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10番負傷欠場に主将が試合中の大怪我で途中交代…逆境はね返した静岡学園がゴールラッシュで大分に8発大勝!!

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静岡学園高がゴールラッシュ!!

[7.26 インハイ2回戦 静岡学園高 8-0 大分高 Jヴィレッジスタジアム]

 逆境をはね返し、勝利を掴み取った。

 全国高校総体(インターハイ)は26日、福島県内各地で2回戦を行い、シード校の静岡学園高(静岡)は大分高(大分)と対戦。20分近くまでスコアレスの展開となったが、そこから攻撃陣が爆発して終わってみれば8-0の快勝で3回戦進出を決めた。

 静岡学園は離脱者が多く、決して万全とは言えない。「チームの得点源」という10番のMF松永悠輝(3年)が大会前の負傷で今大会は不在。スタメンに定着していたボランチのMF杉ノ原芽生(2年)も怪我で帯同していない。3-5-2の布陣を採用するチームは、ボランチとトップ下のレギュラーを欠いた状態で初陣を迎えた。

 中盤の人材にアクシデントが多発していた静岡学園はキャプテンを務めるMF足立羽琉(3年)の相棒にMF泉新(3年)を指名。ダブルボランチを組み、トップ下にはMF半田怜也(3年)を送り込んだ。最終ラインからボールを動かし、変幻自在な仕掛けで相手を翻弄。中盤の3枚も良い距離感で関わりながらパス交換や単騎でボールを運び、攻撃のアクセントとなった。しかし、5-4-1の布陣でブロックを組んできた大分の牙城を崩せず、決定機を作るまでには至らない。15分までスコアは動かなかった。

 嫌な雰囲気が流れる中、15分を過ぎた頃だった。ミドルゾーンで足立が相手と接触。右足首が逆方向に曲がるほどの大怪我を負い、即座に担架でピッチ脇に運ばれた。そのまま救急車で病院に直行する事態。川口修監督も「選手権も無理だと思う。相当痛い。このチームにおいて心臓だったので」と唇を噛んだ。

 指揮官は即座に動き、足立に代わって入ったMF安永龍生(3年)をトップ下に配置し、半田がボランチに下がる形で中盤を再構成。しかし、誰もが信頼を置いていたリーダーの負傷交代はダメージが大きい。不穏な空気が流れそうになったが、嫌な雰囲気をエースストライカーが一掃する。足立からキャプテンマークを引き継いだ副将のFW坂本健悟(3年)だ。

 キャプテンが去った直後の20分、左ウイングバックに入るDF小田切颯佑(3年)の左クロスに反応。相手DFをうまく外してフリーになった坂本が、高打点のヘッドでネットを揺らした。勢いに乗った背番号9は22分に加点。再び小田切の左クロスに合わせ、右足で押し込んでリードを広げた。流れを掴んだ静岡学園は以降も攻撃の手を緩めず、35+5分に安永の左CKからDF飯尾善(3年)が決めて3-0とした。

 迎えた後半も静岡学園のペース。大分のキャプテン・CB矢野晃也(3年)を中心とする相手守備網を打開し、サイドから効果的な攻めを続けていく。12分には安永の右クロスに坂本が反応。ハットトリックとなるゴールを右足で決め、勝負の行方を決定づけた。

 その後は選手を入れ替えながらゲームを進めながらも要所は締め、さらなる得点を目指し猛攻を続ける。すると、24分に泉のシュートがこぼれたところに途中出場のMF高丘泰昂(3年)が合わせて5点目を奪取。以降も勢いは止まらず、31分に安永、34分にはMF保延昭良(3年)がネットを揺らし、最後はアディショナルタイムにMF長坂健太(3年)がゴールラッシュを締め括る8点目を奪った。

 立ち上がりは相手の5バックに手を焼き、キャプテンの足立も負傷交代。難しい状況下でもチームは動揺せず、8-0の完勝で次戦に挑む権利を得た。怪我人が多い状況に変わりはないが、川口監督はチャンスと捉えている。

「1試合でも多くやれれば、いろんな選手が経験を積める」

 実際にこの試合も途中から出場した選手が活躍。プリンスリーグ東海の序盤戦はレギュラーとして活躍した安永が復活をアピールする1ゴール・3アシストを見せ、後半から出場した高丘や長坂も得点を奪うだけではなく持ち味を発揮した。そうしたサブ組の存在感は、チーム力を底上げする上で大きな意味を持つ。

 28日の3回戦・鹿島学園戦は誰が活躍するのか。新たな選手の台頭に期待しながら、離脱した足立の想いも背負って一戦必勝で次なる戦いに向けて準備を進めていく。
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(取材・文 松尾祐希)

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松尾祐希
Text by 松尾祐希

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