変化する中国サッカー…U23アジア杯準Vに続くアジア大会4強、37歳主将が見る若手の気質「粘り強く規律がある」
今年1月のAFC U23アジアカップで準優勝した中国の若い世代が、アジア競技大会でも結果を残している。U-23中国代表は準々決勝でタイを3-0で破り、1998年バンコク大会以来28年ぶりのベスト4入り。02年大会から男子サッカーに年齢制限が設けられて以降では、初めて準決勝へ進んだ。1月のU23アジア杯には出場せず、今大会からオーバーエイジ枠で加わった37歳の主将MFウー・シー(上海申花)は「まずは本当にうれしい」と喜んだ。
ウー・シーはA代表でも主将を務めてきたベテラン。1月の準優勝を外から見届け、今大会は若手主体のチームに加わった。ともに戦って感じた強みについて、「非常に粘り強いチームだと感じる。監督の下で、強い規律も持っている」と語る。自身は特別な役割を振りかざすのではなく、「僕も(アントニオ・プチェ)監督の要求や戦術に従ってプレーし、その中で自分の持ち味を発揮してきた。彼らと肩を並べて戦い、4強に入れたのは、みんなで努力した結果」と若手の力を強調した。
その粘り強さは数字にも表れる。中国のボール保持率は今大会の4試合すべてで50%を下回り、グループリーグでは35%、32%、33%。それでも初戦の北朝鮮戦を2-1で制し、イラン、UAEとの2試合を無失点で切り抜けた。
タイとの準々決勝には重圧もあった。「グループリーグを突破して対戦相手が決まったとき、僕たちにもプレッシャーはあった」。それでも監督の準備をピッチ上で表現し、3得点を奪って無失点で勝ち切った。シュート16本のうち12本を枠内に飛ばし、グループリーグ3試合の枠内シュート計7本を1試合で上回った。「そのプレッシャーを試合の中で解き放つことができた。4強入りは全員にとって大きな励みになる」。長く中国代表を見てきた主将が評価する粘り強さを、結果につなげた。
ゴールを守ったGKリー・ハオ(青島西海岸)は、勝利を落ち着いて受け止めている。「相手の最大の特長がカウンターだということは、試合前から分かっていた。自分たちのやるべきことをして、相手にカウンターを出させず、試合をコントロールできた」。実際にタイのシュートは8本、枠内は2本に抑えた。無失点についても「もちろん自信になる。この試合を表す結果だと思う」とうなずいた。
22歳のリー・ハオは、1月のU23アジア杯で準決勝までの5試合で連続無失点を記録した。決勝では大岩剛監督率いるU-21日本代表に0-4で敗れたが、今大会も中国のゴールを守り、直近3試合連続無失点で28年ぶりの4強入りに貢献した。それでも「歴史をつくった」と声をかけられると、「歴史はまだ終わっていない」と即答。中国の最高成績は94年広島大会の準優勝。中国サッカーとしてひさびさの快挙にも満足せず、その記録を超える頂点を見据えていた。
次の相手は、主力を揃え、オーバーエイジも結集させた3連覇中の韓国。30日に大阪のヤンマースタジアム長居で対戦する。ウー・シーは「韓国は非常に強い相手」と認めた上で、「韓国を恐れる気持ちはない。みんなで戦い、努力して、より高いところを目指したい」と力を込める。リー・ハオも世代別代表で韓国のFWと対戦した経験があるといい、「相手が誰であっても、全力で準備し、全力で戦うだけ」と応じた。
ウー・シーは21歳だった10年広州アジア大会の初戦を含め、日本代表と4度対戦している。日本サッカーの印象を問われると、「組織力も個人の能力も高く、ピッチ上での要求が非常に緻密。実際に対戦すると、こちらが対応しづらいところもある」と語る。
「近年の日本選手の成長はとても速い。僕たちも彼らから学ぶ必要がある」。1月のU23アジア杯準優勝に続き、今大会は28年ぶりの4強入り。若い世代が結果を重ねる中、新たに加わったベテランもその粘り強さと規律を実感している。次は3連覇中の韓国を相手に、さらなる前進を狙う。
(取材・文 石川祐介)
●第20回アジア大会特集
ウー・シーはA代表でも主将を務めてきたベテラン。1月の準優勝を外から見届け、今大会は若手主体のチームに加わった。ともに戦って感じた強みについて、「非常に粘り強いチームだと感じる。監督の下で、強い規律も持っている」と語る。自身は特別な役割を振りかざすのではなく、「僕も(アントニオ・プチェ)監督の要求や戦術に従ってプレーし、その中で自分の持ち味を発揮してきた。彼らと肩を並べて戦い、4強に入れたのは、みんなで努力した結果」と若手の力を強調した。
その粘り強さは数字にも表れる。中国のボール保持率は今大会の4試合すべてで50%を下回り、グループリーグでは35%、32%、33%。それでも初戦の北朝鮮戦を2-1で制し、イラン、UAEとの2試合を無失点で切り抜けた。
タイとの準々決勝には重圧もあった。「グループリーグを突破して対戦相手が決まったとき、僕たちにもプレッシャーはあった」。それでも監督の準備をピッチ上で表現し、3得点を奪って無失点で勝ち切った。シュート16本のうち12本を枠内に飛ばし、グループリーグ3試合の枠内シュート計7本を1試合で上回った。「そのプレッシャーを試合の中で解き放つことができた。4強入りは全員にとって大きな励みになる」。長く中国代表を見てきた主将が評価する粘り強さを、結果につなげた。
ゴールを守ったGKリー・ハオ(青島西海岸)は、勝利を落ち着いて受け止めている。「相手の最大の特長がカウンターだということは、試合前から分かっていた。自分たちのやるべきことをして、相手にカウンターを出させず、試合をコントロールできた」。実際にタイのシュートは8本、枠内は2本に抑えた。無失点についても「もちろん自信になる。この試合を表す結果だと思う」とうなずいた。
22歳のリー・ハオは、1月のU23アジア杯で準決勝までの5試合で連続無失点を記録した。決勝では大岩剛監督率いるU-21日本代表に0-4で敗れたが、今大会も中国のゴールを守り、直近3試合連続無失点で28年ぶりの4強入りに貢献した。それでも「歴史をつくった」と声をかけられると、「歴史はまだ終わっていない」と即答。中国の最高成績は94年広島大会の準優勝。中国サッカーとしてひさびさの快挙にも満足せず、その記録を超える頂点を見据えていた。
次の相手は、主力を揃え、オーバーエイジも結集させた3連覇中の韓国。30日に大阪のヤンマースタジアム長居で対戦する。ウー・シーは「韓国は非常に強い相手」と認めた上で、「韓国を恐れる気持ちはない。みんなで戦い、努力して、より高いところを目指したい」と力を込める。リー・ハオも世代別代表で韓国のFWと対戦した経験があるといい、「相手が誰であっても、全力で準備し、全力で戦うだけ」と応じた。
ウー・シーは21歳だった10年広州アジア大会の初戦を含め、日本代表と4度対戦している。日本サッカーの印象を問われると、「組織力も個人の能力も高く、ピッチ上での要求が非常に緻密。実際に対戦すると、こちらが対応しづらいところもある」と語る。
「近年の日本選手の成長はとても速い。僕たちも彼らから学ぶ必要がある」。1月のU23アジア杯準優勝に続き、今大会は28年ぶりの4強入り。若い世代が結果を重ねる中、新たに加わったベテランもその粘り強さと規律を実感している。次は3連覇中の韓国を相手に、さらなる前進を狙う。
(取材・文 石川祐介)
●第20回アジア大会特集



