[MOM5618]千葉県GK大泉未来(流通経済大柏/2年)_国スポの主役候補がPKストップ。ヒーローは浮かれず、2月の「1-8」を思い返して決勝への準備
PK戦4人目、千葉県GK
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.13 国スポ少年男子の部準決勝 千葉県 0-0(PK5-3)神奈川県 プラスタ]
2026年国スポの主役候補が、千葉県を15年ぶりの決勝へ導いた。GK大泉未来(流通経済大柏高/2年=クラブ・ドラゴンズ柏U-15出身)がPK戦の4人目でビッグセーブ。絶対的な自信を持つPKを止めてヒーローになった。
神奈川県は一人ひとりのキックの質が高い。大泉は2人目のコースを当てていたがボールに届かず、3人目は足を滑らせた影響でボールに触れながら弾き出すことができなかった。
「自分はコースが合っていれば大体止めれるという自信があったんで、合っていて入っているのはちょっと自分の中では悔しくて⋯⋯この5本以内に絶対1本は止めようと思っていました」
すると、直後の4人目、大泉は「自分はもうここで止める意識が強くて。蹴る相手も代表の仲間だったんで、代表同士として負けてはいけないなと思って、そこで止めれました」。この日、存在感のある動きを見せていた神奈川県MF蛸島颯(横浜FCユース/2年)の左足シュートを読み切り、右下のコースへの一撃を右手一本でストップした。
すると、「どうだ!」と言わんばかりに両手を広げ、チームメイトや観衆の歓声を受けていた。千葉県の平塚智監督(土気高)は「後ろにいると違いますよね。安心感もそうですし、PKになった時もみんなが行けると。存在感が違います」とコメント。当時1年生だった昨秋の段階で、流経大柏の榎本雅大監督も「PK練習で(上級生のシュートが)入らない」と話してように、大泉のPKの強さは以前から定評がある。
本人も「自分は結構近い距離のシュートは得意な方なんで、近くから速いボールが来ても対応できるのかなと思います」。抜群の身体能力とスピードによって、至近距離からのシュートを弾き出す力の持ち主。その大泉はPK戦だけでなく、前後半にも手前でリフレクションしたシュートに反応して止めたり、滞空時間の長い跳躍でキャッチするなど、攻略困難な存在になっていた。
「簡単にシュートを入れられて負けるようじゃ(U-17ワールドカップを控える)U-17日本代表だったり狙っていけないんで、自分が全部止めて、日本代表のスタッフの方だったりにアピールできるように、しっかりと全部自分が止めて、無失点で終わろうっていう意識が強かったです」
また、準々決勝後に「パントキックだったり、コーチングのところをぜひ注目してもらえると嬉しいです」と語っていたように、大泉はこの日、一本のパントキックで相手を裏返した。加えて、相手のプレッシャーを受けながらのキックでも精度を発揮。だが、本人は「みんなのお陰で勝てたのは間違いないですし、自分のキックを今日活かせたのは良いんですけど、精度だったりがまだダメなんで、これからもっと修正していきたいと思います」と厳しい。ヒーローになったことに浮かれず、次への準備をスタートさせていた。
試合後、連日視察に訪れていたU-16日本代表の山岸範宏GKコーチから「試合を勝って自分がヒーローになったのはいいことなんですけど、やっぱ今日勝っても明日にアドバンテージがあるわけじゃないし、こういう勝った時こそ、もう終わった後すぐその時から準備をしないといけないっていうのを言われました」という。
大泉には苦い経験がある。今年2月にU-16日本代表のポルトガル遠征に参加。「練習中の調子が良くて浮かれてたんすけど、それでドイツ戦をいざやってみたら大量失点負けしちゃって⋯⋯」。前半だけで6失点して1-8で大敗。だからこそ、山岸GKコーチの言葉に「言っていることは間違いないなと思いました」と受け止め、改善したことを証明することを誓っていた。
14日には、自身初の日本一を懸けて開催地・青森県との決勝戦に臨む。「自分たちが完全アウェー関係なく勝利して、相手が『これ、千葉のホームなんじゃない?』と思えるほどのゲームをしていきたいと思います。こういうタイミングで日本一を取っていければ、自チームに戻った時にも日本一へ導く力がつくと思うんで、まずこういうところでしっかり優勝していきたい」と宣言。自身の成長と、千葉県が日本一のチームであることを示して国スポを終える。






(取材・文 吉田太郎)
●第80回国民スポーツ大会特集
[10.13 国スポ少年男子の部準決勝 千葉県 0-0(PK5-3)神奈川県 プラスタ]
2026年国スポの主役候補が、千葉県を15年ぶりの決勝へ導いた。GK大泉未来(流通経済大柏高/2年=クラブ・ドラゴンズ柏U-15出身)がPK戦の4人目でビッグセーブ。絶対的な自信を持つPKを止めてヒーローになった。
神奈川県は一人ひとりのキックの質が高い。大泉は2人目のコースを当てていたがボールに届かず、3人目は足を滑らせた影響でボールに触れながら弾き出すことができなかった。
「自分はコースが合っていれば大体止めれるという自信があったんで、合っていて入っているのはちょっと自分の中では悔しくて⋯⋯この5本以内に絶対1本は止めようと思っていました」
すると、直後の4人目、大泉は「自分はもうここで止める意識が強くて。蹴る相手も代表の仲間だったんで、代表同士として負けてはいけないなと思って、そこで止めれました」。この日、存在感のある動きを見せていた神奈川県MF蛸島颯(横浜FCユース/2年)の左足シュートを読み切り、右下のコースへの一撃を右手一本でストップした。
すると、「どうだ!」と言わんばかりに両手を広げ、チームメイトや観衆の歓声を受けていた。千葉県の平塚智監督(土気高)は「後ろにいると違いますよね。安心感もそうですし、PKになった時もみんなが行けると。存在感が違います」とコメント。当時1年生だった昨秋の段階で、流経大柏の榎本雅大監督も「PK練習で(上級生のシュートが)入らない」と話してように、大泉のPKの強さは以前から定評がある。
本人も「自分は結構近い距離のシュートは得意な方なんで、近くから速いボールが来ても対応できるのかなと思います」。抜群の身体能力とスピードによって、至近距離からのシュートを弾き出す力の持ち主。その大泉はPK戦だけでなく、前後半にも手前でリフレクションしたシュートに反応して止めたり、滞空時間の長い跳躍でキャッチするなど、攻略困難な存在になっていた。
「簡単にシュートを入れられて負けるようじゃ(U-17ワールドカップを控える)U-17日本代表だったり狙っていけないんで、自分が全部止めて、日本代表のスタッフの方だったりにアピールできるように、しっかりと全部自分が止めて、無失点で終わろうっていう意識が強かったです」
また、準々決勝後に「パントキックだったり、コーチングのところをぜひ注目してもらえると嬉しいです」と語っていたように、大泉はこの日、一本のパントキックで相手を裏返した。加えて、相手のプレッシャーを受けながらのキックでも精度を発揮。だが、本人は「みんなのお陰で勝てたのは間違いないですし、自分のキックを今日活かせたのは良いんですけど、精度だったりがまだダメなんで、これからもっと修正していきたいと思います」と厳しい。ヒーローになったことに浮かれず、次への準備をスタートさせていた。
試合後、連日視察に訪れていたU-16日本代表の山岸範宏GKコーチから「試合を勝って自分がヒーローになったのはいいことなんですけど、やっぱ今日勝っても明日にアドバンテージがあるわけじゃないし、こういう勝った時こそ、もう終わった後すぐその時から準備をしないといけないっていうのを言われました」という。
大泉には苦い経験がある。今年2月にU-16日本代表のポルトガル遠征に参加。「練習中の調子が良くて浮かれてたんすけど、それでドイツ戦をいざやってみたら大量失点負けしちゃって⋯⋯」。前半だけで6失点して1-8で大敗。だからこそ、山岸GKコーチの言葉に「言っていることは間違いないなと思いました」と受け止め、改善したことを証明することを誓っていた。
14日には、自身初の日本一を懸けて開催地・青森県との決勝戦に臨む。「自分たちが完全アウェー関係なく勝利して、相手が『これ、千葉のホームなんじゃない?』と思えるほどのゲームをしていきたいと思います。こういうタイミングで日本一を取っていければ、自チームに戻った時にも日本一へ導く力がつくと思うんで、まずこういうところでしっかり優勝していきたい」と宣言。自身の成長と、千葉県が日本一のチームであることを示して国スポを終える。






(取材・文 吉田太郎)
●第80回国民スポーツ大会特集


