大学進学決断の桐光学園GK斎藤准也が好守で無失点勝利。193cmの注目守護神は高校ナンバー1、大学ナンバー1の守護神になってプロへ
[8.20 パワーワークカップ 桐光学園高 2-0 鹿児島城西高 日体大柏高G]
高校ナンバーワン、大学ナンバーワンのGKになってプロ入りを果たす。Jクラブユース、高体連の強豪11チームによって行われた「パワーワークカップ2025」(千葉県柏市) 3日目の20日、桐光学園高(神奈川)と鹿児島城西高(鹿児島)が対戦。桐光学園がMF松岡奏友(3年)とFW小野口昇(2年)のゴールによって2-0で勝利した。
桐光学園は立ち上がりから相手を見ながらボールを保持し、DF武山陽介(3年)の精度の高い右足キックなど中、外を活用した攻撃。前半11分には右スローインの流れからMF米川洋輝(2年)のアーリークロスを松岡が頭で左隅に決めて先制した。




また、U-18日本代表FW大石脩斗(3年)目掛けてボールを入れてくる相手の攻撃をDF川谷駿斗(3年)、DF武山陽介(3年)、DF田中智也(3年)の3バックが中心になって対応。鹿児島城西が中央からの繋ぎやオープンサイドを狙ってきた際にも、切り替えの速い守備によって即時奪回に成功していた。
前半31分には大石に決定機を作られた。DFが振り切られてPAへの侵入を許したが、193cmのGK斎藤准也(3年)がタッチの大きくなったところを見逃さずにアタック。「今の(北川孝仁)GKコーチになってから、果敢に飛び出して行って、シュートを打たせないっていうことがまず大事だと思うんで。そこから考えた時に、タッチがデカくなったら狙おうかなと思っていました」。距離を詰め切り、見事にシュートをストップした。
伝統的に堅守を特長とする桐光学園が、前日の日章学園高(宮崎)戦で4失点。簡単に失点を重ねてしまい、試合後、選手たちは鈴木勝大監督から厳しい言葉を掛けられた。この日は各選手が意識して修正。「それじゃあ、昨日と同じだろ!」など強い言葉でチームを引き締めていた齋藤も、「やられるシーンはあったんですけど、そこでもみんな頑張って戻って、身体張って守備して、そういったところでは昨日よりは良くなった」と評価する70分間だった。
後半、攻め切られるシーンが増えたものの、味方がコースを限定してくれたこともあり、シュートは齋藤が的確に処理。攻撃でもインターハイで直接FKを決めている左WB陶山響(3年)らが追加点を目指し、小野口のPKで2-0とした。試合終盤、齋藤は大石と競ったこぼれにも素早く反応。無失点で試合を締めた。




注目ストライカーを擁する強敵を封じたことを一つの自信に。齋藤は「事前の情報として、9番(大石)がストライカーとして相手チームの特長であるっていうところで、ディフェンスライン、GKとしての仕事が増えるんじゃないかなっていうのは試合前から思っていて、その中でいかに自分がチームを助けるプレーをして、引き分けを勝ちに、負けを引き分けに持ってこれるGKになれるようにするためにって考えた時に、シュートストップであったり、今日であればビルドアップも多かったですけど、そういうシーンでチームを助けるプレーっていうのが今日はよくできたんじゃないかなと思います」と頷いた。
193cmの大型GK齋藤はJクラブからの関心も寄せられていたほどの注目株だが、本人は大学進学を決断。「自分自身、まだ足りてないなっていう部分が多かったのと、やっぱりGKっていうポジションでもっと実力をつけてからプロで勝負したいので」と説明する。
齋藤はメジャーリーガー、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)の目標シート同様のものを作成。加えて、「父親が作ってくれたんですけど、何歳の時に何が出来てれば最高みたいなリスト」を持っているが、「ちっちゃい頃からの目標として、18歳でプロになるっていうのは掲げていたんですけど、自分がやらなきゃいけないことをリストに並べた時に、全然できてないっていうのと、そういうのも含めて、これじゃプロで勝負できないんじゃないかと。代表とか、J下部のGKとかと比べた時に、まだまだ足りない」と感じたのだという。
小学5年生でGKをはじめ、中学時代は川崎F U-15に所属していたものの、公式戦出場はわずか。桐光学園で「自分がやらないといけない」「自分が助けないといけない」と考えていたが、まだまだチームを勝たせるような力がないことを痛感した。


現在も課題を持って取り組み続けて特長を発揮しているが、「もっと伸ばさなきゃいけないことはたくさんあります」。チームの集中力を保たせるような声がけや、味方の体力が落ちてきた際に止め切るような力など、まだまだ必要なことがある。だからこそ、残りの高校生活と大学生活を通して課題をなくしていき、「大学ナンバーワンとか言われるようなGKになりたい」と意気込んだ。
飛び級でU-20日本代表のゴールを守るGK荒木琉偉(G大阪)がU-18世代で一番の守護神であることを認めた上で「抜かせるように」。高校生活残り半年の目標は、選手権での日本一だ。「選手権出るのはマストで、全国で1番を取るっていうのは、それこそが高校ナンバーワンGKなんじゃないかなって思いますし、その証明なんじゃないかなって思うんで、選手権の優勝目指して頑張ります」。インターハイは3回戦で尚志高(福島)に1-1(PK9-10)で惜敗。12人目までもつれ込んだPK戦でシュートストップが1本に終わり、「自分のせいで負けた」。注目守護神はその悔しさも胸に成長し、これから目標を一つ一つクリアしていく。


(取材・文 吉田太郎)
高校ナンバーワン、大学ナンバーワンのGKになってプロ入りを果たす。Jクラブユース、高体連の強豪11チームによって行われた「パワーワークカップ2025」(千葉県柏市) 3日目の20日、桐光学園高(神奈川)と鹿児島城西高(鹿児島)が対戦。桐光学園がMF松岡奏友(3年)とFW小野口昇(2年)のゴールによって2-0で勝利した。
桐光学園は立ち上がりから相手を見ながらボールを保持し、DF武山陽介(3年)の精度の高い右足キックなど中、外を活用した攻撃。前半11分には右スローインの流れからMF米川洋輝(2年)のアーリークロスを松岡が頭で左隅に決めて先制した。


DF武山陽介は3バックの中央から高精度のボールを配給


前半11分、MF松岡奏友が右クロスから先制ゴール
また、U-18日本代表FW大石脩斗(3年)目掛けてボールを入れてくる相手の攻撃をDF川谷駿斗(3年)、DF武山陽介(3年)、DF田中智也(3年)の3バックが中心になって対応。鹿児島城西が中央からの繋ぎやオープンサイドを狙ってきた際にも、切り替えの速い守備によって即時奪回に成功していた。
前半31分には大石に決定機を作られた。DFが振り切られてPAへの侵入を許したが、193cmのGK斎藤准也(3年)がタッチの大きくなったところを見逃さずにアタック。「今の(北川孝仁)GKコーチになってから、果敢に飛び出して行って、シュートを打たせないっていうことがまず大事だと思うんで。そこから考えた時に、タッチがデカくなったら狙おうかなと思っていました」。距離を詰め切り、見事にシュートをストップした。
伝統的に堅守を特長とする桐光学園が、前日の日章学園高(宮崎)戦で4失点。簡単に失点を重ねてしまい、試合後、選手たちは鈴木勝大監督から厳しい言葉を掛けられた。この日は各選手が意識して修正。「それじゃあ、昨日と同じだろ!」など強い言葉でチームを引き締めていた齋藤も、「やられるシーンはあったんですけど、そこでもみんな頑張って戻って、身体張って守備して、そういったところでは昨日よりは良くなった」と評価する70分間だった。
後半、攻め切られるシーンが増えたものの、味方がコースを限定してくれたこともあり、シュートは齋藤が的確に処理。攻撃でもインターハイで直接FKを決めている左WB陶山響(3年)らが追加点を目指し、小野口のPKで2-0とした。試合終盤、齋藤は大石と競ったこぼれにも素早く反応。無失点で試合を締めた。


インハイで直接FK弾を決めている左WB陶山響が左足シュート


後半30分、FW小野口昇が右足PKを決めた
注目ストライカーを擁する強敵を封じたことを一つの自信に。齋藤は「事前の情報として、9番(大石)がストライカーとして相手チームの特長であるっていうところで、ディフェンスライン、GKとしての仕事が増えるんじゃないかなっていうのは試合前から思っていて、その中でいかに自分がチームを助けるプレーをして、引き分けを勝ちに、負けを引き分けに持ってこれるGKになれるようにするためにって考えた時に、シュートストップであったり、今日であればビルドアップも多かったですけど、そういうシーンでチームを助けるプレーっていうのが今日はよくできたんじゃないかなと思います」と頷いた。
193cmの大型GK齋藤はJクラブからの関心も寄せられていたほどの注目株だが、本人は大学進学を決断。「自分自身、まだ足りてないなっていう部分が多かったのと、やっぱりGKっていうポジションでもっと実力をつけてからプロで勝負したいので」と説明する。
齋藤はメジャーリーガー、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)の目標シート同様のものを作成。加えて、「父親が作ってくれたんですけど、何歳の時に何が出来てれば最高みたいなリスト」を持っているが、「ちっちゃい頃からの目標として、18歳でプロになるっていうのは掲げていたんですけど、自分がやらなきゃいけないことをリストに並べた時に、全然できてないっていうのと、そういうのも含めて、これじゃプロで勝負できないんじゃないかと。代表とか、J下部のGKとかと比べた時に、まだまだ足りない」と感じたのだという。
小学5年生でGKをはじめ、中学時代は川崎F U-15に所属していたものの、公式戦出場はわずか。桐光学園で「自分がやらないといけない」「自分が助けないといけない」と考えていたが、まだまだチームを勝たせるような力がないことを痛感した。


193cmGK斎藤准也は 選手権での目標として日本一を掲げた
現在も課題を持って取り組み続けて特長を発揮しているが、「もっと伸ばさなきゃいけないことはたくさんあります」。チームの集中力を保たせるような声がけや、味方の体力が落ちてきた際に止め切るような力など、まだまだ必要なことがある。だからこそ、残りの高校生活と大学生活を通して課題をなくしていき、「大学ナンバーワンとか言われるようなGKになりたい」と意気込んだ。
飛び級でU-20日本代表のゴールを守るGK荒木琉偉(G大阪)がU-18世代で一番の守護神であることを認めた上で「抜かせるように」。高校生活残り半年の目標は、選手権での日本一だ。「選手権出るのはマストで、全国で1番を取るっていうのは、それこそが高校ナンバーワンGKなんじゃないかなって思いますし、その証明なんじゃないかなって思うんで、選手権の優勝目指して頑張ります」。インターハイは3回戦で尚志高(福島)に1-1(PK9-10)で惜敗。12人目までもつれ込んだPK戦でシュートストップが1本に終わり、「自分のせいで負けた」。注目守護神はその悔しさも胸に成長し、これから目標を一つ一つクリアしていく。


桐光学園はMF米川洋輝(6番)らが切り替えの速い守備で無失点
(取材・文 吉田太郎)



