FC東京20歳MF永野修都が感慨のJ1デビュー! 序盤は硬さも“右肩上がり”の堂々フル出場、得点演出も驕りなし「最低限できた部分もあった」
MF
[10.10 J1第9節 FC東京 3-0 浦和 味スタ]
鮮やかな右肩上がりのJ1デビュー戦だった。FC東京のMF永野修都はJ1第9節・浦和戦にボランチの一角で先発出場。序盤は気持ちが高ぶるあまり、普段よりも硬さの目立つプレーが続いていたが、時間を経るごとに立て直しに成功。後半には期待通りのパフォーマンスを担うと、絶妙なロングフィードで追加点の起点を担うなど、堂々のフル出場で3-0完勝に導いた。
「東京に戻ってきてからJ1ではなかなか出場機会がなかった中、スタメンで出られたのは自分にとって感慨深いものでもあったし、気持ちが入っていたぶん、上手くいかない場面も多かったけど率直に嬉しかった」
FC東京U-18出身の永野は、CBとボランチを高水準でこなす20歳のDF/MF。トップチーム昇格1年目の昨季はJ3のガイナーレ鳥取、2年目の今年上半期は藤枝MYFCへの期限付き移籍で主力として出場機会を重ね、新シーズンから満を持してFC東京のトップチームに帰ってきた。
J2・J3で上々のパフォーマンスを見せていた永野だが、J1で好調が続くクラブのポジション争いは厳しく、復帰当初は出場機会を得られなかった。しかし、U-21日本代表の主力として出場した9月のアジア競技大会を経て、MF橋本拳人の負傷で手薄になったボランチの戦力として台頭。天皇杯湘南戦(◯4-0)での抜擢を経て、MF高宇洋の出場停止だったJ1浦和戦で初出場初先発を勝ち取った。
待ちに待ったビッグチャンスに燃えていた。しかし、試合序盤はその姿勢が裏目にも出ていた。「ようやく来た出番でもあったので個人的にも準備はしていたし、試合に対しての気持ちもあったけど、そのぶん逆に硬さに出ていた部分があったと感じている。そこは改善点」。中盤で相手に寄せ切れない場面、味方のビルドアップに顔を出せない場面が目立ち、浦和の勢いを受ける形となった。
しかし、それからでも修正できるのが弱冠20歳ながら冷静沈着な永野の強みだ。「他の選手たちが自分を気にかけて声をかけてくれたのもあるし、個人としても他の選手と話しながらどこに立ったらいいのかを考えながらやっていたので、徐々に改善できたと思う」。徐々にMF常盤亨太との役割分担を整理し、立ち位置でも修正を加えると、後半に入った頃にはもうぎこちなさはなくなっていた。
するとその後は最終ラインのビルドアップを助ける役割、シンプルに周囲の味方を使う配球、相手の選択肢を制限する守備のアプローチ、驚異的な跳躍に支えられた両ゴール前での空中戦など、随所に強みを発揮していた。1-0で迎えた後半24分には、細かいスペースでボールを受け、味方との連係で前を向くと、再びパスを預かって右サイド裏にロングフィード。これがFW長倉幹樹につながり、MF安斎颯馬のゴールが決まり、得点にも大きく貢献した。
「相手も1点ビハインドの中、前からプレッシャーをかけてきていて、自分にボールが来たタイミングで幹樹くんがドフリーなのが見えていた。そこにしっかりパスを送り込めばチャンスにつながると判断できたので、落ち着いて空いているスペースに出せたのが良かったと思う」
この場面ではロングフィードだけでなく、永野が狭いスペースでパスを受け、味方に預けて前を向くというプレー選択も効いていた。永野は「練習から狭いスペースの局面でのパス交換から展開するというのはやっているし、相手が空いているところの情報はしっかり入っていた。それが噛み合ってチャンスにつながったと思う」と手応えを語った。
時間を経るごとにどんどん適応し続けた、まさに右肩上がりの90分間。それでも永野は「今まで出場機会がなかった中、こうして試合に出て、結果的に勝利に貢献できたし、得点に繋がる部分もあったので個人として最低限できた部分もあったのかなと思う」と一定の収穫を口にしつつも、まだまだ満足していない様子だった。
「(課題は)ビルドアップの質もあるし、切り替えの守備でもっと強度を出さないといけない部分もあった。一つひとつの細かいプレーの質は試合をしていて足りない部分が多いと感じた」
そう現状を見据えた永野は「これで90分出たから終わりというふうにはならないように、今回はたくさん課題も出たので、しっかり勝って課題が出たところはポジティブに捉えて、今後も試合に絡めるようにやっていきたい」と決意を表明。クラブ同期のMF佐藤龍之介がA代表、ラ・リーガ1部と先を行く中、決して劣らぬポテンシャルを持つ20歳に驕りはない。まずはJ1でのレギュラー奪取、そしてロス五輪やW杯での飛躍に向け、果敢に取り組み続ける構えだ。
(取材・文 竹内達也)
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鮮やかな右肩上がりのJ1デビュー戦だった。FC東京のMF永野修都はJ1第9節・浦和戦にボランチの一角で先発出場。序盤は気持ちが高ぶるあまり、普段よりも硬さの目立つプレーが続いていたが、時間を経るごとに立て直しに成功。後半には期待通りのパフォーマンスを担うと、絶妙なロングフィードで追加点の起点を担うなど、堂々のフル出場で3-0完勝に導いた。
「東京に戻ってきてからJ1ではなかなか出場機会がなかった中、スタメンで出られたのは自分にとって感慨深いものでもあったし、気持ちが入っていたぶん、上手くいかない場面も多かったけど率直に嬉しかった」
FC東京U-18出身の永野は、CBとボランチを高水準でこなす20歳のDF/MF。トップチーム昇格1年目の昨季はJ3のガイナーレ鳥取、2年目の今年上半期は藤枝MYFCへの期限付き移籍で主力として出場機会を重ね、新シーズンから満を持してFC東京のトップチームに帰ってきた。
J2・J3で上々のパフォーマンスを見せていた永野だが、J1で好調が続くクラブのポジション争いは厳しく、復帰当初は出場機会を得られなかった。しかし、U-21日本代表の主力として出場した9月のアジア競技大会を経て、MF橋本拳人の負傷で手薄になったボランチの戦力として台頭。天皇杯湘南戦(◯4-0)での抜擢を経て、MF高宇洋の出場停止だったJ1浦和戦で初出場初先発を勝ち取った。
待ちに待ったビッグチャンスに燃えていた。しかし、試合序盤はその姿勢が裏目にも出ていた。「ようやく来た出番でもあったので個人的にも準備はしていたし、試合に対しての気持ちもあったけど、そのぶん逆に硬さに出ていた部分があったと感じている。そこは改善点」。中盤で相手に寄せ切れない場面、味方のビルドアップに顔を出せない場面が目立ち、浦和の勢いを受ける形となった。
しかし、それからでも修正できるのが弱冠20歳ながら冷静沈着な永野の強みだ。「他の選手たちが自分を気にかけて声をかけてくれたのもあるし、個人としても他の選手と話しながらどこに立ったらいいのかを考えながらやっていたので、徐々に改善できたと思う」。徐々にMF常盤亨太との役割分担を整理し、立ち位置でも修正を加えると、後半に入った頃にはもうぎこちなさはなくなっていた。
するとその後は最終ラインのビルドアップを助ける役割、シンプルに周囲の味方を使う配球、相手の選択肢を制限する守備のアプローチ、驚異的な跳躍に支えられた両ゴール前での空中戦など、随所に強みを発揮していた。1-0で迎えた後半24分には、細かいスペースでボールを受け、味方との連係で前を向くと、再びパスを預かって右サイド裏にロングフィード。これがFW長倉幹樹につながり、MF安斎颯馬のゴールが決まり、得点にも大きく貢献した。
「相手も1点ビハインドの中、前からプレッシャーをかけてきていて、自分にボールが来たタイミングで幹樹くんがドフリーなのが見えていた。そこにしっかりパスを送り込めばチャンスにつながると判断できたので、落ち着いて空いているスペースに出せたのが良かったと思う」
この場面ではロングフィードだけでなく、永野が狭いスペースでパスを受け、味方に預けて前を向くというプレー選択も効いていた。永野は「練習から狭いスペースの局面でのパス交換から展開するというのはやっているし、相手が空いているところの情報はしっかり入っていた。それが噛み合ってチャンスにつながったと思う」と手応えを語った。
時間を経るごとにどんどん適応し続けた、まさに右肩上がりの90分間。それでも永野は「今まで出場機会がなかった中、こうして試合に出て、結果的に勝利に貢献できたし、得点に繋がる部分もあったので個人として最低限できた部分もあったのかなと思う」と一定の収穫を口にしつつも、まだまだ満足していない様子だった。
「(課題は)ビルドアップの質もあるし、切り替えの守備でもっと強度を出さないといけない部分もあった。一つひとつの細かいプレーの質は試合をしていて足りない部分が多いと感じた」
そう現状を見据えた永野は「これで90分出たから終わりというふうにはならないように、今回はたくさん課題も出たので、しっかり勝って課題が出たところはポジティブに捉えて、今後も試合に絡めるようにやっていきたい」と決意を表明。クラブ同期のMF佐藤龍之介がA代表、ラ・リーガ1部と先を行く中、決して劣らぬポテンシャルを持つ20歳に驕りはない。まずはJ1でのレギュラー奪取、そしてロス五輪やW杯での飛躍に向け、果敢に取り組み続ける構えだ。
(取材・文 竹内達也)
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