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“ジュビロ史上最弱”と呼ばれた世代が最高の置き土産…盤石の試合運び披露の磐田U-18、大宮U18を5発撃破で23年以来のプレミア復帰!!

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プレミア復帰を決めたジュビロ磐田U-18

[12.14 プレミアリーグプレーオフ決勝戦 大宮U18 1-5 磐田U-18 ホットスタッフフィールド広島]

 14日、高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2025プレーオフ(広島)のBブロック決勝戦が行われ、RB大宮アルディージャU18(関東3、埼玉)とジュビロ磐田U-18(東海2、静岡)が対戦。MF河合航希(3年)の先制点を皮切りに得点を重ねた磐田が5-1で勝利し、2023年以来となるプレミアリーグ復帰を決めた。

 この日の会場は磐田が岡山学芸館高にPK戦で敗れた昨年と同じホットスタッフフィールド広島。「初戦敗退で終わった昨年と同じ会場で、決定戦を戦うことになり、特別な想いがありました。負けて悔しい想いをしたので、今年こそは絶対にやってやろうという気持ちで頑張りました」と口にするのはDF甲斐佑蒼(3年)で、磐田の選手たちがリベンジを果たすシチュエーションとしては格好の舞台だった。

 ただ、試合展開は決して楽ではなかった。序盤から主導権を握ったのは大宮だった。「自分たちのやりたいことはほとんどできていた」と振り返るのはMF斎藤滉生(3年)で後方からテンポよくボールを動かしながらMF小林柚希(2年)の突破や、力強くゴールに迫ったFW野口蒼流(3年)、FW平家璃久斗(3年)による2トップの動きを引き出し、磐田陣内へと攻め込んでいく。前半6分には左のDF木寺優直(3年)から中央の小林を経由し、右に展開。最後は野口が思い切りよくシュートを放ったが、クロスバーに阻まれ、得点とはならない。

 以降も押し気味で試合を進めたが、甲斐とDF西野陽向(1年)のCBコンビを中心とした磐田の4バックがゴール前で体を張って決定機まで持ち込ませない。「最後、シュートを自由に振らせてくれないなというのは、試合をやっていて感じていました。シュートを打つシーンでも相手は全力で戻ってきたから、自分たちが冷静さを欠く要因になった」(斎藤)。

 我慢強く試合を進めた磐田に最初のチャンスが訪れたのは14分だった。前線でFW石塚蓮歩(3年)が潰れたセカンドボールをFW持永藍雅(3年)が拾うと、素早くゴール前にスルーパス。フリーで抜け出した河合が冷静にゴールネットを揺らし、磐田が均衡を崩した。

 24分にはMF小枝朔太郎(1年)のパスから右サイドを仕掛けたMF高澤海志(3年)がCKを獲得。ゴール前に入れたボールの折り返しを石塚が決めた。

 後半も大宮のペースで試合が進んだが、磐田としては想定内。「相手の方が上手いというのはチーム全体として分かっていた。その中でも、やっぱり最後は気持ちでどう勝つかが大事だと思っていたので、ハーフタイムにチーム全体に伝えた」と明かすのは甲斐だ。

 集中力を保った守備を続けると、16分にはリスタートからDF小澤有悟(3年)が右を攻め上がってゴール前にクロス。持永が潰れたこぼれ球を石塚が拾うと、落ち着いて左足シュートをゴールに叩き込んだ。残り5分を切ってからは後がなくなり、攻勢を強めた大宮の背後を効果的に使い、2点を追加。試合終了間際には1点を返されたが、盤石な試合運びを披露した磐田が5-1勝利した。

 試合後、磐田の選手たちはスタンドから声援を送ったメンバーや家族、サポーターと喜びを分かち合った。ただ、「全国に出られなかったり、上手くいかないことしかない学年で、入団した時にはジュビロ史上最弱と言われていた」という3年間を振り返り、涙を流した石塚をきっかけに泣き笑いが連鎖。「人前で泣きたくはなかったのですが、みんなの涙を見ていたら耐えられなくなって泣いちゃいました」と苦笑いするのは甲斐で、会場に暖かい空気が流れていた。

“ジュビロ史上最弱”と呼ばれた世代が残したプレミアリーグという最高の置き土産は後輩たちが受け継いでいく。「1、2年生は僕らがこうやってプレミアリーグに上げたことが、来年からプレッシャーにはなると思うのですが、気にせず自信を持ってプレーしてほしいです」とエールを送るのは甲斐で、今度は下級生たちがプレミア残留、プレミア優勝といった次のターゲットに向かって邁進していく。

(取材・文 森田将義)

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森田将義
Text by 森田将義

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