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「ピッチに立ったらやれる自信あった」東京V松橋優安が途中出場から決勝弾、未勝利の窮地も「誰一人腐らず」

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勝ち越しゴールを挙げたMF松橋優安

[10.24 J1第12節 東京V 3-1 福岡 味スタ]

 出番を待つ間も、その自信は揺らがなかった。東京ヴェルディのMF松橋優安は途中出場から値千金の勝ち越しゴールを決め、12試合目での初勝利を引き寄せた。「最近はピッチに立てなくて、歯がゆい時間が続いた。その中でも自分のできることはやり続けられた自信があったので、ピッチに立ったら絶対にやれる自信はあった」。待ち望んだ出番で、結果を残した。

 1-1で迎えた後半21分、FW熊取谷一星に代わってピッチに入った。同29分、FW一美和成が中盤で体を張ってボールを収めると、松橋は最前線のスペースへ走り出した。

「イチくんとは『前を見てくれ』とコミュニケーションを取っていた。本当に自分が予想していたパスをくれた。背後にスペースがあるのはわかっていたので、そこでスピードでいけた」。一美のスルーパスに加速して抜け出すと、最後は右足を振り抜いた。「シンプルにスピードで抜け切れたので、あとはGKの位置を見て流し込んだ。空いているところに感覚で打ったら吸い込まれていった」。相手GKのニアサイドを射抜き、勝ち越しに成功した。

 相馬直樹監督の就任後は布陣も4-4-2に変わり、練習では主にサイドバックに入っていたという。それでも、松橋には攻撃で違いを生むイメージがあった。「自分はサイドハーフでもプレーできる自信はあったし、4-4-2のサイドハーフで出た時は、ゴールに直結するプレーができるイメージがあった。本当にそこで出させてくれて、結果で応えられてよかった」とうなずいた。

 その準備を、指揮官も見ていた。就任から4試合目となった相馬監督は「2試合目も3試合目も今日も、スタートでもおかしくない準備をしてくれていた。いつか使いたいと思っていた」と思いを明かした。

 評価していたのは、ゴールに向かうプレーだけではない。「サイドバックであっても、サイドハーフであっても、連続性の高い攻守を示してくれていた」(相馬監督)。ボールの動きに合わせて動くことを重視する指揮官にとって、松橋の日々の取り組みは起用を後押しするものだった。

「本当に今日、ゴールを奪ってくれたのはありがたい。決定力を示してくれたのは非常にうれしい部分でもあるけど、そこも含めて非常にいい取り組みをしてくれていましたので、彼に託しました」

 東京Vは終盤にも途中出場のFW寺沼星文が追加点を決め、3-1で勝利した。ここまで未勝利が続いていたが、チームとしての結束力は失われていなかった。松橋は「雰囲気はいい。本当に誰一人腐らず、チームのためにみんなが戦って、メンバー外も含めてやり続けている結果が、一体感を生んでいる」と話す。途中出場で試合を動かす役割も「意識していること。チームとしてもいいことだと思うし、続けていきたい」と力を込めた。

 下位同士の直接対決を制し、最下位を脱出した。「今日は特に6ポイントのゲームでしたし、絶対に負けられない戦いだった。そこで勝ち点3を取れたのは本当に大きい」。それでも、まだ1勝目。松橋も「やっぱりここからだと思うので、上に這い上がっていきたい」と巻き返しを誓った。



(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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