「一番下のチーム」から始まった大学サッカー、総理大臣杯決勝スタメンへ…国士舘大DF嶋村悠の這い上がった4年間
DF
[9.12 総理大臣杯決勝 国士舘大1-2流通経済大 キューアンドエースタジアムみやぎ]
レギュラー陣の故障が相次いだDFラインの中で、国士舘大(関東4)のDF嶋村悠(4年=高松東高)は、代役だけにとどまらない奮闘をみせた。4年前、「一番下のチーム」から大学サッカーをスタートさせた苦労人が、自らの4年間の成長を大舞台で示した。


入学当初は「一番下のチーム」であるC3からのスタートだった。高松東高時代に高校選手権の香川県予選で準優勝した実績を持っていたが、そんな嶋村でも大学入学後に待っていたのは厳しい現実。先輩だけでなく、同期との力の差を痛感させられたという。「1年目は本当にサッカーを辞めたいと思った」。ただそんな日々を支えてくれたのが両親で、「一番支えてもらったし、感謝しかない」と、振り返る声は自然と震えた。
そして歩みを止めることもしなかった。C3からC2、C1、Bと一つずつカテゴリを上げ、2年時の新人戦でチームの優勝に貢献。そのプレーを当時のTOPチームの監督に評価され、同年冬にTOPチーム昇格を果たした。3年時には関東大学リーグでベンチ入りも経験。4年目には総理大臣杯予選のアミノバイタルカップ関東でスタメン出場もつかんだ。
迎えた総理大臣杯。レギュラー右SBの林禮蒼(4年=京都橘高/C大阪内定)が怪我のために今大会はメンバー外となると、主力DF工藤珠凜(4年=日章学園高/仙台内定)も1回戦で負傷。DFラインに相次ぐ故障者が出たことで、2回戦から嶋村がスタメン起用されていた。「本職はCBなので、SBを90分でやる機会もなかった」という嶋村だが、決勝も右SBでスタメン出場、退場者が出た前半30分以降はCBで起用に応えるなど、幾度もチームの危機を救っていた。
大学卒業後も第一にサッカーを続けたいという意思を持っている。それでもまずは大学サッカーを悔いなく終えることを目標にしている。「自分はコミュニケーションを取れる方なので、チームにどういう自分がプラスになるかを意識してきた。リーグとインカレでまだ成長できると思うので、自分の価値、チームとしても国士舘の価値を上げられるように頑張りたい」。
C3から一歩ずつカテゴリを上げ、ついには総理大臣杯決勝のスタメンまでたどり着いた。大学サッカーで残された時間はあと半年。“代役”では終わらない。這い上がり続けてきた嶋村の集大成はまだ終わっていない。


(取材・文 児玉幸洋)
●第50回総理大臣杯全日本大学トーナメント特集
レギュラー陣の故障が相次いだDFラインの中で、国士舘大(関東4)のDF嶋村悠(4年=高松東高)は、代役だけにとどまらない奮闘をみせた。4年前、「一番下のチーム」から大学サッカーをスタートさせた苦労人が、自らの4年間の成長を大舞台で示した。


入学当初は「一番下のチーム」であるC3からのスタートだった。高松東高時代に高校選手権の香川県予選で準優勝した実績を持っていたが、そんな嶋村でも大学入学後に待っていたのは厳しい現実。先輩だけでなく、同期との力の差を痛感させられたという。「1年目は本当にサッカーを辞めたいと思った」。ただそんな日々を支えてくれたのが両親で、「一番支えてもらったし、感謝しかない」と、振り返る声は自然と震えた。
そして歩みを止めることもしなかった。C3からC2、C1、Bと一つずつカテゴリを上げ、2年時の新人戦でチームの優勝に貢献。そのプレーを当時のTOPチームの監督に評価され、同年冬にTOPチーム昇格を果たした。3年時には関東大学リーグでベンチ入りも経験。4年目には総理大臣杯予選のアミノバイタルカップ関東でスタメン出場もつかんだ。
迎えた総理大臣杯。レギュラー右SBの林禮蒼(4年=京都橘高/C大阪内定)が怪我のために今大会はメンバー外となると、主力DF工藤珠凜(4年=日章学園高/仙台内定)も1回戦で負傷。DFラインに相次ぐ故障者が出たことで、2回戦から嶋村がスタメン起用されていた。「本職はCBなので、SBを90分でやる機会もなかった」という嶋村だが、決勝も右SBでスタメン出場、退場者が出た前半30分以降はCBで起用に応えるなど、幾度もチームの危機を救っていた。
大学卒業後も第一にサッカーを続けたいという意思を持っている。それでもまずは大学サッカーを悔いなく終えることを目標にしている。「自分はコミュニケーションを取れる方なので、チームにどういう自分がプラスになるかを意識してきた。リーグとインカレでまだ成長できると思うので、自分の価値、チームとしても国士舘の価値を上げられるように頑張りたい」。
C3から一歩ずつカテゴリを上げ、ついには総理大臣杯決勝のスタメンまでたどり着いた。大学サッカーで残された時間はあと半年。“代役”では終わらない。這い上がり続けてきた嶋村の集大成はまだ終わっていない。


(取材・文 児玉幸洋)
●第50回総理大臣杯全日本大学トーナメント特集


