例移籍ウインドーが開設されたことに伴い、FC東京への復帰を決断した。5月23日に移籍が発表され、今月からJリーグに選手登録されていた。
この日の試合前時点では降格圏18位に沈むなか、チーム合流からの2週間にわたってスランプ脱出への働きかけを行ってきたという室屋。復帰初陣では開始直後に頭部が相手と接触し、流血するというアクシデントに見舞われるほど球際で戦う姿勢を表現していたが、それは決して“ドイツ基準”といった大上段からの表現ではなく、室屋にとってごく当たり前の振る舞いだったようだ。
「個人的にそんなにドイツがとか、日本がとかじゃなく、これが自分の特徴だし、日本にいる時からこのプレースタイルでやっているので、そこは別に考えてはいなかった。ただこの2週間、練習の中でインテンシティの高さとか、1対1の部分で絶対やらすなということをチームメートに話していた。そういうところで自分もこだわらないといけないと思ってやっていた」
そうした狙いはチーム全体でも共有されており、この日のFC東京はポゼッション志向を大幅に制限し、ミドルゾーンからのカウンターを主体に攻撃を組み立てていた。その結果、室屋が得意とする攻撃参加も最小限にとどまった。だが、2-2の撃ち合いの末に勝ち点1は獲得。室屋は「結果的に勝ち点1だったけど、前向きな勝ち点1なんじゃないかと思う」とポジティブな感想を口にした。
まずはこの戦いをベースに勝ち点を重ねつつ、内容面も向上を目指していく構えだ。
「自分たちの戦う意志みたいなものは見ている人たちにも伝わったと思うし、やっぱりこれくらいの強度の高さをベースにしないといけない。これをやりつつ、ボールをもっと握るという積み重ねだと思う。こういう基本的な部分にこだわっていきたいし、これくらいみんな一人一人が責任を持ってプレーしていたら自然と勝ち点は積み上がっていくと思う」。帰ってきた背番号2が示した指針とともに、FC東京は苦境脱却への歩みを始める。
(取材・文 竹内達也)
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FC東京DF室屋成が5年ぶりにJ1リーグ戦に出場し、右サイドバックでの先発フル出場で降格圏脱出に導いた。感慨の味の素スタジアム凱旋を終えた31歳は「アップの時からサポーターが自分のチャントを歌ってくれて、すごく嬉しい気持ちになったし、試合中もサポーターの声が常に聞こえていた。すごく後押ししてくれた」とサポーターへの感謝を語った。
青森山田高、明治大出身の室屋は大学4年進級時の2016年にFC東京でプロ生活をスタートし、20年夏にドイツ・ハノーファーに移籍。ブンデスリーガ2部で5年間を過ごした後、クラブW杯の影響で特例移籍ウインドーが開設されたことに伴い、FC東京への復帰を決断した。5月23日に移籍が発表され、今月からJリーグに選手登録されていた。
この日の試合前時点では降格圏18位に沈むなか、チーム合流からの2週間にわたってスランプ脱出への働きかけを行ってきたという室屋。復帰初陣では開始直後に頭部が相手と接触し、流血するというアクシデントに見舞われるほど球際で戦う姿勢を表現していたが、それは決して“ドイツ基準”といった大上段からの表現ではなく、室屋にとってごく当たり前の振る舞いだったようだ。
「個人的にそんなにドイツがとか、日本がとかじゃなく、これが自分の特徴だし、日本にいる時からこのプレースタイルでやっているので、そこは別に考えてはいなかった。ただこの2週間、練習の中でインテンシティの高さとか、1対1の部分で絶対やらすなということをチームメートに話していた。そういうところで自分もこだわらないといけないと思ってやっていた」
そうした狙いはチーム全体でも共有されており、この日のFC東京はポゼッション志向を大幅に制限し、ミドルゾーンからのカウンターを主体に攻撃を組み立てていた。その結果、室屋が得意とする攻撃参加も最小限にとどまった。だが、2-2の撃ち合いの末に勝ち点1は獲得。室屋は「結果的に勝ち点1だったけど、前向きな勝ち点1なんじゃないかと思う」とポジティブな感想を口にした。
まずはこの戦いをベースに勝ち点を重ねつつ、内容面も向上を目指していく構えだ。
「自分たちの戦う意志みたいなものは見ている人たちにも伝わったと思うし、やっぱりこれくらいの強度の高さをベースにしないといけない。これをやりつつ、ボールをもっと握るという積み重ねだと思う。こういう基本的な部分にこだわっていきたいし、これくらいみんな一人一人が責任を持ってプレーしていたら自然と勝ち点は積み上がっていくと思う」。帰ってきた背番号2が示した指針とともに、FC東京は苦境脱却への歩みを始める。
(取材・文 竹内達也)
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