「全員が戻る」予定だった法政大は2回戦敗退、松村と梅津はJ残留で不在、一方で小湊や小池は再合流…主将「Jから帰ってきた選手のモチベーションに気を使った」
[9.4 総理大臣杯2回戦 法政大2-2(PK4-5)桐蔭横浜大 セイホクパーク石巻フットボール場]
勝てるチャンスは何度もあったのではないだろうか。桐蔭横浜大(関東8)との関東勢対決となった2回戦で、法政大(関東1)は前半13分にFW小湊絆(4年=青森山田高/FC東京内定)のゴールによって先制。前半終了間際には先制点をアシストしていたMF島田春人(4年=横浜FMユース)にも得点が生まれて、リードを2点に広げた。
2-2と追いつかれてPK戦に持ち込まれたが、サドンデスに入って先攻で蹴った桐蔭大の6人目が失敗。しかし決めれば勝ちとなる裏のPKをDF畑野優真(3年=横浜FMユース)が大きく枠上に外してしまうと、続く7人目で蹴ったDF熊谷康正(3年=前橋育英高)も止められて敗戦が決まった。
1ゴール1アシストの奮闘をみせていた島田は、後半22分で途中交代した。もともと足首を負傷していた影響で、今大会は出場時間が限られていたという。それでも「結果論ですけど、自分が中にいたらもっとできたなという気持ちは正直あります」と2点リードを守れなかった試合展開を悔やむと、「もったいない試合ですね」とため息をついた。
関東地区予選のアミノバイタルカップ関東を8年ぶりに優勝して優勝候補の一角と目された法大だが、現時点で9人のJリーグ内定選手を抱えていることから、その選手たちは夏場の大学公式戦中断期間にJクラブに合流した。中でもMF松村晃助(4年=横浜FMユース/横浜FMユース)とDF梅津龍之介(4年=鹿島ユース/札幌内定)が開幕戦から定位置を確保。当初は「総理大臣杯には全員が戻る」という了解の下で各クラブに送り出していたが、スタメンで出続ける2人については「Jクラブ残留」という特例が認められた。
そこで気を使ったのが、「Jから帰ってくる選手のモチベーション」だったようだ。主将である島田は、大会前に選手全員で行ったミーティングで「この2か月間、君たちがJで学んできたことを還元できるかでこの大会が変わるよ」といった声掛けを“復帰選手”にして、奮起を求めたという。「松村と梅津が来ないとなって、燃えるのは普段出れていない選手だと思うので、そこのモチベーションは心配なかった。それよりもJから帰ってきた選手たちのモチベーションをどう持っていくかにフォーカスしていました」。
実際に練習の雰囲気などはよかったという。ただ当事者たちは葛藤を拭うことが難しかった様子。小池は「あいつら(松村、梅津)はスタメンで出ているので、あいつらの気持ちも分かる。(自分の場合は)自分が決めるというより、磐田と法政で話し合って決めたこと。置かれた状況で何ができるかを考えていた」と話したが、小湊は「2人については納得感はあったけど、そこに対する悔しさはあった。決定に従うしかないけど、そこは難しい部分でした」と言葉を飲み込んだ。
総理大臣杯の戦いは終わったが、9月23日から関東大学リーグの戦いが再開。年末の大学選手権(インカレ)の出場に向けた戦いも続いていくが、今後もJ内定選手の処遇は未定だ。島田は「帰ってこない選手もいると思うけど、いる選手が結果をどれだけ持ってこれるか。自分はモチベーション管理をしないとなと思っていて、また選手で集まってから練習に入るかもしれないし、そういう行動をしていきたい。それが自分にできることだと思っています」と決意を強くしていた。
(取材・文 児玉幸洋)
●第50回総理大臣杯全日本大学トーナメント特集
勝てるチャンスは何度もあったのではないだろうか。桐蔭横浜大(関東8)との関東勢対決となった2回戦で、法政大(関東1)は前半13分にFW小湊絆(4年=青森山田高/FC東京内定)のゴールによって先制。前半終了間際には先制点をアシストしていたMF島田春人(4年=横浜FMユース)にも得点が生まれて、リードを2点に広げた。
2-2と追いつかれてPK戦に持ち込まれたが、サドンデスに入って先攻で蹴った桐蔭大の6人目が失敗。しかし決めれば勝ちとなる裏のPKをDF畑野優真(3年=横浜FMユース)が大きく枠上に外してしまうと、続く7人目で蹴ったDF熊谷康正(3年=前橋育英高)も止められて敗戦が決まった。
1ゴール1アシストの奮闘をみせていた島田は、後半22分で途中交代した。もともと足首を負傷していた影響で、今大会は出場時間が限られていたという。それでも「結果論ですけど、自分が中にいたらもっとできたなという気持ちは正直あります」と2点リードを守れなかった試合展開を悔やむと、「もったいない試合ですね」とため息をついた。
関東地区予選のアミノバイタルカップ関東を8年ぶりに優勝して優勝候補の一角と目された法大だが、現時点で9人のJリーグ内定選手を抱えていることから、その選手たちは夏場の大学公式戦中断期間にJクラブに合流した。中でもMF松村晃助(4年=横浜FMユース/横浜FMユース)とDF梅津龍之介(4年=鹿島ユース/札幌内定)が開幕戦から定位置を確保。当初は「総理大臣杯には全員が戻る」という了解の下で各クラブに送り出していたが、スタメンで出続ける2人については「Jクラブ残留」という特例が認められた。
そこで気を使ったのが、「Jから帰ってくる選手のモチベーション」だったようだ。主将である島田は、大会前に選手全員で行ったミーティングで「この2か月間、君たちがJで学んできたことを還元できるかでこの大会が変わるよ」といった声掛けを“復帰選手”にして、奮起を求めたという。「松村と梅津が来ないとなって、燃えるのは普段出れていない選手だと思うので、そこのモチベーションは心配なかった。それよりもJから帰ってきた選手たちのモチベーションをどう持っていくかにフォーカスしていました」。
実際に練習の雰囲気などはよかったという。ただ当事者たちは葛藤を拭うことが難しかった様子。小池は「あいつら(松村、梅津)はスタメンで出ているので、あいつらの気持ちも分かる。(自分の場合は)自分が決めるというより、磐田と法政で話し合って決めたこと。置かれた状況で何ができるかを考えていた」と話したが、小湊は「2人については納得感はあったけど、そこに対する悔しさはあった。決定に従うしかないけど、そこは難しい部分でした」と言葉を飲み込んだ。
総理大臣杯の戦いは終わったが、9月23日から関東大学リーグの戦いが再開。年末の大学選手権(インカレ)の出場に向けた戦いも続いていくが、今後もJ内定選手の処遇は未定だ。島田は「帰ってこない選手もいると思うけど、いる選手が結果をどれだけ持ってこれるか。自分はモチベーション管理をしないとなと思っていて、また選手で集まってから練習に入るかもしれないし、そういう行動をしていきたい。それが自分にできることだと思っています」と決意を強くしていた。
(取材・文 児玉幸洋)
●第50回総理大臣杯全日本大学トーナメント特集



