超強力2トップの相方離脱で「雄真の分もやったると」…ゴール量産の1年も再び全国3位にG大阪JrユースFW加賀野統「自分の弱さだった」
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[12.25 高円宮杯準決勝 横浜FM Jrユース 1-1(PK7-6) G大阪Jrユース 味フィ西]
ガンバ大阪ジュニアユースの強力2トップが今季の中学年代で輝いた。しかし高円宮杯準決勝はFW坂井雄真(3年=G大阪ジュニア)が負傷欠場。FW加賀野統(3年=大山崎少年SC)は相方の想いも背負って戦ったが、無念の敗戦で決勝には進めなかった。
坂井と加賀野の2トップは夏の全国大会で揃ってゴールを量産。3位に終わった日本クラブユース選手権で坂井が9ゴールを決めて得点王に輝き、加賀野も得点ランキング2位タイの8得点を記録していた。2人は同大会の優秀選手が中心に参加するメニコンカップでも1点ずつ取り合い、敢闘賞には加賀野が輝いていた。
冬の高円宮杯でも2人でゴールを重ねた。関西1部リーグで18戦52得点と攻撃力が光るG大阪Jrユースを最前線から牽引し、1回戦から揃って2ゴール。2回戦は坂井が2点、加賀野が1点を記録。準々決勝は加賀野が1点を決め、今大会最多得点に2人が並ぶ形で西が丘行きを果たした。
ところが坂井は準々決勝で足首を痛めて負傷交代を余儀なくされ、大会中の復帰が絶望的になるアクシデントに見舞われた。加賀野は東京へ向かうバスに乗り込む際、坂井から「得点を取ってこいよ」と激励されたという。そうした言葉に燃えないわけがなかった。
「僕と雄真がここまで4点で一番決めていたと思う。雄真の想いも背負って、僕があいつの分も決める気持ちだった。もちろん全員が雄真の分もやったるという考えだったし、個人的には2トップで今まで相方としてずっとやってきていたので、あいつの分も決めて勝たせようという気持ちだった」


準決勝では坂井に代わる形でFW藤堂優心(2年=ボルト東山F.C.) が今大会初先発を飾った。2トップの組み合わせが変わったものの、加賀野が起点になってチャンスメイクや自らゴールを狙う働きで、藤堂は坂井と同じく背後へ抜け出す動きが中心と役割は通常通り。開始4分にいきなり藤堂がスルーパスに反応してチャンスを迎え、1分後にはオフサイドだったものの加賀野のラストパスからG大阪Jrユースがゴールネットを揺らすシーンを作った。
しかしG大阪Jrユースは1点リードで折り返した後半の立ち上がりに追いつかれると、失点直後に加賀野がペナルティエリア内でターンして放ったシュートは相手GKが好セーブ。相手よりも10本多いシュート16本を記録しながらも決め手を欠き、公式戦6試合ぶりとなる1得点でのタイムアップを迎えた。そうして突入したPK戦は6-7で無念の敗戦。夏に続く3位での終幕となった。
加賀野は坂井の気持ちも背負って戦いながら勝てなかったことを一番に悔しがる。今季は夏冬通じて全国で12得点を記録する圧巻の成績を残したものの、敗れた準決勝は両大会とも無得点。「クラブユースで負けたFC LAVIDA戦(●2-3)は僕が決められなくて、今日も自分が決められなくて負けた。こういったチームを救う大事な試合になったときに決められていないのがまだまだ自分の弱さだったり足りないところだった」と肩を落とした。
もっともこの日先発に入った藤堂にはエールを送る。加賀野も2年生の昨年に高円宮杯を経験し、準決勝では1点を決めた一方、決勝は延長戦から出場したものの準優勝の涙を呑んでいた。似た境遇の藤堂に「(準決勝以降の会場の)東京の舞台はなかなか経験できるものではない。僕が去年悔しかったことを思い出しながら1年間頑張ってきたように、優心が次の1年間を引っ張って全国大会でも活躍してくれれば」と加賀野。G大阪Jrユースにとって2019年大会以来となる優勝を後輩に託した。
そして、加賀野は悔しさを糧にユースでさらなる飛躍を狙う。再び一番下の学年からスタートする中で足元の技術の高さや得点力といった長所を伸ばし、先輩とのポジション争いに挑んでいく意気込み。その上で「雄真もそこに絡んでくるような実力はもちろんあると思うので、2人で切磋琢磨しながら来年もどんどん試合に出ていけるように頑張りたい」と力を込め、高校年代でもこの2トップでゴールを量産していく考えだ。
「スター選手、一つ飛び抜けている選手になりたい」。加賀野は全国大会で重ねた12発の自信と無得点に終わった準決勝の悔しさを成長に繋げ、さらに強力なアタッカーを目指していく。
(取材・文 加藤直岐)
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ガンバ大阪ジュニアユースの強力2トップが今季の中学年代で輝いた。しかし高円宮杯準決勝はFW坂井雄真(3年=G大阪ジュニア)が負傷欠場。FW加賀野統(3年=大山崎少年SC)は相方の想いも背負って戦ったが、無念の敗戦で決勝には進めなかった。
坂井と加賀野の2トップは夏の全国大会で揃ってゴールを量産。3位に終わった日本クラブユース選手権で坂井が9ゴールを決めて得点王に輝き、加賀野も得点ランキング2位タイの8得点を記録していた。2人は同大会の優秀選手が中心に参加するメニコンカップでも1点ずつ取り合い、敢闘賞には加賀野が輝いていた。
冬の高円宮杯でも2人でゴールを重ねた。関西1部リーグで18戦52得点と攻撃力が光るG大阪Jrユースを最前線から牽引し、1回戦から揃って2ゴール。2回戦は坂井が2点、加賀野が1点を記録。準々決勝は加賀野が1点を決め、今大会最多得点に2人が並ぶ形で西が丘行きを果たした。
ところが坂井は準々決勝で足首を痛めて負傷交代を余儀なくされ、大会中の復帰が絶望的になるアクシデントに見舞われた。加賀野は東京へ向かうバスに乗り込む際、坂井から「得点を取ってこいよ」と激励されたという。そうした言葉に燃えないわけがなかった。
「僕と雄真がここまで4点で一番決めていたと思う。雄真の想いも背負って、僕があいつの分も決める気持ちだった。もちろん全員が雄真の分もやったるという考えだったし、個人的には2トップで今まで相方としてずっとやってきていたので、あいつの分も決めて勝たせようという気持ちだった」


ピッチに立てない仲間の想いも背負った
準決勝では坂井に代わる形でFW藤堂優心(2年=ボルト東山F.C.) が今大会初先発を飾った。2トップの組み合わせが変わったものの、加賀野が起点になってチャンスメイクや自らゴールを狙う働きで、藤堂は坂井と同じく背後へ抜け出す動きが中心と役割は通常通り。開始4分にいきなり藤堂がスルーパスに反応してチャンスを迎え、1分後にはオフサイドだったものの加賀野のラストパスからG大阪Jrユースがゴールネットを揺らすシーンを作った。
しかしG大阪Jrユースは1点リードで折り返した後半の立ち上がりに追いつかれると、失点直後に加賀野がペナルティエリア内でターンして放ったシュートは相手GKが好セーブ。相手よりも10本多いシュート16本を記録しながらも決め手を欠き、公式戦6試合ぶりとなる1得点でのタイムアップを迎えた。そうして突入したPK戦は6-7で無念の敗戦。夏に続く3位での終幕となった。
加賀野は坂井の気持ちも背負って戦いながら勝てなかったことを一番に悔しがる。今季は夏冬通じて全国で12得点を記録する圧巻の成績を残したものの、敗れた準決勝は両大会とも無得点。「クラブユースで負けたFC LAVIDA戦(●2-3)は僕が決められなくて、今日も自分が決められなくて負けた。こういったチームを救う大事な試合になったときに決められていないのがまだまだ自分の弱さだったり足りないところだった」と肩を落とした。
もっともこの日先発に入った藤堂にはエールを送る。加賀野も2年生の昨年に高円宮杯を経験し、準決勝では1点を決めた一方、決勝は延長戦から出場したものの準優勝の涙を呑んでいた。似た境遇の藤堂に「(準決勝以降の会場の)東京の舞台はなかなか経験できるものではない。僕が去年悔しかったことを思い出しながら1年間頑張ってきたように、優心が次の1年間を引っ張って全国大会でも活躍してくれれば」と加賀野。G大阪Jrユースにとって2019年大会以来となる優勝を後輩に託した。
そして、加賀野は悔しさを糧にユースでさらなる飛躍を狙う。再び一番下の学年からスタートする中で足元の技術の高さや得点力といった長所を伸ばし、先輩とのポジション争いに挑んでいく意気込み。その上で「雄真もそこに絡んでくるような実力はもちろんあると思うので、2人で切磋琢磨しながら来年もどんどん試合に出ていけるように頑張りたい」と力を込め、高校年代でもこの2トップでゴールを量産していく考えだ。
「スター選手、一つ飛び抜けている選手になりたい」。加賀野は全国大会で重ねた12発の自信と無得点に終わった準決勝の悔しさを成長に繋げ、さらに強力なアタッカーを目指していく。
(取材・文 加藤直岐)
●高円宮杯第37回全日本U-15選手権特集
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