[10.5 WEリーグ第4節 C大阪 1-4 東京NB ヨドコウ]

　WEリーグは5日、各地で第4節を開催した。セレッソ大阪ヤンマーレディースはヨドコウ桜スタジアムで日テレ・東京ベレーザと対戦し、1-4で敗れた。

　開幕から2勝1分の勝ち点7で首位に立つC大阪は2連勝中の7位・東京NBを本拠地に迎えた。試合前には前節の大宮アルディージャVENTUS戦(○4-0)で、なでしこリーグ・WEリーグ通算100試合出場を達成したFW田中智子に花束が贈呈された。

　2連勝を狙うC大阪。鳥居塚伸人監督は強豪との一戦に、4ー4ー2の布陣で臨んだ。ゴールマウスにGK山下莉奈が立ち、最終的ラインは左からDF米田博美、DF筒井梨香、DF白垣うの、DF中西ふうの4枚。ダブルボランチにMF脇阪麗奈とMF宮本光梨が並んだ。左サイドハーフにMF百濃実結香、右サイドハーフにMF高和芹夏。2トップは田中とFW矢形海優が立った。

　C大阪は試合立ち上がりからやや劣勢に立たされた。DFラインからの組み立てを図るも、先頭の矢形、田中までボールが届かない。前半6分には右サイドから東京NBのMF松田紫野に切り込まれたが、中西が体を張ったブロックでピンチを凌いだ。

　ボールを握ったC大阪は徐々に攻撃のリズムを作った。前半19分には米田が自陣ハーフウェーライン付近から前線へボールを送ると、左のスペースに走った田中が収めて右足を振る。ゴール右角を狙ったシュートはクロスバーを叩いた。

　C大阪は前半24分に東京NBのMF木下桃香にミドルシュートを決められて先制を許す。それでも同アディショナルタイム1分に同点ゴール。中央から崩しにかかると、脇阪のパスを受けた高和が縦に刺すボールでスイッチを入れる。そのボールを田中がワンタッチで流し、矢形がペナルティエリア内で落ち着きを見せ、左足でゴール右下に決めた。

　C大阪は前半のうちに試合を振り出しに戻すと後半2分、米田が左サイドでボールを回収し、ペナルティエリア内左から放ったシュートがクロスバーに直撃した。すると、その2分後に東京NBのMF山本柚月に勝ち越し被弾。再び追う展開となった。

　反撃に向けて攻撃の活性化を図るC大阪は、後半17分に高和を下げてFW浅山茉緩を投入。2トップの位置に入り、矢形が右サイドハーフにずれた。同20分には、その浅山がペナルティエリア内右から強引に打っていったが、シュートは枠を外れた。

　同点ゴールを狙うC大阪は中盤のところで脇阪が攻守において奮闘。ボール奪取から攻撃に繋げていったが、そのボールがゴールネットを揺らすには至らなかった。終盤には東京NBに2点を献上。1-4で敗れ、今季リーグ戦初黒星を喫した。

一時同点となるゴールを挙げた矢形は試合後「先制されて前半に追いついたところは良かったが、個人のシュート数はその1本だけ。ゴールへの推進力がまだ足りなかったと思う」とコメント。「あと一歩だったり1対1で負ける部分があったりしたので、そこを本当にしていかないと上には行けないと改めて感じた」と修正点を語った。

　矢形の得点を演出した田中は「すごくいい動き出しをしてくれた。決め切ってくれて良かった」としつつ、試合については「自分たちの形を出すのが前半だけではなく、1試合を通して自分たちのサッカーができるようにならないといけない。後半の最後に力を出せるチームになっていかないといけないと思う」と振り返っている。

　U-20女子W杯から帰還し、今季初先発となった米田は「成長したところだったりを見せられるように」と同試合に臨んだ。敗戦を通じ、「昨シーズンと比べたら、できることは増えている。そこはポジティブに捉えつつ、まだ(東京NBとは)少し差があるとも感じた。そこをもっと日々の練習からみんなで強度高く、意識してやっていきたい」とさらなる成長を目指していく。

FW田中智子はなでしこリーグ・WEリーグ通算100試合出場を達成

今季初先発のDF米田博美

ゲームメイクしたMF脇阪麗奈

MF宮本光梨は中盤で奮闘

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