beacon

クラブW杯直前に浦和去る重い決断…FC東京FW長倉幹樹「ここでやるしかない」今季初先発で初ゴール&全3発関与の圧巻パフォーマンス

ポスト
Xに投稿
Facebookでシェア
Facebookでシェア
URLをコピー
URLをコピー
URLをコピーしました

FW長倉幹樹

[6.25 J1第15節延期分 横浜FM 0-3 FC東京]

 クラブW杯の晴れ舞台ではなく、ストライカーとしての存在価値を示すために選んだ新たな道——。重い決断を経てFC東京にやってきたFW長倉幹樹が、J1残留を争う最下位・横浜FMとの“6ポインター”直接対決で圧倒的な違いを見せた。

 長倉は18日の天皇杯・金沢戦(◯3-1)で加入後初出場初ゴールを奪った後、前節・G大阪戦(●0-2)でJ1初出場。中2日で迎えた横浜FM戦にJ1初先発を果たした。「攻撃の部分で起点になることと、守備でファーストプレスであったり、しっかり戻ることを意識して入った」。立ち上がりから前線でボールを収め、果敢な姿勢で何度もシュートを試みると、時にはサイドに流れてクロスでのチャンスメイクも担い、FC東京の攻撃を最前線で牽引していた。

 すると後半は結果に関わる働きを次々担った。6分に決まった先制点も、23分の追加点も、いずれも左のハーフスペースに顔を出した長倉のスルーパスが攻撃を加速させたのが起点。「試合にうまく入れたのが良かった。自分だけじゃなく、チームとしての連係がうまくいった」。長倉自身はそう謙虚に振り返ったが、前節から1日の準備期間とは思えないほどの関係構築を見せた。

 さらに後半40分には、ストライカーとして待ち望んでいた瞬間が訪れた。中盤に下りてボールを奪い、佐藤にすぐさま預けると、バイタルエリアでリターンパスを受け、細かいステップから右足を一振り。「あれしかないかなという感じだった。いい判断ができた」。高難度のトーキックでゴール右隅を射抜き、これが加入後初ゴールとなった。

 期限付き移籍元の浦和レッズでは一度も先発のチャンスがなく、移籍先での公式戦初先発で3ゴールに絡む大活躍。「ずっと準備はしていたので、やり続けてきて良かった」(長倉)。そんな長倉の姿には新潟時代から指導する松橋力蔵監督も「スピードもあるし、緩急を使えるし、反転も早いし、左右の足も使える。非常にいいパフォーマンスだった」と最大級の賛辞を送った。

 あのまま浦和にとどまっていれば、クラブW杯のピッチに立つ可能性もあった。だが、それよりも出場機会を求めて、何よりゴールを求めてやってきた。「自分が選んだので、ここでやるしかないという気持ちが大きい。やるだけじゃなくて結果を残したい。それも含めて、やるしかないと思っている」。大きな覚悟にふさわしい圧巻の働きで、新天地に“6ポイント”をもたらした。

(取材・文 竹内達也)

●2025シーズンJリーグ特集
▶お笑いコンビ・ヤーレンズのサッカー番組がスタート!
竹内達也
Text by 竹内達也

「ゲキサカ」ショート動画

TOP