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ユース取材ライター、森田将義記者が選ぶ「インハイ予選注目11傑」(関西編)

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森田記者が注目するMF福本一太(阪南大高3年)

 令和6年度全国高校総体(インターハイ)男子サッカー競技(福島)の都道府県予選が各地で行われています。ゲキサカでは「インターハイ予選注目11傑」と題し、全国各地のユース年代を取材する森田将義記者に北海道・東北、関東、東海・北信越、関西、中四国、九州の各地域の注目選手11人を紹介してもらいます。第3回は関西地域の11人です。

森田将義記者「今年の関西はどの府県も本命不在で、インターハイ予選もどこが勝ち上がってもおかしくありません。各チームに高校サッカーシーンを盛り上げてくれそうな特徴を持った選手もいます。そうした選手の中から、各チーム1人、世代別代表歴なしというルールの下、おすすめの11人を挙げてみました」

以下、森田記者が注目する関西地域11選手
GK畑中優希(近大新宮高3年)
身長は小柄だが、「相手の雰囲気を見て飛ぶ方向を決めています」と話すPK戦の強さは抜群。県と近畿の新人戦では見事なPKストップを披露し、上位進出の立役者となった。初の全国大会出場に期待がかかるインターハイでも勝負強さの発揮なるか。

DF阪上聖恩(神戸弘陵高3年)
長所はスピードを活かしたインターセプトで、「背後を取られないようにしながら、ボールも奪える位置をしっかり把握している」。大外を攻め上がるだけでなく、インナーラップも得意にしており、攻撃面での貢献も高い。インターハイの出来次第では世代別代表も狙える選手だ。

DF伊藤大成(履正社高3年)
CBとしての上背はないが、対人の強さはピカイチで空中戦にも強い。50mを6秒フラットで走るスピードも備えており、数多くのJリーガーを育てた平野直樹監督は「坂圭祐(ガンバ大阪)のようになって欲しい」と口にする。

DF井上秀(金光大阪高3年)
高精度の左足キックが持ち味のCB。積極的に自陣からのビルドアップに加わりつつ、機を見ては前方に持ち運んで攻撃の起点として機能する。昨年から出場機会を掴み、途中出場ながらもインターハイに2試合出場。今年はDFリーダーとして期待される。

DF黒瀬直弥(三田学園高3年)
神戸U-15出身のCBで、クレバーな守備対応と左足キックが光る。昨年はビルドアップに力を注いだが、「足元に対してもっと強く行けというコーチからの教えがあったので意識している」今年は守備での力強さが増している。

MF上原周(草津東高3年)
昨年はシャドーの位置でテンポよくパスを散らして攻撃のリズムを作ったが、今年は本職のボランチでプレー。主将になったこともあり、「強度を上げて、自分が一番先頭に立ち、プレーでチームを引っ張りたい」と攻守での存在感が高まった。

MF福本一太(阪南大高3年)
エンゴロ・カンテに憧れるボランチは本家同様、ボール奪取が持ち味。良い状態でマイボールにできるため、効果的にクサビを打ち込んで相手が崩れた瞬間を狙える。今年は「前に関わって点がたくさん取れる選手になっていきたい」と得点意識も向上。

MF有友瑠(奈良育英高3年)
入学時は左利きのキックを活かしたパサーの印象が強かったが、奈良屈指の強豪で磨かれ、裏への抜け出しやハードワークの意識などオフザボールのアップ。昨年の選手権予選決勝ではロングシュートで得点を奪うなど戦える選手になりつつある。

FW山本諒(近江高3年)
昨年の選手権決勝では途中出場で得点を奪い、名を挙げたストライカー。前田高孝監督が漫画「スラムダンク」の主人公、桜木花道に例えるように野性味溢れるプレーが持ち味。今年は怪我で出遅れた少しずつ調子を上げており、インターハイでは主役の座を狙う。

FW山下ハル(東山高3年)
中学時代はボランチで真田蓮司(現、関西大)に憧れ東山の門を叩いたが、高2で前線にコンバート。これまでに培った献身性を活かしたハードワークと推進力溢れるゴール前への飛び出しによって、チームに活力を与える。

FW宮地陸翔(京都橘高3年)
スラリとしたスタイルに高い技術を備えたアタッカー。豊富な運動量を活かした献身性も持ち味で、昨夏からボランチとFWの二刀流をこなし、両方で質の高いプレーを披露する。エースナンバーの7番と主将を託された今年は、チームの命運を握る存在と言える。



●全国高校総体2024特集
森田将義
Text by 森田将義

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