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[関東]東洋大MF高橋輝「2チームで悩み続けた」決断した横浜FM入り「強みを出せるところでやりたかった」

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FW高橋輝

[5.5 関東大学L1部第6節 中央大2-0東洋大 中央大学多摩キャンパスサッカー場]

 東洋大が首位浮上のチャンスを逃した。勝ち点1差で迎えた首位・中央大との一戦だったが、立ち上がりに失点するなど前半だけで2失点。攻め込む時間帯も作ったが、90分を通してゴールネットを揺らすことはできなかった。

 試合後すぐにスマートフォンで失点シーンを確認する姿があった。「天王山を経験したことはあまりなかったので、みんな気合入っていたけど立ち上がりが悪くて。失点のところも今考えると防げた失点だったので、残念な気持ち、ちょっと後悔が残る感じがします」。MF高橋輝(4年=大宮U18)は悔しさを噛み締めた。

「一番は自分のプレースタイルが一番合っていると、自分が入った時に特長を出せるなと思った。2月上旬の練習に初めて参加させてもらったけど、練習に行って2日目くらいにオファーを出す前提で呼んでいる、獲りたいと言っていただきました」

4月29日の千葉戦でベンチ入りした高橋輝

 注目アタッカーの進路は横浜F・マリノスに決まった。1年生のころから結果を出し続けてきた高橋には早くから複数クラブが注目。最終的には早くからオファーを出してくれていた古巣の大宮アルディージャとの2択で横浜FM入りを選んだ。

「マリノスに行ってから1か月ちょっと、2チームで悩み続けた。大宮への愛着、中高と育てていただいたクラブだし、NACK5スタジアムでプレーしたい、指導者に恩返ししたい気持ちもあった。そのことを考えると、大宮を選択することもありかなと思ったけど、一番は自分のサッカー人生なので。自分の強みを出せるところでやりたいということを一番に決めました」

 4月24日に入団内定が発表になった高橋は、同29日のJ1百年構想リーグ第13節、敵地で行った千葉戦で早速ベンチ入り。デビューとはならなかったが、プロ内定選手として一段階段を上った。「アウェーだったけど、マリノスサポーターはそれを感じさせないというか、チャントもめっちゃかっこいいし、気分も上がって鳥肌が立って、自分の名前を呼んでコールしてくれた。早くあの舞台で点を決めて、サポーターの前で喜びたいという思いになりました」。

 大学最終学年のシーズン序盤に決めた進路。重ねるのは先輩が歩んだキャリアだろうか。一昨年の主将だったDF稲村隼翔(FC東京)と昨年度の主将だったDF山之内佑成(柏)はいずれも特別指定選手としてJリーグの舞台で活躍。ともに在学中にルヴァンカップ決勝に出場する快挙を飾った。

 そして高橋自身も、早期デビューへの思いを口にする。「先輩方がすごかったというか、そういう道を作って実際にみせてくれた。1年生、2年生の時は大学に集中したいと思っていたけど、いざ入団が決まって、プロのベンチ入りも経験してとなると、早くJの舞台で絡みたいという気持ちが出てきています」。


 ただまだ大学生であることも強調する。実際に横浜FMがゴールデンウイーク中の連戦を戦う中で、高橋にもベンチ入りの要請があったというが、大学も大事な連戦を控えていたことで話し合って大学でプレーすることになったという。「まだ大学生なのでチームのために戦って、快く送り出してもらえるなら、送り出してもらいたい。基本的には監督に任せるというか、与えられた場所でやりたいと思っています」。

 大学では今季、背番号10を託されている。3月に日韓定期戦を戦った全日本大学選抜でも10番を背負った高橋だが、10番をつけるのは少年団でプレーした小学校4年生の時以来だった。芽生えるのは自覚。最初は内定選手であることをあまり意識しないように、これまで通りにプレーしようと思っていたようだが、周囲の期待に気づくことで、「自覚というか、責任みたいなのが自然と出てきた」という。

 そして目に見える結果を残すことでチームをけん引する。1年時に9得点を決めた高橋だが、2年時は7得点。そして3年時は3得点と数字を減らしている。今季もここまで1得点。「内定が決まってからコンディションも上がってきた。引き続き謙虚に上げていくだけかなと思います」。横浜FMでも左WGで試されているという快足アタッカーは、チームを勝利に導くことで真価を証明する。

(取材・文 児玉幸洋)

●第100回関東大学リーグ特集
児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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