beacon

繋ぐ横浜FC鶴見JrユースにForza’02が強度高く対応…互いのスタイルがぶつかった関東2部首位攻防戦はスコアレスドロー

ポスト
Xに投稿
Facebookでシェア
Facebookでシェア
URLをコピー
URLをコピー
URLをコピーしました

好ゲームはスコアレスドローに終わった

[4.19 U-15関東2部A第6節 Forza’02 0-0 横浜FC鶴見Jrユース 西武台第2G]

 前半戦の大一番は互いのスタイルがぶつかり合った。高円宮杯JFA U-15サッカーリーグ2026 関東2部Aは19日に第6節を開催。首位・Forza’02と1ポイント差で追う2位の横浜FC鶴見ジュニアユースの対戦はスコアレスドローに終わった。1試合消化の少ないクラブ・ドラゴンズ柏がForza’02まで2ポイント差に迫り、熾烈な昇格争いが繰り広げられている。

 3勝2分けの負けなしで今節を迎えたForza’02だが、キャプテンのGK原田和真(3年)は「自分たちより順位は低いけれど格上の相手」と気を引き締めて臨んだ。横浜FC鶴見Jrユースは主将MF佐藤匠真(3年)が「練習とか練習試合でもこだわってやれている」と話すように最終ラインから繋いでいくスタイル。Forza’02はこれに対して「どんどんプレスをかけてはめる」(原田)ことを強みにしており、両チームの色が存分に出た首位攻防戦になった。

 横浜FC鶴見Jrユースは立ち上がりからボールを回して敵陣に進む形を展開。中盤の佐藤とMF澁田翔馬(3年)が勇気を持って最終ラインやGK宮崎大翔(3年)からボールを引き出していき、右SB澤野照幸(3年)の相手のプレスをいなす持ち運びや左サイドハーフのMF久田珠丸(3年)の鋭い仕掛けで前進していく。また、最前線で体を張るFW中尾優斗(3年)を起点にした攻撃も織り交ぜて先制点を狙った。

 一方のForza‘02は2トップのFW大下理久(2年)とFW山口颯己(3年)が献身的にプレスをかけ続け、GKのキックを体に当てるなど自由にはボールを回させない。トップ下のMF今牧大翔(3年)を先頭に中盤の選手も連動して強度高く対応。アンカーのMF田爪志優(3年)は「(チームとして前からプレスにいくのは)基本いつもだけど、今日は取りきれるところで取りきらないとキツイ状況が続いてしまうので、取りたいところでは結構意識して強くいった」。ややファウルが増えてしまった点は本人も反省するところだが、球際で激しく戦って簡単には主導権を譲らなかった。

Forza’02が前から圧をかけ続けた

 そうした一戦は両チームともなかなか決定機を作れず時間が経過していった。横浜FC鶴見Jrユースは前半39分、GK宮崎が利き足とは逆の左足で敵陣右サイドへロングフィードを送った流れから、中盤を経由してDF野村怜央(3年)が左サイドからクロス。これを中尾がペナルティエリア内で収めて最後はMF福岡慶護(2年)が右足を振るも枠には持っていけなかった。

 直後の前半40分はForza’02の攻撃。田爪が中盤で軸足の裏を通すタッチで相手を鮮やかにかわして前進し、大下にスルーパスを送る。大下はペナルティエリア右に入ってゴール前の山口へ折り返したが、DF宮永優光(3年)に手前でクリアされてシュートには至らない。前半はスコアレスで終了した。

 横浜FC鶴見Jrユースは後半8分、久田が自陣深くから前へ持ち運んで中央のMF中村竜也(3年)に渡す。中村のパスを受けた佐藤が中央左寄りを縦に運び、ペナルティエリア手前から左足を振り抜いたが枠の左に逸れていった。対するForza’02は途中出場のMF藤井彬人(3年)がルーズボールを拾い切る場面を多く見せ、同11分にはペナルティエリア左手前までドリブルして逆サイドへパス。FW下山宜之介(2年)がトラップから右足シュートまで持っていったが枠には飛ばせなかった。

MF佐藤匠真(3年)のミドルシュートは枠の左へ

 一進一退の攻防が続くなか、横浜FC鶴見Jrユースは後半21分と28分にセットプレーのチャンスを迎えた。まずは21分にゴールまで距離があるところで中央からのFKを獲得すると、野村が蹴ったボールを宮永がヘディングシュート。ふわりと浮いたボールはゴール右に吸い込まれたが、オフサイドで認められなかった。続く28分にはMF齊藤蒼太朗(3年)がペナルティアーク内で倒されると、このFKを野村が直接狙ったがわずかに枠を捉えられなかった。

ゴールネットを揺らしたがオフサイド

 なおも横浜FC鶴見Jrユースは後半28分、久田が左サイドを縦に仕掛けてゴール前に絶妙なクロスを送ったが、体を投げ出して飛び込んだ齊藤にはわずかに届かなかった。

MF久田珠丸(3年)は縦への仕掛けでチャンスメイク

 Forza’02は後半30分にFW岩根世納(3年)とFW栗原蓮(3年)を投入して前線の2枚をフレッシュな陣容にする。今季1失点の堅守を誇る守備陣も奮闘して攻撃を凌いでいくと後半アディショナルタイムに決定機が訪れた。後半40+1分、栗原が中盤から右サイドのスペースへ送ったボールを下山が収めて中央へ折り返す。これを藤井が中へ流すと走り込んだのは栗原。しかしゴール前から右足で放ったダイレクトシュートはGK宮崎にセーブされた。

最終盤のチャンスはGKに阻まれた

 試合はそのままタイムアップを迎え、0-0のドロー決着となった。Forza’02は今季無敗をキープして暫定首位の座を守り、横浜FC鶴見JrユースもForza‘02を1ポイント差に捉える暫定2位で次節の前期最終戦を迎えることになった。

 佐藤は横浜FC鶴見Jrユースのビルドアップに積極的に関わった一戦を「思ったより2対1とかで剥がせるところがあった」と総括し、上位対決でもチームの特長を示せた点で手応えを感じた様子。また、最終ラインで強さを見せた宮永も「自分としては(3ポイントを)落としたくなかったけれど、自分たちのペースの時間帯もあったので良い試合ではあった」と頷いた。

 もっともForza’02の田爪も「球際を強くいけて、取り切るまではいかなくても相手のプレーを少しでも阻止できたところは良かった」と好感触を示す。シュートまで繋げるシーンは限られた一方、横浜FC鶴見Jrユースのパスワークに全員が最後まで集中して対応し、完全に崩される形はなく無失点で勝ち点1を掴んだ。

 両チームがそうした手応えも感じた一方、1試合消化の少ない3位・クラブ・ドラゴンズ柏が勝利したこともあって昇格争いはさらなる混戦状態になった。今季から4ブロックに分かれたU-15関東2部は各ブロック1位のみが昇格できる厳しいレギュレーション。暫定首位のForza’02は原田主将が「勝ちきるとかの勝負強さはまだまだ」と指摘すれば、田爪は「後期になったら相手の雰囲気とかも変わってくると思うのであまり調子に乗らず頑張りたい」と襟を正して残り8試合に向けて気合いを入れ直した。

 昇格組ながら優勝争いを繰り広げている横浜FC鶴見Jrユースとしては、勢いそのままに1部へステップアップを果たしたいところ。宮永は「今日みたいな同点の結果ではなく勝っていけるようにみんなでやっていきたい」と勝利への貪欲な姿勢を示す。佐藤主将も「こういった大事な試合で点を取れないのがチームの課題」と現状を見つめ、「まだまだ1部昇格までは遠い。この先は連勝していかないと上がれないと思うので、一試合一試合にこだわって勝っていきたい」と力を込めた。

(取材・文 加藤直岐)

●高円宮杯U-15リーグ2026特集
▶お笑いコンビ「ヤーレンズ」がサッカーをしゃべり倒すポッドキャスト「ボケサカ」は毎週金曜配信

加藤直岐
Text by 加藤直岐

「ゲキサカ」ショート動画

TOP