[MOM1192]法政大MF松田悠世(3年)_決勝前に嬉しい知らせ…「気が引き締まった」ドリブラーが矜持示して優勝貢献!!
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.28 アミノ杯決勝 専修大 0-2 法政大 味フィ西]
MF松田悠世(3年=桐光学園高)が決勝で2ゴールに絡む活躍を見せ、法政大を8年ぶりのアミノバイタルカップ優勝に導いた。1年時は絡むことができず、2年時は途中出場するも初戦敗退の悔しさを味わった大会で雪辱を果たすプレー。「今回のアミノに懸ける思いは相当なものがあったので勝ててよかった」と笑顔で今大会を締めくくった。
専修大と激突した決勝は、法政大が立ち上がりからボールを保持していく。迎えた前半16分、MF峯野倖(2年=市立船橋高)のボール奪取から松田がこぼれ球を引き取ってショートカウンターを発動。味方の動きがよく見えていたという松田は右に流れたFW小湊絆(4年=青森山田高/FC東京内定)に繋いでエリア内に入ると、小湊の折り返しに合わせたMF島田春人(4年=横浜FMユース)のシュートが相手に当たったところを押し込んで先制点を奪った。
もっともこぼれ球を押し込む形だったこともあって「あっさり入ったので点を取ったという感覚はあまりなかった」。松田が得点シーンよりも手応えを感じたのが、アシストや得点者としての記録には残らないチームの2点目。ドリブラーの矜持を示すように局面を打開してゴールに繋げてみせた。
後半7分、松田が中盤の右サイドタッチライン際でこぼれ球を拾うと即座にプレスにきた相手選手を股抜きで突破し、2枚目に対しては縦への急加速から中に切り込んで前に入りこむキレ味鋭いドリブルを披露。3枚目を釣り出すことで生まれた右サイドのスペースへスルーパスを送り、一気にチャンスシーンを創出した。これを収めたMF松村晃助(4年=横浜FMユース/横浜FM内定)のクロスを島田が頭で合わせて2-0。松田は「晃助のクロスから春人のヘディングだったので、(自分が)起点になったというよりはあの2人が取ってくれた」と謙虚に語りつつ、たしかな喜びも口にした。
「自分は1対1で相手に詰められるのが好きで、股も開くしそのときの方が瞬発で自分の良さが出る。ボールを受けた段階でマッチアップする選手が正面に入ってくることが関接視野で分かった。絶対に股が開くだろうなと思って、足裏でボールを舐めて抜くという練習でもよくやるものが試合で出たので良かった。ボールを持ったときに予想できないようなプレーをして見ている人を楽しませたいというのがあって、それがそのまま出たシーンだった」
そうして2-0の快勝に貢献した決勝のウォーミングアップ前には、J1クラブに関心を示されていることを柳沢将之監督から伝えられたという。「それで気が引き締まったというか、その一言があったからこそ今日のゲームは100点ではないけれど納得のいくプレーができたと思います」。大一番の直前に届いた嬉しい知らせをパワーに変え、好パフォーマンスに繋げた。


桐光学園高から進学した1年目は寮生活での役割などもあって適応に苦しんだというが、2年目からはAチームでコンスタントに出場機会を獲得。今季は関東大学リーグ1部での戦いを通してプレーに余裕が生まれ、守備の強度についても「見違えるほど変わった」と自負。攻守両面の貢献度を高めて先発に定着している。
目標のプロ入りも見えてきた一方、「まずは法政のために戦うところが一番。その先にスカウトの方からの話が出てくると思うので一喜一憂せずに着実に目の前のことを一つひとつやっていきたい」と強調する。法政大には同期のMF小倉幸成(3年=鹿島ユース/岡山内定)を含めて7人ものプロ内定選手がおり、「先輩に助けられてばかり」と松田。そうしたチームでも重要性を増しつつあるなかで「来年は特に自分が先頭でやらなくちゃいけないという覚悟や責任を持っている。残り少しだけど4年生たちの良いところを吸収しつつ、自分のプレーの幅も広げていけたら」と力を込め、成長意欲を持って研鑽に励む構えだ。
努力を重ねていく日々では、憧れの存在や盟友から受ける刺激も大きい。日本代表FW小川航基は桐光学園の偉大な先輩。当時小学生だった松田は小川が高校選手権の青森山田高戦で奪ったゴールに衝撃を受け、その後進学する桐光学園に憧れを抱いたという。「今は代表の一員として世界と戦っている。ポジションやプレースタイルは違うけれど目標にしている選手」と後を追う考えだ。
また、桐光学園で同期だったMF齋藤俊輔(ウェステルロー)は同じ誕生日という間柄。家に泊まりに行くなどプライベートも含めてとりわけ仲が良かった盟友とは、昨年4月の「ポストユースマッチ」U-22 Jリーグ選抜対関東大学選抜で対戦相手としてピッチで再開することも実現した。そこから齋藤はU-20ワールドカップでの活躍も経て水戸ホーリーホックからベルギーへ移籍。「お互いドリブラーだけど違った良さがあって、お互いその良さをうまく理解できていた。あいつとやっていた時が一番楽しかったと思っていて、齋藤が(海外に)行っていることが刺激にもなっている。まだまだ負けていられない」。一歩ずつ成長しながら高みを目指していく決意を強く持っている。
今後はしばらくの中断期間に入り、9月の全国大会・総理大臣杯に向けて準備を進めていく。松田はアミノバイタルカップ制覇にも慢心することなく「自分自身と見つめ合ってチーム力を上げていけたら」と意気込んだ。
(取材・文 加藤直岐)
●第100回関東大学リーグ特集
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[6.28 アミノ杯決勝 専修大 0-2 法政大 味フィ西]
MF松田悠世(3年=桐光学園高)が決勝で2ゴールに絡む活躍を見せ、法政大を8年ぶりのアミノバイタルカップ優勝に導いた。1年時は絡むことができず、2年時は途中出場するも初戦敗退の悔しさを味わった大会で雪辱を果たすプレー。「今回のアミノに懸ける思いは相当なものがあったので勝ててよかった」と笑顔で今大会を締めくくった。
専修大と激突した決勝は、法政大が立ち上がりからボールを保持していく。迎えた前半16分、MF峯野倖(2年=市立船橋高)のボール奪取から松田がこぼれ球を引き取ってショートカウンターを発動。味方の動きがよく見えていたという松田は右に流れたFW小湊絆(4年=青森山田高/FC東京内定)に繋いでエリア内に入ると、小湊の折り返しに合わせたMF島田春人(4年=横浜FMユース)のシュートが相手に当たったところを押し込んで先制点を奪った。
もっともこぼれ球を押し込む形だったこともあって「あっさり入ったので点を取ったという感覚はあまりなかった」。松田が得点シーンよりも手応えを感じたのが、アシストや得点者としての記録には残らないチームの2点目。ドリブラーの矜持を示すように局面を打開してゴールに繋げてみせた。
後半7分、松田が中盤の右サイドタッチライン際でこぼれ球を拾うと即座にプレスにきた相手選手を股抜きで突破し、2枚目に対しては縦への急加速から中に切り込んで前に入りこむキレ味鋭いドリブルを披露。3枚目を釣り出すことで生まれた右サイドのスペースへスルーパスを送り、一気にチャンスシーンを創出した。これを収めたMF松村晃助(4年=横浜FMユース/横浜FM内定)のクロスを島田が頭で合わせて2-0。松田は「晃助のクロスから春人のヘディングだったので、(自分が)起点になったというよりはあの2人が取ってくれた」と謙虚に語りつつ、たしかな喜びも口にした。
「自分は1対1で相手に詰められるのが好きで、股も開くしそのときの方が瞬発で自分の良さが出る。ボールを受けた段階でマッチアップする選手が正面に入ってくることが関接視野で分かった。絶対に股が開くだろうなと思って、足裏でボールを舐めて抜くという練習でもよくやるものが試合で出たので良かった。ボールを持ったときに予想できないようなプレーをして見ている人を楽しませたいというのがあって、それがそのまま出たシーンだった」
そうして2-0の快勝に貢献した決勝のウォーミングアップ前には、J1クラブに関心を示されていることを柳沢将之監督から伝えられたという。「それで気が引き締まったというか、その一言があったからこそ今日のゲームは100点ではないけれど納得のいくプレーができたと思います」。大一番の直前に届いた嬉しい知らせをパワーに変え、好パフォーマンスに繋げた。


桐光学園高から進学した1年目は寮生活での役割などもあって適応に苦しんだというが、2年目からはAチームでコンスタントに出場機会を獲得。今季は関東大学リーグ1部での戦いを通してプレーに余裕が生まれ、守備の強度についても「見違えるほど変わった」と自負。攻守両面の貢献度を高めて先発に定着している。
目標のプロ入りも見えてきた一方、「まずは法政のために戦うところが一番。その先にスカウトの方からの話が出てくると思うので一喜一憂せずに着実に目の前のことを一つひとつやっていきたい」と強調する。法政大には同期のMF小倉幸成(3年=鹿島ユース/岡山内定)を含めて7人ものプロ内定選手がおり、「先輩に助けられてばかり」と松田。そうしたチームでも重要性を増しつつあるなかで「来年は特に自分が先頭でやらなくちゃいけないという覚悟や責任を持っている。残り少しだけど4年生たちの良いところを吸収しつつ、自分のプレーの幅も広げていけたら」と力を込め、成長意欲を持って研鑽に励む構えだ。
努力を重ねていく日々では、憧れの存在や盟友から受ける刺激も大きい。日本代表FW小川航基は桐光学園の偉大な先輩。当時小学生だった松田は小川が高校選手権の青森山田高戦で奪ったゴールに衝撃を受け、その後進学する桐光学園に憧れを抱いたという。「今は代表の一員として世界と戦っている。ポジションやプレースタイルは違うけれど目標にしている選手」と後を追う考えだ。
また、桐光学園で同期だったMF齋藤俊輔(ウェステルロー)は同じ誕生日という間柄。家に泊まりに行くなどプライベートも含めてとりわけ仲が良かった盟友とは、昨年4月の「ポストユースマッチ」U-22 Jリーグ選抜対関東大学選抜で対戦相手としてピッチで再開することも実現した。そこから齋藤はU-20ワールドカップでの活躍も経て水戸ホーリーホックからベルギーへ移籍。「お互いドリブラーだけど違った良さがあって、お互いその良さをうまく理解できていた。あいつとやっていた時が一番楽しかったと思っていて、齋藤が(海外に)行っていることが刺激にもなっている。まだまだ負けていられない」。一歩ずつ成長しながら高みを目指していく決意を強く持っている。
今後はしばらくの中断期間に入り、9月の全国大会・総理大臣杯に向けて準備を進めていく。松田はアミノバイタルカップ制覇にも慢心することなく「自分自身と見つめ合ってチーム力を上げていけたら」と意気込んだ。
(取材・文 加藤直岐)
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