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ルヴァン杯でのプロデビューから中3日で即J1デビューも…横浜FM田中雄大が吐露する悔しさ「絶対に出続けたい」

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MF田中雄大

[11.1 J1第13節 横浜FM 4-2 川崎F 日産ス]

 プロデビューから中3日で、J1デビューも果たした。横浜F・マリノスの大卒ルーキーMF田中雄大は後半35分から出場。「この日産スタジアムで、素晴らしいサポーターの前で、素晴らしい環境でデビューできたこと、今まで支えてくれた人たちに感謝している」と喜びを語った。

 慶應義塾大から加入した田中は、10月28日のルヴァン杯4回戦・サンフレッチェ広島戦で先発入りし、プロデビューを飾った。右足のキックを武器とするボランチは、前半11分にポスト直撃のミドルシュートを放ったほか、浮き球のパスで好機を作り、ボールを奪ったあとには冷静なターンで相手をかわすなど存在感を示す。さらに後半8分にはMF三井寺眞へ縦パスを通し、FW二田理央の先制点の起点にもなった。

 そのプレーが、中3日で迎えた次戦の出場機会につながった。川崎F戦では4-1で迎えた後半35分、MF山根陸に代わって出場。「ルヴァンの試合でやれたことを思いっきり出せ」という指示に加え、3点のリードを守って試合を締める役割を託された。

 ボランチに入るとボールをつなぎ、FKのキッカーも担当。終了間際にはFW小林悠のシュートをブロックし、ゴール前でも体を張った。ただ、後半アディショナルタイムにはMF大関友翔に得点を許す。失点を抑えられず、自身の役割を全うすることはできなかった。

「個人的には嬉しい気持ちだったり、結果的にチームとして勝てた嬉しい気持ちもありつつ、最後に自分が入ってから失点してしまった。詰めの甘さが出たのかなと個人的には感じている。そこはこれから突き詰めていかないといけない部分だと思う」

 先発した広島戦とは異なり、試合の途中から流れに入る難しさも感じた。続けてチャンスを得たことには「少しずつ自分の中での手応えも出てきてはいる」としながらも、「今日の試合に関しては、チャンスをもらった中で自分の良さを100%出せたかというとそうではない」と振り返った。

 出場できない間も、ピッチに立つ自分を想像しない日はなかった。それでも、実際に日産スタジアムで感じた高揚感や緊張感は、想像だけではわからなかったものだった。「今後も絶対に出続けたいと改めて感じた」。デビューの壁を乗り越え、次は継続して起用されるための競争に臨む。

 勢いに乗る山根やMF松村晃助のボランチコンビ、そしてMF喜田拓也や負傷中のMF知念慶らと定位置を争う中で、自分ならではの持ち味を出し続ける。田中が課題として挙げたのが、試合の流れを読む力だ。

「守らなきゃいけない時間帯だったり、前から行かないといけない時間帯だったり、ゲームコントロールの部分で言うと、90分間を通してコントロールし続けるところがまだまだ。試合に出ることで得られる部分ではあると思う。出続けて少しでもその感覚を掴んで、早くスタートから出続けられる選手になりたい」

 大学時代の後輩の存在も刺激になっている。慶應義塾大で約1年半ともにプレーしたFW塩貝健人(ボルフスブルク)だ。田中より1学年下のストライカーは、横浜FMへの加入内定後に海外へ渡り、今夏には北中米ワールドカップにも出場した。田中のプロデビュー後にはインスタグラムでやり取りするなど、交流は続いている。

「彼がああやってW杯にも出て、海外でも活躍していることは自分自身刺激にもなる。そんな彼に自分の活躍が少しでも届けば嬉しい。競争しているわけではないけど、少しでも自分もそういった舞台に立てるようにとは考えているので、負けないように頑張りたい」

 ようやく踏み出したプロとしての一歩を、成長の歩みにつなげていく。「まだまだやれることはある。やるべきことはまだまだ」。続けて訪れたデビューの喜びとともに、課題を見つけながら二歩目を踏みしめていく。

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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