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[MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16]関東Bリーグから躍進。初出場の駒澤大高がMF大圖拓海、MF亀井央祐のゴールで徳島市立を下し、3位に

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初出場の駒澤大高が3位に入った

[12.15 MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16 3位決定戦 徳島市立高 0-2 駒澤大高 時之栖うさぎ島G]

 15日、“U-16日本一決定戦”2025 MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16ルーキーリーグ3位決定戦が行われ、初出場の駒澤大高(関東3/東京)が3位を勝ち取った。徳島市立高(四国/徳島)と対戦した駒大高はMF大圖拓海(横河武蔵野FC出身)とMF亀井央祐(横河武蔵野FC出身)のゴールによって2-0で勝利。関東ルーキーリーグで2部に当たるBリーグの優勝チームがプレーオフを勝ち抜き、全国大会でも躍進した。

 駒大高は関東ルーキーリーグAリーグ3位・流通経済大柏高(千葉)との第3代表決定戦で勝って全国切符を獲得すると、今大会の予選リーグでは藤枝東高(東海2/静岡)、高川学園高(中国1/山口)、聖和学園高(東北2/宮城)と同居したDブロックを2勝1敗で首位通過。準決勝で神村学園高(九州1/鹿児島)に2-3で惜敗したものの、切り替えて臨んだ一戦で白星を勝ち取った。

 先制点の大圖は「昨日(準決勝で)負けて、今日のアップもやっぱ雰囲気が悪くて、決して勝てる雰囲気ではなかったと思うんですけど、集合してコーチからの言葉をもらって、勝つ雰囲気になって勝てることができたので良かったと思います」と微笑んだ。

 駒大高の先発はGKが秋山知輝(東京Vジュニアユース出身)で、DFは右SB前田小次郎(FCトリプレッタ出身)、CB浅倉貫太(杉並ソシオ出身)、CB松田昊大主将(バディーJY横浜出身)、左SB高清水奏大(すみだSC出身)の4バック。中盤はダブルボランチを大圖と若月啓(FCヴィアージャ出身)が組み、右SH武川櫂(東京Vジュニアユース出身)、左SH亀井、2トップを武田厚志(ブリオベッカ浦安出身)と荻沼星那(東急SレイエスFC出身)が務めた。

駒澤大高は初出場で3位に挑戦

 一方の徳島市立は山梨学院高(関東2/山梨)、上越高(北信越1/新潟)、日章学園高(九州2・宮崎)と同居したAブロックを2勝1分で首位奪取。四国勢初の4強入りを果たした。準決勝では履正社高(関西/大阪)に16人目までもつれ込むPK戦の末に敗れたが、切り替えて3位に挑戦。先発はGKが木村颯佑(CSPサッカーアカデミー出身)で、右から津村良介主将(カナリーニョFC出身)、富永駿吾(阿南市立那賀川中出身)、水内心博(ディアブロッサ高田出身)、山村悠斗(grand merry出身)の4バック、室田朔弥(フレスカ神戸出身)と藤田隼翔(FC BLAZE出身)がダブルボランチを務め、右SH太田陽々輝(五色FC出身)、左SH四宮倫基(ジオーレ大阪出身)、トップ下が平川泰成(ディアブロッサ高田出身)、そして1トップに高尾瑞希(加西市立北条中出身)が入った。

徳島市立は初の4強入り。最高成績更新に挑んだ

 徳島市立はトップチームでも先発のMF李結斗(ディアブロッサ高田出身)が不在だったが、果敢にポゼッションにチャレンジ。室田や藤田を軸にともに運ぶ力のある左SB山村や太田も積極的にボールに係わって前進しようとする。そして、存在感を放つエースMF平川がスピードに乗った状態でパスをコントロールし、ドリブルシュート。また、右SB津村や高尾、四宮の推進力のある動きもアクセントにゴールを目指した。

徳島市立のエースMF平川泰成(ディアブロッサ高田出身)がドリブルからシュート

徳島市立のMF室田朔弥(フレスカ神戸出身)はボランチ、右SBで奮闘

 一方の駒大高は左SH亀井が鋭いターンからDF間へ割って入り、右足シュート。また、亀井のスルーパスから若月が決定機を迎えるが、徳島市立GK木村が足でストップする。駒大高は前から相手に圧力を掛けてボールを奪うと、亀井のドリブルなどを活用して前へ。前線で強さを見せる武田のポストプレーから大圖や荻沼がシュートを狙った。

 だが、徳島市立は富永や水内らDF陣が粘って前半は無失点。駒大高も攻守のキーマンであるCB松田を中心にCB浅倉、右SB前田、左SB高清水のDF陣やGK秋山らが隙を見せず、0-0で前半を折り返した。

駒大高はMF若月啓(FCヴィアージャ出身)らが身体を張った守備

 徳島市立は後半開始から3枚替え。FW河野匠竜(赤穂FC出身)、MF上木太雅(CSPサッカーアカデミー出身)、MF古本翔太(FC徳島出身)を投入する。駒大高も8分にMF岩崎煌河(FC Kanaloa出身)を送り出すと、直後に左FKから岩崎がヘディングシュート。さらに10分、左から岩崎がドリブルで仕掛け、武田が右足で狙う。最後はPA外のこぼれ球を大圖が右足で決め、先制した。

 大圖は「パスとかシュートミスが今日多くて……。そこでボールがこぼれて来て、決めることができて良かったです。(自分は)ボールを拾うっていう役割なんですけど、いつもボクはそこだけ特化していて攻撃面が下手くそなんで、意識してゴールに絡みたいと思っていたので良かったです」と喜んだ。

後半10分、駒大高MF大圖拓海(横河武蔵野FC出身)が先制ゴール

守備を得意とするボランチが大仕事

 駒大高はこの後、武川の右クロスから亀井が左足シュートを放ち、MF木佐光(1FC川越水上公園出身)投入後の22分には武田の強引なドリブル突破から交代出場のMF岩本佳太(東急SレイエスFC出身)が左足シュートを打ち込む。そして、23分、左SB高清水がDF背後へ縦パス。これを亀井が追うと、DF後方から強引に前に出てPKを獲得する。そして、PKを自ら右足で決め、2-0とした。

駒大高のFW武田厚志(ブリオベッカ浦安出身)は前線で推進力を発揮

後半24分、駒大高MF亀井央祐(横河武蔵野FC出身)が右足PKを決め、2-0

ガッツポーズでゴールを喜ぶ

 徳島市立も左の俊足アタッカーMF上本のスピードを活かした攻撃などで反撃。津村の身体を張った守りなどで食い下がるが、駒大高の亀井をなかなか止めることができず押し返されてしまう。DF橋本凌(上板町立上板中出身)、MF石川颯祐(徳島市立八万中出身)を投入。流れを変えに行くが、駒大高は堅い。

徳島市立をDFラインで支えたDF津村良介(カナリーニョFC出身)

 その駒大高は試合終盤にDF{夏目悠杜}}(FCヴィアージャ出身)、DF安居淳希(杉並FC出身)を投入。互いに声を掛け合いながら集中して戦い抜き、今大会初の無失点勝利で3位を勝ち取った。

 駒大高の大圖はシーズンを通して一体感が出たことや、交代出場選手も活躍できる選手層の厚さが自分たちの強みであることを説明する。ここからの2年間で「(今大会は)神村学園とか負けちゃったんで。リベンジしたいです。(個人としては)どんどんゴールに絡んだり、ボールをちゃんと拾ったり、欠かせない存在になっていきたいです」と宣言。全国3位に入った経験と自信を今後の飛躍に結びつける。 

先制点の駒大高MF大圖拓海(横河武蔵野FC出身)はチームにとって欠かせない存在になることを誓った

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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