[関東大会予選]会場を沸かせ続ける東海大高輪台の154cm1トップ。関東初出場に貢献のFW佐藤心は「もっと注目されて怖い選手になりたい」
[5.5 関東高校大会東京都予選決勝 堀越高 4-0 東海大高輪台高 赤羽スポーツの森公園競技場]
東海大高輪台高のスタンドは背番号11がボールに触るたびに、熱気が高まっていた。川島純一監督が「みんな、もう分かっているよね」というように、 チームメイト、父母たちからも注がれる“何かやってくれる”という期待感。身長154cmの小さな1トップ、FW佐藤心(3年=FCアビリスタ出身)は無得点に終わったものの、相手ボールホルダーとの距離を一気に詰めて足に当てるなど守備で奮闘したほか、前線でのボールキープ、ドリブル突破、サイドチェンジで攻撃を引っ張った。
堀越とは、4月の東京都U-18リーグ1部開幕戦でも対戦。そこで相手を翻弄したこともあり、堀越DF陣は佐藤への警戒心を強めていた。競った後の異質の速さや狭いDF間へ潜り込む動きなど、佐藤はシーズン開幕前のフェスティバルから抜群の存在感。修徳高との関東大会予選準決勝でも2ゴールを決めており、堀越DF陣はスピードに乗せないことを徹底していた。
「DF陣が話してる時に、意外と僕、警戒されてるなって思いながらプレーしていました」と佐藤。タッチライン際でボールを持った際には2人、3人に距離を詰められ、そのプレーを限定されてしまう。
自分にマークが集まる分、周囲の選手を活用しようとしていたが、この日の東海大高輪台は全体的にミスが増加。佐藤も「今日は多分、シュートを打っていない。もっと簡単に離して、中で受けて打ったりとか、もっとした方が良かった。(後半10分に3点目を奪われて落ちた部分があったので、)最後まで諦めないで、みんなで戦って1点でも返せたら良かった」と悔しがっていた。
川島監督は「(チーム)全体的に気持ちが前に行き過ぎていた」と指摘。だが、「調子良い、ああいう選手が何人もいるんで。(ここまで)全く2人とも絡んでなかったんだけど、ここに来て今、上向きの選手がこの2人」というMF久保田有海(3年)とFW小沢颯櫂(2年)が交代出場で攻撃を組み立て直したり、ダイナミックさを加えたりすることで雰囲気を変えていた。佐藤や攻撃能力の高いCB椎橋拓己(3年)と188cmのCB安田礼(3年)の両DFに注目が集まるが、選手層の厚さは今年の強みの一つ。距離感や立ち位置を重視するチームは例年、シーズン初めの関東大会予選で結果が残っていなかったが、今回、強みを表現して関東大会初出場を果たした。
小沢のようにサイズ感のあるFWもいるが、川島監督は現在、「相手が怖いよね。上の大会に行けば行くほど180cmのCB2人を相手にする訳だから、こういう選手は嫌ですよね」という理由で154cmのFW佐藤を最前線で起用している。そして、「もっと自由に行って、最後やっぱりフィニッシュだよね。ラストパスとか。上でやるには、もうちょっとキックを磨かないといけない」と求めた。
その佐藤は「もっと注目されて、怖い選手になりたい。もっとチームを勝たせれるような選手になりたい」とコメント。小柄だが、抜群の瞬発力と跳躍力も魅力で、「怖いですけど」自分よりも大柄な選手との空中戦に挑んで競り勝つことも多い。これまでは自主練で1対1を繰り返し行ってきたというが、シュート練習も増加する考え。関東大会やインターハイ予選でより活躍し、東海大高輪台を勝たせて名を上げる。




(取材・文 吉田太郎)
東海大高輪台高のスタンドは背番号11がボールに触るたびに、熱気が高まっていた。川島純一監督が「みんな、もう分かっているよね」というように、 チームメイト、父母たちからも注がれる“何かやってくれる”という期待感。身長154cmの小さな1トップ、FW佐藤心(3年=FCアビリスタ出身)は無得点に終わったものの、相手ボールホルダーとの距離を一気に詰めて足に当てるなど守備で奮闘したほか、前線でのボールキープ、ドリブル突破、サイドチェンジで攻撃を引っ張った。
堀越とは、4月の東京都U-18リーグ1部開幕戦でも対戦。そこで相手を翻弄したこともあり、堀越DF陣は佐藤への警戒心を強めていた。競った後の異質の速さや狭いDF間へ潜り込む動きなど、佐藤はシーズン開幕前のフェスティバルから抜群の存在感。修徳高との関東大会予選準決勝でも2ゴールを決めており、堀越DF陣はスピードに乗せないことを徹底していた。
「DF陣が話してる時に、意外と僕、警戒されてるなって思いながらプレーしていました」と佐藤。タッチライン際でボールを持った際には2人、3人に距離を詰められ、そのプレーを限定されてしまう。
自分にマークが集まる分、周囲の選手を活用しようとしていたが、この日の東海大高輪台は全体的にミスが増加。佐藤も「今日は多分、シュートを打っていない。もっと簡単に離して、中で受けて打ったりとか、もっとした方が良かった。(後半10分に3点目を奪われて落ちた部分があったので、)最後まで諦めないで、みんなで戦って1点でも返せたら良かった」と悔しがっていた。
川島監督は「(チーム)全体的に気持ちが前に行き過ぎていた」と指摘。だが、「調子良い、ああいう選手が何人もいるんで。(ここまで)全く2人とも絡んでなかったんだけど、ここに来て今、上向きの選手がこの2人」というMF久保田有海(3年)とFW小沢颯櫂(2年)が交代出場で攻撃を組み立て直したり、ダイナミックさを加えたりすることで雰囲気を変えていた。佐藤や攻撃能力の高いCB椎橋拓己(3年)と188cmのCB安田礼(3年)の両DFに注目が集まるが、選手層の厚さは今年の強みの一つ。距離感や立ち位置を重視するチームは例年、シーズン初めの関東大会予選で結果が残っていなかったが、今回、強みを表現して関東大会初出場を果たした。
小沢のようにサイズ感のあるFWもいるが、川島監督は現在、「相手が怖いよね。上の大会に行けば行くほど180cmのCB2人を相手にする訳だから、こういう選手は嫌ですよね」という理由で154cmのFW佐藤を最前線で起用している。そして、「もっと自由に行って、最後やっぱりフィニッシュだよね。ラストパスとか。上でやるには、もうちょっとキックを磨かないといけない」と求めた。
その佐藤は「もっと注目されて、怖い選手になりたい。もっとチームを勝たせれるような選手になりたい」とコメント。小柄だが、抜群の瞬発力と跳躍力も魅力で、「怖いですけど」自分よりも大柄な選手との空中戦に挑んで競り勝つことも多い。これまでは自主練で1対1を繰り返し行ってきたというが、シュート練習も増加する考え。関東大会やインターハイ予選でより活躍し、東海大高輪台を勝たせて名を上げる。




(取材・文 吉田太郎)



