[アミノ関東]2年生で芽生えた“自分が流通経済大の中心”の自覚‥後輩の海外移籍にMF柚木創「原動力になっている」
[6.28 アミノ杯3位決定戦 国士舘大 3-3(PK4-5) 流通経済大 味フィ西]
「自分が流通経済大の中心だと思っていて、自分が悪ければチームも勝てないし、自分が結果を出せばチームも勝てると思っている」。MF柚木創(2年=流通経済大柏高)は強い責任感を持って戦うシーズンで、アミノバイタルカップ3位の好成績に貢献した。
流通経済大柏高で全国高校選手権準優勝を経験し、日本高校選抜にも入った柚木。“マンモスチーム”の流通経済大では競争を勝ち抜いて1年生の9月で関東大学リーグデビューを飾り、1年目は10試合で出場機会を掴んだ。そうして迎えた今季はここまでリーグ戦全9試合で先発出場と重要性を増しており、2ゴールに加えて他チームより試合数が少ないなかでも2位タイの3アシストを記録するなど結果も残している。活躍の背景には気持ちの変化があったようだ。
「去年は頼れる4年生がいっぱいいた。自分はまだ1年生で何をしていいのか分からないとか、やりたいプレーができないとかで結構苦戦して頼ってしまう部分があった。今は自分が流通経済大の中心だと思っていて、自分が悪ければチームも勝てないし、自分が結果を出せばチームも勝てると思っている。自分がやらなきゃというメンタリティーの部分で成長できたと思うし、自信を持ってチームの核として落ち着いてプレーすることもできている」
2年生に進級してさらに勝利に貢献できるように意気込む選手は少なくないが、チームの中心になるとまで決意を新たにする選手はそう多くない。のびのびとプレーしても問題ないようにも思える学年。それでも責任感を強めていることについて、「去年はよくボランチを一緒に組んでいたシブさんの背中をずっと追ってきた側。でも頼ってしまう部分があるなとリーグが終わって振り返って思っていた。このままじゃダメだなと思った」と柚木。昨年度の主将で松本山雅FCに加入したシブさんことMF渋谷諒太の偉大な背中を見てきたからこそ、学年に甘えず新シーズンからは自らが中心になるとの覚悟を固めた。
「まだ2年生だけど4年生に頼ってばかりでは自分は成長できないと思った。4年生の背中を追いかけるのではなく、支えてあげる側にならないといけないという自覚が芽生えたので、そういった意味では自信を持ってずっとプレーできているなと思います」
ユーティリティーが特長の一つでもある柚木だが、現在はボランチでの出場が軸。ゲームメイクやチャンスメイクといったまさにチームの中心となる働きを求められている。昨年については「まだ1年生で何をしていいのか分からないとか、やりたいプレーができない」と振り返ったが、今季については「自分の役割を明確にしてやりたいこともやりながら、チームのコンセプトにも適応できている」と手応えを感じている。
6月28日のアミノバイタルカップ3位決定戦では攻撃的な役割に加えて、セカンドボールに反応してボールを回収する働きも目立った。準決勝の法政大戦(●2-4)ではセカンドボールを拾えず「監督にブチギレられた」ようで、「そのなかで3位決定戦で自分を使ってくれた。自分はこの大会で何を成長しなければいけないのかなと思ったら、チームを助けるのは攻撃だけではなく守備でもそうだなと準決勝で思うことができた。そういった守備の部分をしっかりと意識して、セカンドボールだったり守備の強度だったりというのでチームを助けられた」。しっかりと改善し、起用に応えた。
持ち味の攻撃的なプレーでは1アシストを記録した。前半32分、左サイドでボールを受けると中央へ運びながら左足でふわりと浮かせたボールを前線へ供給。FW山野春太(2年=流通経済大柏高)が絶妙なパスを収めて左足でゴール右上に流し込んで先制点が生まれた。小学生の頃からともに戦っているコンビでのゴールに「あいつの特徴やどこで欲しいかは自分が一番分かっているつもり」と柚木。この日は同じくtfaジュニアユースから流通経済大柏に進んだ同期の増田寛大が観戦に来ていたようで、「見に来てくれてすごいありがたいし、自分の成長した姿を見せられたのかなと思う」と笑顔を見せた。
tfaジュニアユースから流通経済大柏へ進んだ選手といえば、柚木の1学年下にあたるMF安藤晃希が大きく飛躍した。柚木らとともに高校選手権決勝のピッチに立ち、翌年は柚木から流通経済大柏の10番を受け継ぐと高卒で水戸ホーリーホックに加入。百年構想リーグで鮮烈な2ゴールを奪ったかと思えば、6月下旬にアントワープ(ベルギー1部)への完全移籍が発表された。
「あいつも中学で同じチームでやっていて、自分の代に上がってきて全然だったけれど気づいたらああいう舞台に立っていた。素直に嬉しいしかわいい後輩だなとすごく思っている反面悔しい部分もある」。よく知る後輩のブレイクに率直な胸の内を明かしつつ、柚木はMF亀田歩夢(富山)やDF松本果成(湘南)といった同期の存在も踏まえて「もう一回プロの舞台で一緒にやりたいと思っているので、あいつらが今の自分の原動力になっている部分はすごくある」と語った。
そうした未来に向けて、柚木は「チームを勝たせられる選手になりたいとずっと掲げている。法政大戦でまだまだチームを勝たせられていないと自覚したので、得点、アシストと結果にこだわらないといけない。守備でも自分がセカンドボールの回収だったりができれば絶対にチームは良い方向に持っていけると思うので、自分がチームの中心だと自覚してこれからのサッカー人生を送りたい」と決意を新たにする。高卒でのプロ入りは叶わなかったものの、入部から1年半ですでに成長を実感。「大学に行ってよかったなと思えるように、あと2年半自分を磨き上げてプロの舞台で活躍できたら」と力を込めた。
(取材・文 加藤直岐)
●第100回関東大学リーグ特集
▶お笑いコンビ「ヤーレンズ」がサッカーをしゃべり倒すポッドキャスト「ボケサカ」は毎週金曜配信
「自分が流通経済大の中心だと思っていて、自分が悪ければチームも勝てないし、自分が結果を出せばチームも勝てると思っている」。MF柚木創(2年=流通経済大柏高)は強い責任感を持って戦うシーズンで、アミノバイタルカップ3位の好成績に貢献した。
流通経済大柏高で全国高校選手権準優勝を経験し、日本高校選抜にも入った柚木。“マンモスチーム”の流通経済大では競争を勝ち抜いて1年生の9月で関東大学リーグデビューを飾り、1年目は10試合で出場機会を掴んだ。そうして迎えた今季はここまでリーグ戦全9試合で先発出場と重要性を増しており、2ゴールに加えて他チームより試合数が少ないなかでも2位タイの3アシストを記録するなど結果も残している。活躍の背景には気持ちの変化があったようだ。
「去年は頼れる4年生がいっぱいいた。自分はまだ1年生で何をしていいのか分からないとか、やりたいプレーができないとかで結構苦戦して頼ってしまう部分があった。今は自分が流通経済大の中心だと思っていて、自分が悪ければチームも勝てないし、自分が結果を出せばチームも勝てると思っている。自分がやらなきゃというメンタリティーの部分で成長できたと思うし、自信を持ってチームの核として落ち着いてプレーすることもできている」
2年生に進級してさらに勝利に貢献できるように意気込む選手は少なくないが、チームの中心になるとまで決意を新たにする選手はそう多くない。のびのびとプレーしても問題ないようにも思える学年。それでも責任感を強めていることについて、「去年はよくボランチを一緒に組んでいたシブさんの背中をずっと追ってきた側。でも頼ってしまう部分があるなとリーグが終わって振り返って思っていた。このままじゃダメだなと思った」と柚木。昨年度の主将で松本山雅FCに加入したシブさんことMF渋谷諒太の偉大な背中を見てきたからこそ、学年に甘えず新シーズンからは自らが中心になるとの覚悟を固めた。
「まだ2年生だけど4年生に頼ってばかりでは自分は成長できないと思った。4年生の背中を追いかけるのではなく、支えてあげる側にならないといけないという自覚が芽生えたので、そういった意味では自信を持ってずっとプレーできているなと思います」
ユーティリティーが特長の一つでもある柚木だが、現在はボランチでの出場が軸。ゲームメイクやチャンスメイクといったまさにチームの中心となる働きを求められている。昨年については「まだ1年生で何をしていいのか分からないとか、やりたいプレーができない」と振り返ったが、今季については「自分の役割を明確にしてやりたいこともやりながら、チームのコンセプトにも適応できている」と手応えを感じている。
6月28日のアミノバイタルカップ3位決定戦では攻撃的な役割に加えて、セカンドボールに反応してボールを回収する働きも目立った。準決勝の法政大戦(●2-4)ではセカンドボールを拾えず「監督にブチギレられた」ようで、「そのなかで3位決定戦で自分を使ってくれた。自分はこの大会で何を成長しなければいけないのかなと思ったら、チームを助けるのは攻撃だけではなく守備でもそうだなと準決勝で思うことができた。そういった守備の部分をしっかりと意識して、セカンドボールだったり守備の強度だったりというのでチームを助けられた」。しっかりと改善し、起用に応えた。
持ち味の攻撃的なプレーでは1アシストを記録した。前半32分、左サイドでボールを受けると中央へ運びながら左足でふわりと浮かせたボールを前線へ供給。FW山野春太(2年=流通経済大柏高)が絶妙なパスを収めて左足でゴール右上に流し込んで先制点が生まれた。小学生の頃からともに戦っているコンビでのゴールに「あいつの特徴やどこで欲しいかは自分が一番分かっているつもり」と柚木。この日は同じくtfaジュニアユースから流通経済大柏に進んだ同期の増田寛大が観戦に来ていたようで、「見に来てくれてすごいありがたいし、自分の成長した姿を見せられたのかなと思う」と笑顔を見せた。
tfaジュニアユースから流通経済大柏へ進んだ選手といえば、柚木の1学年下にあたるMF安藤晃希が大きく飛躍した。柚木らとともに高校選手権決勝のピッチに立ち、翌年は柚木から流通経済大柏の10番を受け継ぐと高卒で水戸ホーリーホックに加入。百年構想リーグで鮮烈な2ゴールを奪ったかと思えば、6月下旬にアントワープ(ベルギー1部)への完全移籍が発表された。
「あいつも中学で同じチームでやっていて、自分の代に上がってきて全然だったけれど気づいたらああいう舞台に立っていた。素直に嬉しいしかわいい後輩だなとすごく思っている反面悔しい部分もある」。よく知る後輩のブレイクに率直な胸の内を明かしつつ、柚木はMF亀田歩夢(富山)やDF松本果成(湘南)といった同期の存在も踏まえて「もう一回プロの舞台で一緒にやりたいと思っているので、あいつらが今の自分の原動力になっている部分はすごくある」と語った。
そうした未来に向けて、柚木は「チームを勝たせられる選手になりたいとずっと掲げている。法政大戦でまだまだチームを勝たせられていないと自覚したので、得点、アシストと結果にこだわらないといけない。守備でも自分がセカンドボールの回収だったりができれば絶対にチームは良い方向に持っていけると思うので、自分がチームの中心だと自覚してこれからのサッカー人生を送りたい」と決意を新たにする。高卒でのプロ入りは叶わなかったものの、入部から1年半ですでに成長を実感。「大学に行ってよかったなと思えるように、あと2年半自分を磨き上げてプロの舞台で活躍できたら」と力を込めた。
(取材・文 加藤直岐)
●第100回関東大学リーグ特集
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