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FW礒部怜夢(鹿島Jrユース)が超絶ターンからゴール!! 世界を知って磨いたテクニック「ファーストタッチで剥がさないと」

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FW礒部怜夢(鹿島Jrユース/3年)

[7.24 アカデミーマッチ第1戦 U-15 J選抜 1-0 リバプールU15 味フィ西]

「なんとか決めてやろうと思っていた。決めることができて良かったです」。U-15 Jリーグ選抜に勝利をもたらしたのは、FW礒部怜夢(鹿島Jrユース/3年)のスーパーゴールだった。

 城和憲監督はリバプールU15との2連戦を行う「Jリーグインターナショナルシリーズ2026 アカデミーマッチ」の前日、礒部を主将に指名。「彼はU-16日本代表にも呼ばれているので、そういった経験を生かしてリーダーシップを取らないといけないよという話は最初の時点でしていた。彼はそういったキャラクターでもあると思う」と期待を込めて大役を任せた。

 そうして迎えた初戦だったが、左腕に腕章を巻く礒部は責任感とともに緊張も感じていた様子。前半6分にはペナルティエリア左でラストパスを受ける決定機が訪れたものの、トラップが足下に入ったことですぐにシュートを放つことができず、右足で押し出してから放ったシュートは間合いを詰めてきたDFにブロックされてしまった。同25分に抜け出しかけた場面はリーチの長いタックルに阻まれてしまい、地面を叩いて悔しさをあらわにした磯部。「最初は緊張とかがあって自分のプレーをあまり出せなかった」と振り返った。

 それでも世代屈指のストライカーが輝いた。後半8分、DF久米愛斗(福岡U-15/3年)のロングフィードをセンターサークル付近で待ち構えると、相手が右斜め後方から迫ってくるのを見て「(相手が)こっちに来ていたのでアウトで出したら上手くいった」というアイディアを披露。右足アウトサイドのダイレクトでゴール方向にボールを流す超絶ターンで振り切ると、飛び出してきたGKは裏街道で華麗にかわし、最後は無人のゴールへと流し込んだ。

「結構トラップは得意な方なので上手くいけてよかった」と礒部。浮き球をダイレクトのアウトサイドで前方に持ち出すプレーはU-15関東リーグでも見せていたものであり、ピタリとボールを収めるトラップだけでなくスピードに乗るトラップで一気にゴールへ迫る高い技術を持っている。

 トラップに対する意識は海外経験を経て高めたという。チームで海外遠征したほか、昨年9月に飛び級でU-15 Jリーグ選抜入りしてブラジル遠征に臨み、12月にはU-15日本代表に初招集されて中国遠征に参加。今年2月にはポルトガル、ドイツ、オランダと対戦したU-16日本代表のポルトガル遠征に参加していた。

「海外に行くとプレッシャーが早くて、ファーストタッチで剥がさないと潰されてしまう。そこは海外遠征とかを経験して上手くなれたなという感じです」

 海外遠征の経験は今季の飛躍にも繋がっているようだ。昨年はチームで10番を背負ったものの、リーグでは残留争いを送って高円宮杯の出場も果たせなかった。だが、伝統の40番を背負う今季はリーグ首位のチームを牽引するだけでなく鹿島アントラーズユースでプレミアリーグEASTの2試合に出場。デビュー戦の昌平高戦では先発起用に応えるミドルシュートでの得点も奪った。

「去年はあまり思ったとおりにいかなくて苦しい時期もあったけれど、代表に呼んでもらってそこから自分の中で変わることができた。世界との差、世界基準を知ったり自分の足りないところだったりが分かって、自分と向き合うことで変わることができてよかった」

 世界基準はこの試合でも体感。リバプールU15は無得点に終わったとはいえ、両ウイングの迫力は一つレベルが違うようなものだった。また、守備陣のスピードやフィジカル能力の高さも感じるところ。礒部は肌で感じた凄みを口にしながら、中1日で迎える第2戦へ「通用する部分もあったけれど全然思ったとおりにはいかなかった。次はもっと点を決めてアピールしていきたい」と力を込めた。

 報道陣からはワールドカップで10代の選手が活躍した姿を見ての想いも訊かれ、「今度は自分だなと。自分のあの場に立っていないといけないという焦りというか…世界はどんどん(進化が)早いのでもっとやらないといけないなと思った」と礒部。この日はおよそ2000人の観客を沸かせた一方、「自分はユースでやると本当に下手くそで全然まだまだ足りない。止める・蹴るだったりパスの一本の質だったりはもっと上手くなっていきたい」と冷静に課題も示し、高い向上心を持ちながらさらなる成長を誓った。

(取材・文 加藤直岐)

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加藤直岐
Text by 加藤直岐

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