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[MOM5553]滝川二MF宮本蒼大(3年)_イメージしたのはブラジル戦の佐野海舟。回収からのグラウンダーショットで決勝点!

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決勝点を決めた滝川二高MF宮本蒼大(3年=三宮FC出身)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.28 インハイ3回戦 滝川二高 1-0 山梨学院高 JヴィレッジP2]

 イメージしたのは、憧れの選手がワールドカップで決めたゴール。MF宮本蒼大(3年=三宮FC出身)が見事なグラウンダーショットを左隅に決め、滝川二高(兵庫)を11年ぶりの準々決勝へ導いた。

 滝川二は0-0の後半29分、MF奥村翼(3年)が自陣から相手DFを強引に剥がして前進し、スルーパスを狙う。これは通らなかったが、中央右寄りの位置で宮本が回収。いつもならばパスを出してしまうようなシーンだったという。だが、背番号8は「前にスペースがあって、左隅のコースがあった。決めてやろうと」と前方に少し運んでから右足を振り抜いた。

 ボールはゴール左隅に突き刺さり、1-0となった。宮本は「コーチからこぼれ球って言われいて、セカンドボールのところをしっかり拾って、そのセカンドボールを拾ったのが、このゴールに繋がったと思います」と胸を張る。

 咄嗟にイメージしたのは「佐野海舟選手。自分で見てたんで」というように、ワールドカップのブラジル戦で日本代表MF佐野海舟(マインツ)が決めた一撃。ボールを拾ってから前に運び 、グラウンダーの右足シュートを左隅に決め切った。目標のボランチでもあるという佐野を彷彿させるようなゴールで滝川二を勝たせた。

 その宮本について、小森康宏監督は「(初戦の前橋)育英戦とか凄くいいんですよ。特に競り合いとかも良くなっている。球離れのところはずっと言い続けていますけれど、良くなってきているし、ああやって、思いっきりシュートも打って決めたんでレベルアップしていると思います」と評価。初戦の前橋育英高(群馬)戦ではスルーパスでアシストを記録しており、パススキルの高さが光る。

 この日の前半、滝川二の中盤はセカンドボールの攻防で劣勢に。だが、「ハーフタイムに(小森)監督からしっかりボランチがもっともっと動いて、セカンドを拾えって言われて、後半そこを修正できて、後半の方が僕たちの攻める時間も多くて、シュート数も増えてきたかなと思います」。宮本も前半に劣勢だった中盤の攻防で巻き返し、劇的なゴールでヒーローになった。

 殊勲の宮本は「もう嬉しい、の一言です。ベストゴールっていうぐらいいいシュートやった」。今季、こぼれ球を拾って決めたシュートもあるがまだまだ少ない。それだけに、「普段からやっぱ出していかないといけない。次の試合でもしっかりミドルっていうことを頭に入れてやっていきたい」と力を込めた。

 今年の滝川二はFW波多野蒼大(3年)とFW本城圭太(3年)の強力2トップとMF北村勇貴(3年)と奥村の両ワイドの攻撃力に注目が集まる。ここまでその4人が連発して勝ち上がってきたが、攻撃的なボランチである宮本も決め切る力があることを証明。「運んで、点を決めるボランチになりたい」という宮本はこの日の鮮烈弾をきっかけにシュート本数を増やしていく意気込みだ。

 次戦の対戦相手は前回王者・神村学園高(鹿児島)を破った堅守・桐光学園高(神奈川1)。宮本は「ここで終わりじゃないと思う。しっかり優勝っていうところを目標にやっていきたい」。この日、家族の支えにも応えたボランチが強気の姿勢で足を振り、再びチームを勝たせる。

後半29分、右足で決勝ゴール


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(取材・文 吉田太郎)



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Text by 吉田太郎

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