[国スポ少年男子]千葉県はプレミアEAST首位・流経大柏の2年生GK大泉未来が異質の存在感。“初”の全国でチームを引っ張り、日本一とU-17W杯メンバー入りへ挑戦
千葉県のGK
[10.12 国スポ少年男子の部準々決勝 千葉県 3-0 山形県 プラスタ]
国スポサッカー競技少年男子の部は、U-16の都道府県選抜チームによって争われる大会だ。都道府県によっては所属チームの活動を優先して有力選手の招集を見送るケースもあるが、千葉県は各チームの協力もあって“本気”のメンバー構成。中でもプレミアリーグEAST首位、流通経済大柏高から、2010年早生まれのGK大泉未来(2年/クラブ・ドラゴンズ柏U-15出身)が参戦している。
名門・流経大柏で不動の守護神となっている大泉は、10月10日にプレミアリーグEASTのアウェー・青森山田高戦を終えた後に千葉県選抜合流。同11日の長野県との初戦(◯2-1)はGK金森央円(流通経済大柏高/1年)に託し、山形県との準々決勝が国スポ初出場となった。
U-16日本代表やU-17日本高校選抜を経験している大泉は、U-16世代で明らかに異質の存在感。前半は被シュートゼロとプレー機会が少なかった。それでも、「パントキックだったり、コーチングのところをぜひ注目してもらえると嬉しいです」という守護神は、滞空時間の長いパントキックで観衆を沸かせ、細かなコーチングで守りを安定させて見せる。
大泉は、プレミアリーグEASTの厳しい環境の中で開幕から第15節までフルタイム出場中。チームの首位に貢献している。特に前期には5試合連続完封勝利も記録。その経験によって、自信を深めているようだ。
「プレミア(リーグ)が高校年代で一番レベルが高くて、良い選手もたくさんいますし、そういう選手とやらせてもらえると、こういう大会に選ばれて行って、もっと自信が持てるんで、ありがたいです」
この日の後半は相手に攻め切られる回数が増えたものの、シュートやクロス、セットプレーに対して的確な対応。試合終了間際には、正面に飛んできたブレ球ミドルを咄嗟の判断で上へ弾こうとする。これがやや後方に流れてゴールに向かったが、驚異的な身体能力でリカバー。ゴールからかき出し、無失点で試合を終えた。
千葉県は長野県との初戦で入りが悪く、苦戦を強いられていた。チーム全体でその課題の修正に取り組んで試合に臨み、前半開始直後に2得点。大泉も入場前の通路で高校1年生の多い味方選手たちに「相手はどういう場所に蹴ってくるから、そういうのを注意しないといけないとか」を伝達したという。
千葉県はそのこともあって整理されたか、後方の守りが安定。大泉は「自分は(学年が)1個上で、1個下の活動に参加している以上は自分が一番、1個上らしさを出さないといけないなと思っています。ふざける場面もあっていいんですけど、ちゃんとやらせるところはやらせるとか、試合中に自分が見えてないところをしっかりと全部伝える」というように、プレー中、プレー外の行動でも千葉県にとって8年ぶりとなる4強入りに貢献した。
試合後には会場外でU-16日本代表の山岸範宏GKコーチに挨拶。「準備だったり、キックだったりも安定してきて、安心感のあるキーパーになっているけど、まだまだ声を掛けるタイミングだったりをもっと高めていかないといけないって言われました」。自分の大きなポテンシャルを徐々に表現できてきている手応えがある。だが、U-16年代でできているから良しとするのではなく、より高いレベルに基準を置いて練習、試合をしなければならないことを再確認した。
大泉は高校2年生ながらJリーグクラブが獲得を目指すほどの実力者で、高体連を代表するGK。2010年早生まれのためU-16日本代表に選出されているが、自分の学年の高校2年生選手が中心のU-17日本代表に選ばれたことがない。この国スポは11月開幕のU-17ワールドカップメンバー入りへのアピールの大会でもある。
「個人的にはまだU-17に1回も選ばれていないので今回、こういう活動だったり、プレミア(リーグ)でしっかりとアピールして、U-17ワールドカップのメンバーに入れるかどうか迷わせるくらいのパフォーマンスを出していきたいなと思っています」
大泉は今年、流経大柏の正守護神となったが、インターハイは千葉県予選決勝で敗れており、正守護神としてトーナメント戦の全国大会を戦う経験をしたことがない。今回の国スポは、冬の選手権へ向けても貴重な機会だと捉えている。
目標の日本一まであと2勝。準決勝は神奈川県とのV候補対決となっているが、「これほど勝ちにこだわるチームは流経以外で初めて。千葉国体の仲間たちを信じて戦っていくので、神奈川との試合も問題なく勝てると思うので、そこに対しての準備をするだけです」。神奈川県戦でもチームを引っ張って勝ち切り、仲間たちと全国決勝のピッチに立つ。
(取材・文 吉田太郎)
●第80回国民スポーツ大会特集
国スポサッカー競技少年男子の部は、U-16の都道府県選抜チームによって争われる大会だ。都道府県によっては所属チームの活動を優先して有力選手の招集を見送るケースもあるが、千葉県は各チームの協力もあって“本気”のメンバー構成。中でもプレミアリーグEAST首位、流通経済大柏高から、2010年早生まれのGK大泉未来(2年/クラブ・ドラゴンズ柏U-15出身)が参戦している。
名門・流経大柏で不動の守護神となっている大泉は、10月10日にプレミアリーグEASTのアウェー・青森山田高戦を終えた後に千葉県選抜合流。同11日の長野県との初戦(◯2-1)はGK金森央円(流通経済大柏高/1年)に託し、山形県との準々決勝が国スポ初出場となった。
U-16日本代表やU-17日本高校選抜を経験している大泉は、U-16世代で明らかに異質の存在感。前半は被シュートゼロとプレー機会が少なかった。それでも、「パントキックだったり、コーチングのところをぜひ注目してもらえると嬉しいです」という守護神は、滞空時間の長いパントキックで観衆を沸かせ、細かなコーチングで守りを安定させて見せる。
大泉は、プレミアリーグEASTの厳しい環境の中で開幕から第15節までフルタイム出場中。チームの首位に貢献している。特に前期には5試合連続完封勝利も記録。その経験によって、自信を深めているようだ。
「プレミア(リーグ)が高校年代で一番レベルが高くて、良い選手もたくさんいますし、そういう選手とやらせてもらえると、こういう大会に選ばれて行って、もっと自信が持てるんで、ありがたいです」
この日の後半は相手に攻め切られる回数が増えたものの、シュートやクロス、セットプレーに対して的確な対応。試合終了間際には、正面に飛んできたブレ球ミドルを咄嗟の判断で上へ弾こうとする。これがやや後方に流れてゴールに向かったが、驚異的な身体能力でリカバー。ゴールからかき出し、無失点で試合を終えた。
千葉県は長野県との初戦で入りが悪く、苦戦を強いられていた。チーム全体でその課題の修正に取り組んで試合に臨み、前半開始直後に2得点。大泉も入場前の通路で高校1年生の多い味方選手たちに「相手はどういう場所に蹴ってくるから、そういうのを注意しないといけないとか」を伝達したという。
千葉県はそのこともあって整理されたか、後方の守りが安定。大泉は「自分は(学年が)1個上で、1個下の活動に参加している以上は自分が一番、1個上らしさを出さないといけないなと思っています。ふざける場面もあっていいんですけど、ちゃんとやらせるところはやらせるとか、試合中に自分が見えてないところをしっかりと全部伝える」というように、プレー中、プレー外の行動でも千葉県にとって8年ぶりとなる4強入りに貢献した。
試合後には会場外でU-16日本代表の山岸範宏GKコーチに挨拶。「準備だったり、キックだったりも安定してきて、安心感のあるキーパーになっているけど、まだまだ声を掛けるタイミングだったりをもっと高めていかないといけないって言われました」。自分の大きなポテンシャルを徐々に表現できてきている手応えがある。だが、U-16年代でできているから良しとするのではなく、より高いレベルに基準を置いて練習、試合をしなければならないことを再確認した。
大泉は高校2年生ながらJリーグクラブが獲得を目指すほどの実力者で、高体連を代表するGK。2010年早生まれのためU-16日本代表に選出されているが、自分の学年の高校2年生選手が中心のU-17日本代表に選ばれたことがない。この国スポは11月開幕のU-17ワールドカップメンバー入りへのアピールの大会でもある。
「個人的にはまだU-17に1回も選ばれていないので今回、こういう活動だったり、プレミア(リーグ)でしっかりとアピールして、U-17ワールドカップのメンバーに入れるかどうか迷わせるくらいのパフォーマンスを出していきたいなと思っています」
大泉は今年、流経大柏の正守護神となったが、インターハイは千葉県予選決勝で敗れており、正守護神としてトーナメント戦の全国大会を戦う経験をしたことがない。今回の国スポは、冬の選手権へ向けても貴重な機会だと捉えている。
目標の日本一まであと2勝。準決勝は神奈川県とのV候補対決となっているが、「これほど勝ちにこだわるチームは流経以外で初めて。千葉国体の仲間たちを信じて戦っていくので、神奈川との試合も問題なく勝てると思うので、そこに対しての準備をするだけです」。神奈川県戦でもチームを引っ張って勝ち切り、仲間たちと全国決勝のピッチに立つ。
(取材・文 吉田太郎)
●第80回国民スポーツ大会特集


