富山一はプレミア勢相手に特長発揮も惜敗。高い基準表現のDF木下空主将は強敵に勝ち切る力を求める
[8.19 パワーワークカップ 富山一高 0-1 横浜FCユース 江戸川大フットボールフィールド柏]
プレミアリーグ勢の強敵相手にも自分たちの特長が出せている。だが、ここから上に行くためには、まだまだやるべきことがあることを知る機会に。富山の名門、富山一高はJクラブユース、高体連の強豪11チームによって行われている「パワーワークカップ2025」(千葉県柏市)2日目に横浜FCユース(神奈川)と対戦し、0-1で競り負けた。
左SB佃颯太(3年)やMF四日裕歩(2年)、FW斎藤翔(2年)ら代表クラスが出場した横浜FCユースに対抗。加納靖典監督は夏場に取り組んできた中盤の球際の攻防、後方からの組み立て、ハイプレス、ブロックの両方を使い分けながらの守備といった部分を評価する。
指揮官が「このプレッシャーの中でできるか」を要求する中、選手たちは奮闘。速攻からFW藤田羚耶(3年)がシュートを打ち切っていたほか、右WB鈴木來夢(3年)がクロスへ持ち込むなど、チャンスを作り出した。


また、1年時から先発を務めるMF辰巳遼太(2年)がボールを落ち着かせ、DF田中陽路(3年)がドリブルで打開するシーンも。後半にはFW山田聖心(3年)が相手DFと入れ替わり、山田、FW米本琉人(3年)がチャンスを迎えた。他にも先制機はあったが、決め切ることができず。また、存在感のある動きを見せていたDF木下空主将(3年)やGK堀川昇栄(3年)を中心に粘り強く守っていたものの、試合終盤にゴールをこじ開けられた。




富山一は今年、プリンスリーグ北信越2部で首位。インターハイでも札幌大谷高(北海道)を破って初戦突破を果たしたが、2回戦で強敵・米子北高(鳥取)に0-1で競り負けている。この日も個々の力の高い横浜FCユースに善戦したものの、勝ち切ることはできなかった。
木下は「自分たちの色っていうのは、出してましたけど、勝ち切ってというところは……。自分たち、今年はインターハイも、今日の試合もそうですけど、結構全国トップレベルの相手とも力では負けてないけど、決めるところで決めれんくて負けるとか、そういうのが多くて、チームとしての力はついてきていますけど、そういうところがまだダメなんかなっていうのはありますね」と指摘する。また、4人替えした後半立ち上がり以降は、我慢の続く展開。加納監督は試合後、横浜FCユースのような相手でも力を発揮できる選手、やるべきことをやり切れるような選手の増加を求めていた。


1ランク上を目指すチームの中で大黒柱の木下も新たなチャレンジ。3バックの中央を主戦場とするDFはこの日、右DFとして先発した。184cmの長身で際の攻防やヘディングで強さを発揮する注目ストッパー。だが、予測が遅れると相手のスピード系のアタッカーに苦戦することがある。大きなスペースでの攻防も求められる右DFは課題改善のため、自身の幅を広げるためにも貴重な機会。木下は「1つ、監督も試して使ってくれてるんかなっていうのと、成長させようとしてくれてるんかなっていうのは感じています。ほんとにいい経験積ませてもらってるなっていうのは思います」と前向きに取り組んでいた。
その木下はこの日、大学への練習参加で学んだことも自分のプレーに活かしていた。後半途中から3バックの中央に入り、いっぱいいっぱいになることなく、少しゆとりも持ちながら横浜FCユースの攻撃を止め続けていた印象だ。
パワーワークカップ直前まで強豪大学へ練習参加。「高校とは個人戦術だったり、プレースピードのところが、ほんとにケタ違かったんで、そこで知れて良かったです。大学行ってちょっと基準が上がって、(横浜FCユースの)プレスもそこまで感じなかったです」というDFは守備面だけでなく、攻撃面でも一つ奥でフリーの選手を見逃さずに浮き球パスを通すなど、今まで以上に余裕を持ってプレーしていた。
「1対1やったり、味方に声掛けるってところ、ゲームを支配するってところは自分の強み。プレミア相手にも出せて、少し自信になるかなってところはあります」と頷く。今後、勝負どころでの失点を減らすのは、自分に求められる役割。チームとしては決め切ること、守り切ることや選手層の充実など全国トップクラスのチームに勝ち切る力を身に着け、秋冬に目標を達成する。


「プリンス北信越2部優勝、そして昇格を掲げていて今1位なので、残り4試合しっかり優勝しきるっていうところと、選手権は去年負けてしまった分、奪還っていう目標を掲げているので、そこもしっかり県内の王者は取り返して、(全国)ベスト4以上は絶対狙っていきたいです。まずはやっぱり個人としても、チームとしても少しでも上行けるように、こだわってやっていきたいです」と宣言。残り2日、柏レイソルU-18、ベガルタ仙台ユースと戦うパワーワークカップで少しでもレベルアップし、富山に戻る。


(取材・文 吉田太郎)
プレミアリーグ勢の強敵相手にも自分たちの特長が出せている。だが、ここから上に行くためには、まだまだやるべきことがあることを知る機会に。富山の名門、富山一高はJクラブユース、高体連の強豪11チームによって行われている「パワーワークカップ2025」(千葉県柏市)2日目に横浜FCユース(神奈川)と対戦し、0-1で競り負けた。
左SB佃颯太(3年)やMF四日裕歩(2年)、FW斎藤翔(2年)ら代表クラスが出場した横浜FCユースに対抗。加納靖典監督は夏場に取り組んできた中盤の球際の攻防、後方からの組み立て、ハイプレス、ブロックの両方を使い分けながらの守備といった部分を評価する。
指揮官が「このプレッシャーの中でできるか」を要求する中、選手たちは奮闘。速攻からFW藤田羚耶(3年)がシュートを打ち切っていたほか、右WB鈴木來夢(3年)がクロスへ持ち込むなど、チャンスを作り出した。


FW藤田羚耶はシュートまで行き切る力を見せていた
また、1年時から先発を務めるMF辰巳遼太(2年)がボールを落ち着かせ、DF田中陽路(3年)がドリブルで打開するシーンも。後半にはFW山田聖心(3年)が相手DFと入れ替わり、山田、FW米本琉人(3年)がチャンスを迎えた。他にも先制機はあったが、決め切ることができず。また、存在感のある動きを見せていたDF木下空主将(3年)やGK堀川昇栄(3年)を中心に粘り強く守っていたものの、試合終盤にゴールをこじ開けられた。


DF田中陽路は対人の攻防で強さを発揮


2年生ゲームメイカーMF辰巳遼太がボールを落ち着かせる
富山一は今年、プリンスリーグ北信越2部で首位。インターハイでも札幌大谷高(北海道)を破って初戦突破を果たしたが、2回戦で強敵・米子北高(鳥取)に0-1で競り負けている。この日も個々の力の高い横浜FCユースに善戦したものの、勝ち切ることはできなかった。
木下は「自分たちの色っていうのは、出してましたけど、勝ち切ってというところは……。自分たち、今年はインターハイも、今日の試合もそうですけど、結構全国トップレベルの相手とも力では負けてないけど、決めるところで決めれんくて負けるとか、そういうのが多くて、チームとしての力はついてきていますけど、そういうところがまだダメなんかなっていうのはありますね」と指摘する。また、4人替えした後半立ち上がり以降は、我慢の続く展開。加納監督は試合後、横浜FCユースのような相手でも力を発揮できる選手、やるべきことをやり切れるような選手の増加を求めていた。


GK堀川昇栄は横浜FCユースの攻撃を良く凌いでいた
1ランク上を目指すチームの中で大黒柱の木下も新たなチャレンジ。3バックの中央を主戦場とするDFはこの日、右DFとして先発した。184cmの長身で際の攻防やヘディングで強さを発揮する注目ストッパー。だが、予測が遅れると相手のスピード系のアタッカーに苦戦することがある。大きなスペースでの攻防も求められる右DFは課題改善のため、自身の幅を広げるためにも貴重な機会。木下は「1つ、監督も試して使ってくれてるんかなっていうのと、成長させようとしてくれてるんかなっていうのは感じています。ほんとにいい経験積ませてもらってるなっていうのは思います」と前向きに取り組んでいた。
その木下はこの日、大学への練習参加で学んだことも自分のプレーに活かしていた。後半途中から3バックの中央に入り、いっぱいいっぱいになることなく、少しゆとりも持ちながら横浜FCユースの攻撃を止め続けていた印象だ。
パワーワークカップ直前まで強豪大学へ練習参加。「高校とは個人戦術だったり、プレースピードのところが、ほんとにケタ違かったんで、そこで知れて良かったです。大学行ってちょっと基準が上がって、(横浜FCユースの)プレスもそこまで感じなかったです」というDFは守備面だけでなく、攻撃面でも一つ奥でフリーの選手を見逃さずに浮き球パスを通すなど、今まで以上に余裕を持ってプレーしていた。
「1対1やったり、味方に声掛けるってところ、ゲームを支配するってところは自分の強み。プレミア相手にも出せて、少し自信になるかなってところはあります」と頷く。今後、勝負どころでの失点を減らすのは、自分に求められる役割。チームとしては決め切ること、守り切ることや選手層の充実など全国トップクラスのチームに勝ち切る力を身に着け、秋冬に目標を達成する。


DF木下空主将は自信を持つ際の強さで横浜FCユースに対抗
「プリンス北信越2部優勝、そして昇格を掲げていて今1位なので、残り4試合しっかり優勝しきるっていうところと、選手権は去年負けてしまった分、奪還っていう目標を掲げているので、そこもしっかり県内の王者は取り返して、(全国)ベスト4以上は絶対狙っていきたいです。まずはやっぱり個人としても、チームとしても少しでも上行けるように、こだわってやっていきたいです」と宣言。残り2日、柏レイソルU-18、ベガルタ仙台ユースと戦うパワーワークカップで少しでもレベルアップし、富山に戻る。


人数をかけて相手ボールを奪い取る。チーム力をより高め、秋冬に目標を達成する
(取材・文 吉田太郎)



