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[関東]小林悠から“ストライカーの極意”を継承…国士舘大FW本間凜「後釜は自分じゃないといけない」

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[9.27 関東大学L1部第13節 早稲田大0-3国士舘大 早稲田大学東伏見サッカー場]

 その一撃には、憧れのストライカーから受け継いだ教えが詰まっていた。

 後半14分、国士舘大のFW本間凜(4年=関東一高/川崎F内定)が試合を決定づける3点目を奪った。DF沖村大也(2年=東山高)の左クロスに対し、相手DFの背後へ入り込み、ヘディングでゴールに流し込む。FW小林悠から授かった“ストライカーの極意”を体現した一撃だった。

「悠さんのおかげだなと正直思います」

 23日に現役引退会見を行った小林は、本間にとって特別な存在だ。川崎フロンターレへの加入が内定している本間は、「一緒にやりたかったという思いはあります。でも少しでも同じ空間にいられたことは自分の誇り。本当に感謝したい」と語る。そして、「その悠さんがいなくなったところを埋めるのは自分じゃないといけない。フロンターレのファン・サポーターの方にも安心してもらいたい」と、自らに課す責任を口にした。


 その覚悟を支えるのが、小林から直接受け取った言葉と技術だ。J1デビューとなった8月の広島戦後、クラブハウスで声をかけられ、一緒に映像を確認しながらクロスへの入り方や動き出しのタイミングを細かく教わったという。

「80分くらいのクロスの入り方が少し早かったと教えてもらった。『もうちょい待って、このタイミングで動いたら点が入るよ』って。今までいろんな選手や先輩のアドバイスは聞いてきましたけど、正直自分の感覚でやっていました。でも悠さんに教えてもらったものは間違いないなと思いました」

 その学びは、すぐに結果となって表れた。総理大臣杯では5試合8得点を記録し、準優勝に貢献。そして、この日の3点目も小林から学んだタイミングを意識した動き出しから生まれたゴールだった。


 本間は最近、川崎F公式YouTubeに公開された小林の全ゴール集を「試合前や寝る前に必ず見るようにしている」という。「ごっつあんゴールと言われることもありますけど、それは違う。悠さんのゴール集を見ると分かる。ストライカーとして決める位置に自分で呼び込んでいる」。その感覚を、自らのものにしようとしている。

 この日の2ゴールで、リーグ戦の得点数は12に伸びた。関東大学リーグ1部の歴代最多記録は、2007年度の渡邉千真(早稲田大)と17年度の中野誠也(筑波大)がマークした20得点。さらに、小林も08年度には2部リーグで19得点を挙げ、得点王に輝いている。本間もその数字を把握しており、「超えられるように頑張ります」と意欲を燃やす。

「後釜は自分じゃないといけない」

 その言葉には、小林悠が築いてきたストライカーとしての存在感を受け継ぎ、次の時代を担っていく覚悟が込められている。

 受け取ったのは技術だけではない。ゴールを奪うための準備、動き出し、そしてストライカーとしての姿勢。そのすべてを胸に、本間凜は大学ラストイヤー、そしてプロの舞台へ向かう。目指すのは「ネクスト小林悠」ではない。小林悠から受け継いだものを力に変え、本間凜として新たな歴史を作っていく。


(取材・文 児玉幸洋)

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児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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