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[関東3部]大の阪神ファンが無敗の首位撃破の決勝弾!國學院大MF長谷川幸蔵、高校で全国V経験も大学で直面した壁

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[10.22 関東大学3部第17節 國學院大1-0山梨学院大 國學院大學たまプラーザキャンパスグラウンド]

 大一番で飛び出した今季初ゴールが、首位の無敗記録を止めた。國學院大は後半32分、MF長谷川幸蔵(3年=明秀日立高)が決勝点。開幕から16試合無敗だった山梨学院大を1-0で破り、2部昇格争いに踏みとどまった。

「FWの伊東が後半途中ぐらいからボールを収め始めていたので、後ろに走っていけば、もしかしたらこぼれてくるかなと思っていました」

 右ウイングバックで先発した長谷川は、FW伊東大輝(2年=日大藤沢高)のプレーから生まれた好機を逃さなかった。昨季は得点を記録していたが、今季はここまで無得点。「なかなか点を取れていなかったので、どこかで1点取りたいと思っていました。大事な試合で取れてよかったです」と安堵した。


 そんな長谷川には、サッカー以外にも熱中しているものがある。プロ野球の阪神タイガースだ。

「めちゃくちゃ阪神ファンなんですよ。地元の徳島ではサンテレビが映るので、ずっと阪神を応援していました」

 奇しくも、この日はプロ野球のドラフト会議が行われた日。長谷川も試合前から阪神の指名状況をチェックしていたという。試合後の取材でも野球の話題になると表情を緩め、指名選手について楽しそうに話し始めた。好きな選手は近本光司。阪神の話となれば、話題は尽きない様子だった。


 徳島県出身の長谷川は中学卒業後、茨城県の明秀日立高に進学。2023年の全国高校総体では、同校初となる日本一を経験した。

 しかし、大学での経験は、自分自身の実力を見つめ直す機会にもなった。

「自信にはなっていたんですけど、大学に入って、去年2部で試合に出させてもらって、法政大の選手だったり、早稲田大の山市秀翔選手(現川崎F)だったりを見て、なかなか自信もなくなりつつありました」

 卒業後の進路についても、現在はさまざまな可能性を考えている。体に痛みを抱える箇所も多く、プロを目指す気持ちには変化が生まれているという。

「プロは正直、体が痛いところだらけなので、若干諦めつつあるんですけど、今は教員の道を目指すのが一番かなと思っています。一般企業への就職も可能性としてはありますけど、基本的には教員を考えています」

 まだ大学3年生。将来について結論を出したわけではない。それでも、今の自分にできることは明確だ。

「自分にできることをチームのためにやるというのは、この4年間で決めているので、それをずっと意識してやっています」

 持ち味は豊富な運動量。今季はサイドハーフやサイドバックでもプレーしてきたが、チームが4バックから3バックに変更したことで、現在は右ウイングバックを務める。高校時代にも経験のあるポジションで、「自分でもやりやすい部分がある」と話す。

 この日の國學院大は、シュート数で2対10と大きく下回った。攻め込まれる時間が長かったが、長谷川は「後ろはやることをやってくれるという安心感がある」と守備陣への信頼を口にした。限られた攻撃機会を生かして奪った1点が、勝敗を分けた。


 國學院大は勝ち点31とし、2位・順天堂大との勝ち点差は3。残り5試合、昨季まで戦っていた2部への復帰を目指す。

「山梨学院大さんは少し抜けていますけど、まだ順天堂大が上にいる。もう全部負けられないので、昇格に向けて一試合一試合やっていくだけです」

 首位撃破の決勝点を奪った長谷川にとっても、2部復帰を目指す残り5試合は大切な戦いになる。

(取材・文 児玉幸洋)

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児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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