トップ昇格4年目でJ1初先発…期待も声援も背負ったFC東京21歳FW野澤零温「僕みたいな選手が結果を」残留争う大一番で気迫の今季初ゴール
FW
[6.25 J1第15節延期分 横浜FM 0-3 FC東京]
0-0のまま迎えた後半6分、最下位・横浜FMとの残留争い直接対決に臨んだFC東京のゴールラッシュの口火を切ったのはトップチーム昇格4年目でJ1初先発のFW野澤零温だった。左サイドからのクロスにDF長友佑都が反応し、シュートのこぼれ球がペナルティエリア右に流れると、そこにすかさずアプローチ。「なんでボールがこぼれてきたかは全然覚えていないけど、本当に目の前にこぼれてきたボールを押し込むだけだった」。まさに気迫で沈めたゴールだった。
この日の野澤は前半の立ち上がりから積極的な仕掛けやクロスでチャンスメイクを担っていたが、全体の仕事ぶりには悔いを残していた。「攻撃でもっと背後に抜けて行ったり、どんどん仕掛けて行ったりするところはもっとやっておくべきだった」。14日のC大阪戦(△2-2)で今季初アシストを記録するなど、途中出場時のパフォーマンスは上がっていたが、この日はようやく巡ってきた先発のチャンス。本来の力を出し切れていない思いがあったという。
その葛藤もぶつけるゴールシーンだった。「前半からいろんな場面でチームに迷惑をかけていたし、特徴を出し切れていなかったので、あそこで引いてしまったら僕自身もこれで終わってしまうと思っていた。身体が勝手に最後に突っ込んでいった」。そう話しながら笑みを浮かべた21歳は「自分のゴールだけど、あそこまでみんなが繋いできてくれた」ことへの感謝も口にした。
J1リーグ戦でのゴールは昨年7月13日の新潟戦に続いて2点目。1年前は国立競技場の大観衆を沸かせるJ1初ゴールだったが、この日は残留争いの最中ながらも平日ナイターのアウェー席に大勢詰めかけたサポーターの盛大なコールを浴びた。野澤はFC東京U-15深川でクラブの門を叩き、U-18時代にはFC東京U-23でJ3デビューを果たしたが、プロ入り後は2度にわたる期限付き移籍を経験した苦労人。その歩みを知る人々の愛情を感じさせるワンシーンだった。
「たくさんの方に応援してもらっているのは感じているし、期待してもらっているのは感じている。だからこそ苦しい状況の中でも、僕みたいな選手が結果を残して、みんなの期待、声援に応えていかないといけないと思っていた。そこで結果を出せたので、そこはすごく良かったと思う」。そんな野澤のゴールと声援で勢いに乗ったチームはさらに2点を追加。最下位・横浜FMとの“6ポインター”に3-0の完勝を収めた。
それでも試合後、取材エリアで報道陣に囲まれた野澤はあふれる喜びを抑えながら、気持ちを切り替えようとしていた。
「このクラブにすごくお世話になっているし、僕はこのクラブで活躍しないといけない。そのためにもこういうゲームで、どんな状況でも出たら必ず結果を残していかないと思っているので、だからこそ、今日は一つ結果を残せたのは良かった。でもこれは通過点に過ぎないし、きっかけに過ぎない。このゴールで終わっていたら去年のまま。もっともっと点だったり、アシストだったり、チームの勝利に貢献できるプレーをもっともっと増やしていきたい」
昨季は初ゴールを挙げた新潟戦後も10試合に途中出場したが、結果は0ゴール1アシスト。継続的に結果を残すことが今季のミッションとなる。
次節も19位の横浜FCとの残留争い直接対決。チームを降格危機から救うべく、「こういう大一番、負けられない試合で出られたことはすごく嬉しいし、結果を出すこともできたのは自分の中でもこれからにつながっていくと思うので率直に嬉しい。でも試合はすぐに来るし、勝って一つでも上にいかないといけないクラブなので、慢心せず、過信せず、振り返るところを振り返って、個人としてもチームとしても課題の多いゲームだったことにしっかり目を背けずに向き合って、次にまた勝てるように準備していきたい」と気を引き締めていた。
(取材・文 竹内達也)
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0-0のまま迎えた後半6分、最下位・横浜FMとの残留争い直接対決に臨んだFC東京のゴールラッシュの口火を切ったのはトップチーム昇格4年目でJ1初先発のFW野澤零温だった。左サイドからのクロスにDF長友佑都が反応し、シュートのこぼれ球がペナルティエリア右に流れると、そこにすかさずアプローチ。「なんでボールがこぼれてきたかは全然覚えていないけど、本当に目の前にこぼれてきたボールを押し込むだけだった」。まさに気迫で沈めたゴールだった。
この日の野澤は前半の立ち上がりから積極的な仕掛けやクロスでチャンスメイクを担っていたが、全体の仕事ぶりには悔いを残していた。「攻撃でもっと背後に抜けて行ったり、どんどん仕掛けて行ったりするところはもっとやっておくべきだった」。14日のC大阪戦(△2-2)で今季初アシストを記録するなど、途中出場時のパフォーマンスは上がっていたが、この日はようやく巡ってきた先発のチャンス。本来の力を出し切れていない思いがあったという。
その葛藤もぶつけるゴールシーンだった。「前半からいろんな場面でチームに迷惑をかけていたし、特徴を出し切れていなかったので、あそこで引いてしまったら僕自身もこれで終わってしまうと思っていた。身体が勝手に最後に突っ込んでいった」。そう話しながら笑みを浮かべた21歳は「自分のゴールだけど、あそこまでみんなが繋いできてくれた」ことへの感謝も口にした。
J1リーグ戦でのゴールは昨年7月13日の新潟戦に続いて2点目。1年前は国立競技場の大観衆を沸かせるJ1初ゴールだったが、この日は残留争いの最中ながらも平日ナイターのアウェー席に大勢詰めかけたサポーターの盛大なコールを浴びた。野澤はFC東京U-15深川でクラブの門を叩き、U-18時代にはFC東京U-23でJ3デビューを果たしたが、プロ入り後は2度にわたる期限付き移籍を経験した苦労人。その歩みを知る人々の愛情を感じさせるワンシーンだった。
「たくさんの方に応援してもらっているのは感じているし、期待してもらっているのは感じている。だからこそ苦しい状況の中でも、僕みたいな選手が結果を残して、みんなの期待、声援に応えていかないといけないと思っていた。そこで結果を出せたので、そこはすごく良かったと思う」。そんな野澤のゴールと声援で勢いに乗ったチームはさらに2点を追加。最下位・横浜FMとの“6ポインター”に3-0の完勝を収めた。
それでも試合後、取材エリアで報道陣に囲まれた野澤はあふれる喜びを抑えながら、気持ちを切り替えようとしていた。
「このクラブにすごくお世話になっているし、僕はこのクラブで活躍しないといけない。そのためにもこういうゲームで、どんな状況でも出たら必ず結果を残していかないと思っているので、だからこそ、今日は一つ結果を残せたのは良かった。でもこれは通過点に過ぎないし、きっかけに過ぎない。このゴールで終わっていたら去年のまま。もっともっと点だったり、アシストだったり、チームの勝利に貢献できるプレーをもっともっと増やしていきたい」
昨季は初ゴールを挙げた新潟戦後も10試合に途中出場したが、結果は0ゴール1アシスト。継続的に結果を残すことが今季のミッションとなる。
次節も19位の横浜FCとの残留争い直接対決。チームを降格危機から救うべく、「こういう大一番、負けられない試合で出られたことはすごく嬉しいし、結果を出すこともできたのは自分の中でもこれからにつながっていくと思うので率直に嬉しい。でも試合はすぐに来るし、勝って一つでも上にいかないといけないクラブなので、慢心せず、過信せず、振り返るところを振り返って、個人としてもチームとしても課題の多いゲームだったことにしっかり目を背けずに向き合って、次にまた勝てるように準備していきたい」と気を引き締めていた。
(取材・文 竹内達也)
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