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[プリンスリーグ東北]前半で10人となった尚志が粘りの戦い見せ、仙台ユースとドローで優勝決定!

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尚志高は10人での戦いを強いられながらも引き分け、プリンスリーグ東北優勝決定

[11.22 プリンスリーグ東北第17節 仙台ユース 1-1 尚志高 アイリストレーニングフィールド]

 高円宮杯JFA U-18サッカープリンスリーグ2024東北は11月22日、第17節が東北各地で行われ、宮城県仙台市のアイリストレーニングフィールドでは、1位の尚志高と2位のベガルタ仙台ユースが対戦した。既に両チームともプレミアリーグプレーオフ出場が決まっていたが、第16節終了時点で尚志が勝点40、仙台ユースが勝点36だった。尚志はこの試合で勝つか引き分けで優勝が確定する。仙台ユースは2連勝した上で、尚志が2連敗か1分け1敗であれば逆転優勝という状況だった。

 序盤にペースを握ったのは尚志。MF若林衣武希(2年)やMF臼井蒼悟(3年)、MF大熊瑠空(2年)が果敢にゴールを狙っていく。押し込まれる展開が続いた仙台ユースだったが、思わぬ形でゴールが生まれた。

 前半24分、MF横山琉偉(3年)からのクロスを受けようとした、トップ昇格内定のFW古屋歩夢(3年)が、ペナルティエリア内で尚志DF中村快生(2年)に倒され、仙台ユースにPKが与えられた。さらに中村にはレッドカードが提示され、一発退場となってしまう。古屋は落ち着いてPKを決めて、先制に成功した。

 尚志の仲村浩二監督はすぐに左サイドバックのDF星宗介(3年)を中村の代わりにセンターバックに入れ、この日不在のキャプテンDF西村圭人(3年)に代わり、キャプテンマークを巻いていたFW根木翔大(3年)を1トップにするなど、ポジションチェンジで攻守のバランスを整えた。数的優位に立った仙台ユースに攻め込まれたが、DF松澤琉真(3年)を中心とする守備陣が失点を許さず、仙台ユースの1点リードのまま前半を終えた。

 後半の入りは、尚志が果敢にショートカウンターを狙っていく。仙台ユースの守備がやや落ち着かない中、後半6分、中盤でのこぼれ球を拾った臼井が相手守備陣のマークを振り切りゴールに向かい、シュートを放つ。「GKの股に当たって入ったんですけど、ゴール前で(足を)振れば何か起きるって思っているので(足を)振って、入ってくれたので良かったです」と臼井が振り返った通り、思い切って放ったシュートがゴールネットを揺らした。

 勝たなければ優勝の可能性が消滅する仙台ユースはその後猛攻を仕掛けた。だが、引き分けでも優勝が確定する尚志は焦らずブロックをつくり、GK赤根啓太(3年)のファインセーブや、松澤や星の体を張った守備で、仙台ユースの攻撃をはね返し続けた。仙台ユースはJユースカップベスト4進出の原動力となったFW佐々木亮(2年)らを投入し、ゴールに迫ったが、あと一歩でゴールネットを揺らすことができず、このまま1-1の引き分けで試合終了。尚志の優勝と仙台ユースの2位が確定した。

 尚志の仲村監督は「今日は入試だとかいろんな理由で、いつもやったことのないポジションやったりした選手がいて、その辺がちょっと出ちゃいました」と西村をはじめ主力不在の影響があったことを語った。

「でもこういうのもインターハイでも経験してるし、10人で戦うことは経験していたので。よくしっかり守ってくれたかなと思います」と語る通り、インターハイ3回戦・桐光学園高戦で退場者を出しながらPK勝ちした経験が生きたという。

 同点ゴールの臼井も「1人少なくなって厳しい状況だったんですけど、チームで守備から入って、チャンスがあったら自分が決め切ろうと思っていたので、決めて良かったです。インターハイでも1人少ない状況で桐光とやった時にPKで勝っていたので、それはチームとしても自信になったかなと思います」と夏の経験を生かしながら冷静に戦えたことが引き分けでの優勝確定につながったという。

 仲村監督は「ベガルタさんはやっぱりフィジカルも強いし、サッカーをすごく知ってるチームなので、その相手に引き分けることができたのもすごく大きかったと思います」とプレミアリーグプレーオフと選手権を前に、東北のライバルチームと良い試合ができた経験ができたことをプラスに捉えていた。

 一方、優勝の可能性が消滅した仙台ユース・加藤望監督は「スタートから自分たちでアクションを起こすと言うか、主体的にプレーできなかったことが多くあったと思います。それでちょっと押し込まれたというわけじゃないですけど、相手を見てプレーができないと言うか、自分たちからアクションできない場面がたくさんあって、それを最後まで変えられなかったゲームだと思います」とこの1年求めてきた、自らがアクションを起こすスタイルを出し切れなかったことを悔やんだ。

 キャプテンのDF永井大義(3年)も「相手が1人少なくなってからも、自分たちが相手に合わせてやっている感じがしていました」、先制ゴールの古屋も「監督からも自分たちからアクションしていないと言われているのにも関わらず、後半からああいう失点をしていたら、チームは勝てない」と反省の弁を述べた。

 それでも仙台ユースにとってもプレーオフ前に尚志と真剣勝負ができた経験は大きい。加藤監督は「今、選手たちも伝えましたけど、結局こういう試合で1点取らなきゃいけないし、1点守らなきゃいけないしというところの経験ができたので、またこれを日々のトレーニングに生かしていけるようにやっていきたい」と語り、この経験を糧に、悲願のプレミアリーグ昇格を実現しようと決意を新たにした。

(取材・文 小林健志)

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小林健志
Text by 小林健志

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