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[国スポ少年女子MOM]誰よりも声を出し、際立つプレーで広島県を引っ張ってきたMF金子ここな(広島Y/1年)が「日本一のキャプテン」に

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攻守の要として、キャプテンとして広島県を支えたMF金子ここな(サンフレッチェ広島レジーナユース/1年)

[国スポ少年女子の部・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.6 国スポ少年女子の部決勝 大分県 0-4 広島県 皇子山陸上]

 広島県のキャプテンを務めるMF金子ここな(広島Y/1年)は3位で終わった昨年の国民スポーツ大会を今でも鮮明に覚えている。「中学生として一緒に出ていた中島采音と悔しい想いをしたので、絶対に1位を取るぞという気持ちで挑みました」。

 2度目の国スポを迎えた今年は小川潤一監督(AICJ高)からキャプテンに任命。「悔しい経験をしている1人。キャプテンシーもあるので託しました。彼女自身もチームをよくまとめてくれていたし、みんなが“彼女を日本一のキャプテンにする”とまとまっていた」(小川監督)。金子自身も監督やチームメイトからの信頼に応えようと誰よりも声を出し、チームを引っ張ってきた。

 彼女の貢献はそうしてメンタル面だけではない。大分県と対戦した決勝ではプレー面が際立っていた。持ち味は視野の広さを生かした予測と中長距離を的確に蹴り分けることができる正確な展開力。試合序盤から中盤の底でボールを動かしてゲームを作ると、前半10分には金子のパスが起点となって、MF中島莉空(AICJ高/1年)の先制点が生まれた。

 より特徴が見えたのは3点目が生まれた後半1分の場面。中盤の真ん中でボールを受けた金子は、右サイドをオーバーラップしたDF加藤琉梨(AICJ高/1年)の動きを見て、大きなボールを展開。受けた加藤が正確なクロスをゴール前に送り、FW中原千尋(広島JY/中3)がヘディングシュートを叩き込んだ。

 守備での貢献度も高かった。後半30分にはDF平尾心瑚(柳ヶ浦高/1年)に自陣中央を独走されそうになったところを粘り強く追い掛け、力強く奪い切った場面は見事だった。「昨年は力強さが足りなくて全くダメだったと思っていたけど、今年はボールを持てたし、自分で仕掛けることもできた。守備でも奪いに行けていたので成長を感じました。力強さが少しずつは出せるようになった」。

 金子はサンフレッチェ広島レジーナのWEリーグ参戦に伴い発足したJYの1期生だ。元々はJFAアカデミー福島に進むつもりだったが、セレクションで落選。そうしたタイミングでJY設立を耳にし、「“広島でトップになって輝こう”と夢を持ち始めて、JYに入ろうと決めました」。

「先輩たちがいないので、自分たちが歴史を作っていくしかない。まずは全国で結果を残すことしか考えていない」。そうした意気込み通り、自分たちの代になった今年のタイミングで早速全国での結果を残した。「1位を狙っていたので凄く嬉しいです。この大会で自分は一皮剥けたと思っているので、ここからもう1段階、2段階上を目指していけるようにこの大会で出た課題をしっかり振り勝って頑張りたいです」。

 成長を感じているのは小川監督も同じで、こう評する。「見えている物も技術も昨年とは全く違う。昨年はまだ中学生で先輩もいたし、早生まれの2年生もいた。技術の高い選手がいる中で何もできていないと思っているかもしれないけど、そんなことはない。できていたけど、去年以上に成長している」。

 WEリーガーとなって、憧れとして挙げる柳瀬楓菜のようにトップチームで活躍する選手になることが目標で、ゆくゆくは海外移籍もしたいと考えている。攻守両面だけでなく、ピッチ外でも違いを感じさせる動きを見せていた彼女なら目標達成も不可能ではない。

(取材・文 森田将義)

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森田将義
Text by 森田将義

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