育成年代の現状を確認した川井健太監督、未来を担うU-15 Jリーグ選抜へ「一緒にやる機会もあるので待っています」
[7.31 Jアカデミーマッチ U-15 J選抜 2-0 リバプールU15 味フィ西]
U-15 Jリーグ選抜の川井健太監督は2連勝で活動を締めくくった試合後、「こういう環境を用意していただいたJリーグさんに、本当に選手に代わってお礼を言いたい」と感謝を述べた。
近年はJクラブのトップチームを指揮していた川井監督だが、世界的にプロになる年齢層が下がってきていることを受けて「日本のその年代の選手たちはどのレベルにいて、そこからどういうふうに成長していくのかというところを僕自身も経験をしたい」とU-15 Jリーグ選抜の監督を担当した。
リバプールU15との初戦後には、育成年代のチームが海外勢との対戦を経験する重要性について「大切だと思います。もしかしたら選手ではないかもしれないですね。指導者なのかもしれないです。その感覚を僕は幸運にもこういうタイミングでいただけた」とコメント。「(日本勢は海外勢と比較して)フィジカル差が昔は難しかったよねというところがこちらは追いつこうとしているけれど、逆に日本人の良さであるアジリティだったり速さ、俊敏性というところではちょっと追いつかれてきている」と話し、「じゃあ我々日本人はまた武器を何にしますかというふうな時代」と現状を捉えていた。
そうした中で川井監督が選手に最も求めたのは「頭を休めない。体をアラートな(集中した)状態にする」という点。「僕は休むなと言っているんですけど、早く動けとかそういうことを言っているんじゃなくて」と話し、つねに判断しながらプレーすることを「彼らはもしかしたら『ここまで要求されるのか』と思ったかもしれない」というほど口酸っぱく伝え続けた。判断力の大切さについても、初戦後に説明している。
「(リバプールU15には)ちょっとここ早いなというのが(あった)。それは単純に走るスピードじゃなくて、おそらく判断のスピード。『こういうふうになったらこう』というものを良い意味でパターン化しているというのは、この年代でもやはりやるべきチームはやっているんだなと思いました」
「皆さんもご覧になって(相手に)スペースに出されて走られて、それを我々も目指しましょうというのはおそらく難しいと思います。じゃあ何で勝負するかというと、やはりそういうボールを出させないであるとか、そういうボールももちろん活用しなければいけないですけれども、もっと相手を外すことだったり、グループで局面を突破するというものをもう少し身につけなければいけない。プロに行く、もしくは世界と戦うというふうになるであればそこはマストかなと思いました」
その上で指揮官は「来年にはプロ選手になっている可能性もあります。ちょっと入口の部分を感じてもらえるという部分では良かったのでは」と総括した。
もっとも初対面同士の選手が多いチームは緊張からか、「これはやめたほうがいいかなと思うくらい」の悪い雰囲気でのスタートだったという。それでも「素晴らしいコーチ陣が檄を飛ばしてくれたり、僕もそうですけど選手のためにみんなでやりましょうというところで選手も感じてくれたので、劇的にその後から変わりました」。終わってみれば選手から絆が強く深まったことを示す言葉もあり、川井監督は「選手たちが気づいてくれた」と称えた。
2連勝を飾った試合終了直後、スタジアムに足を運んだ多くのサッカー少年・少女から選手へファンサービスを求める大歓声が上がった。川井監督は円陣で「あなたたちがプロ選手を目指すのであれば観客を喜ばせる立場になる。これをやっぱり味わわなければいけないよね」と選手に伝えた。U-15世代にしてスター選手さながらの歓声を浴びた選手たちは大きなモチベーションになったはずだ。
初めてU-15チームを率いた川井監督は「難しいですね。フットボールの部分でも人としても成長している途中。身長だったり体重だったり、そういうものも成長している途中。メンタルも成長している途中。何が一番良いかを探りながら言葉がけをするという部分は難しい」と振り返りながら、「的確なものを提示すればグッとくるなというのも思いましたし、本当に今回の活動は勉強させていただきました」。大きな経験を積んだことを示すとともに、「彼らは競っていくと思うんですけれども同年代でどういうふうになっていくのか、差が出るのかなというのはすごく興味があります」と今後の成長に関心を寄せた。
川井監督は今後もプロのトップチームで指導者キャリアを歩んでいく方針。「僕がプロの監督になったら一緒にやる機会もあるので待っていますという話はさせてもらいました」。日本サッカーの未来を担う選手たちへそうエールを送り、U-15 Jリーグ選抜の活動を終えた。
(取材・文 加藤直岐)
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U-15 Jリーグ選抜の川井健太監督は2連勝で活動を締めくくった試合後、「こういう環境を用意していただいたJリーグさんに、本当に選手に代わってお礼を言いたい」と感謝を述べた。
近年はJクラブのトップチームを指揮していた川井監督だが、世界的にプロになる年齢層が下がってきていることを受けて「日本のその年代の選手たちはどのレベルにいて、そこからどういうふうに成長していくのかというところを僕自身も経験をしたい」とU-15 Jリーグ選抜の監督を担当した。
リバプールU15との初戦後には、育成年代のチームが海外勢との対戦を経験する重要性について「大切だと思います。もしかしたら選手ではないかもしれないですね。指導者なのかもしれないです。その感覚を僕は幸運にもこういうタイミングでいただけた」とコメント。「(日本勢は海外勢と比較して)フィジカル差が昔は難しかったよねというところがこちらは追いつこうとしているけれど、逆に日本人の良さであるアジリティだったり速さ、俊敏性というところではちょっと追いつかれてきている」と話し、「じゃあ我々日本人はまた武器を何にしますかというふうな時代」と現状を捉えていた。
そうした中で川井監督が選手に最も求めたのは「頭を休めない。体をアラートな(集中した)状態にする」という点。「僕は休むなと言っているんですけど、早く動けとかそういうことを言っているんじゃなくて」と話し、つねに判断しながらプレーすることを「彼らはもしかしたら『ここまで要求されるのか』と思ったかもしれない」というほど口酸っぱく伝え続けた。判断力の大切さについても、初戦後に説明している。
「(リバプールU15には)ちょっとここ早いなというのが(あった)。それは単純に走るスピードじゃなくて、おそらく判断のスピード。『こういうふうになったらこう』というものを良い意味でパターン化しているというのは、この年代でもやはりやるべきチームはやっているんだなと思いました」
「皆さんもご覧になって(相手に)スペースに出されて走られて、それを我々も目指しましょうというのはおそらく難しいと思います。じゃあ何で勝負するかというと、やはりそういうボールを出させないであるとか、そういうボールももちろん活用しなければいけないですけれども、もっと相手を外すことだったり、グループで局面を突破するというものをもう少し身につけなければいけない。プロに行く、もしくは世界と戦うというふうになるであればそこはマストかなと思いました」
その上で指揮官は「来年にはプロ選手になっている可能性もあります。ちょっと入口の部分を感じてもらえるという部分では良かったのでは」と総括した。
もっとも初対面同士の選手が多いチームは緊張からか、「これはやめたほうがいいかなと思うくらい」の悪い雰囲気でのスタートだったという。それでも「素晴らしいコーチ陣が檄を飛ばしてくれたり、僕もそうですけど選手のためにみんなでやりましょうというところで選手も感じてくれたので、劇的にその後から変わりました」。終わってみれば選手から絆が強く深まったことを示す言葉もあり、川井監督は「選手たちが気づいてくれた」と称えた。
2連勝を飾った試合終了直後、スタジアムに足を運んだ多くのサッカー少年・少女から選手へファンサービスを求める大歓声が上がった。川井監督は円陣で「あなたたちがプロ選手を目指すのであれば観客を喜ばせる立場になる。これをやっぱり味わわなければいけないよね」と選手に伝えた。U-15世代にしてスター選手さながらの歓声を浴びた選手たちは大きなモチベーションになったはずだ。
初めてU-15チームを率いた川井監督は「難しいですね。フットボールの部分でも人としても成長している途中。身長だったり体重だったり、そういうものも成長している途中。メンタルも成長している途中。何が一番良いかを探りながら言葉がけをするという部分は難しい」と振り返りながら、「的確なものを提示すればグッとくるなというのも思いましたし、本当に今回の活動は勉強させていただきました」。大きな経験を積んだことを示すとともに、「彼らは競っていくと思うんですけれども同年代でどういうふうになっていくのか、差が出るのかなというのはすごく興味があります」と今後の成長に関心を寄せた。
川井監督は今後もプロのトップチームで指導者キャリアを歩んでいく方針。「僕がプロの監督になったら一緒にやる機会もあるので待っていますという話はさせてもらいました」。日本サッカーの未来を担う選手たちへそうエールを送り、U-15 Jリーグ選抜の活動を終えた。
(取材・文 加藤直岐)
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