beacon

[NEW BALANCE CUP]悔しい1年も勝負強さ身につけてきたレフティ。技術力、意外性も自信のMF渡辺莉太が帝京を勝利へ導く

ポスト
Xに投稿
Facebookでシェア
Facebookでシェア
URLをコピー
URLをコピー
URLをコピーしました

技術力やアイディアに加え、勝負強さも向上中。帝京高の注目レフティMF渡辺莉太(2年=東京ヴェルディジュニアユース出身)

[1.5 NEW BALANCE CUP準々決勝 帝京高 0-0(PK4-3)桐光学園高 時之栖裾野D]

「まずは優勝をして東京に帰るっていうのと、選手権出れていない分、この大会で自分の名前を売れたらなと思います」

 名門・帝京高(東京)が“裏選手権”こと「NEW BALANCE CUP 2026 IN TOKINOSUMIKA」(静岡)準々決勝で桐光学園高(神奈川)と対戦。0-0からのPK戦を制し、準決勝進出を決めた。注目レフティMF渡辺莉太(2年=東京ヴェルディジュニアユース出身)は、“裏選手権”で自身とチームの成長、結果を求めている。

 渡辺は「NEW BALANCE CUP 2026 IN TOKINOSUMIKA」で現在、5アシストを記録。「この代は個っていうより、パスワークとか、仲間を使えるタイミングとか上手い選手がたくさんいるんで、そういうところがいいかなと思います」というチームにゴール前でのアイディアや精度を加えている。

 帝京は桐光学園戦の後半、渡辺やMF住野空来(2年)、MF原田誉裕(2年)らが距離感よくボールを動かして主導権。連動した崩しでゴール前のシーンを創出した。渡辺の鋭いドリブルや意表を突く1タッチパスも交えて攻めたが、チームは全体的にラストパスのタイミングがわずかにズレたり、質を欠くなど無得点。それでも、PK戦でGK荒川喜道(2年)が相手の5人目を止め、勝ち切った。

MF原田誉裕は活動量を増やしてチームに貢献

PK戦5人目、GK荒川喜道がビッグセーブ

 渡辺は強豪校で1年時から公式戦を経験してきた注目株。2年目の昨年については、「自分はやっぱり圧倒的な存在っていう感じじゃなかったんで、そこは自分の悔しいところです。でも、自分の良さとか3年生に負けずに出せたし、勝負強さっていうところは、2年生の間でだいぶついたのかなと思っています」と説明する。

 意識して自分を変えた。「自分が勝たせる選手になりたいっていうのがまず目標だったので、泥臭くてもいいからゴールに向かって、自分が勝たせる気持ちでやってきました。インターハ後ぐらいから、結構大事な試合とかで自分が出て決めたりすることができるようになりました」。選手権予選敗退に終わったが、プリンスリーグ関東1部最終節(対桐生一高/群馬)でゴールを決めて逆転優勝に貢献。また、プレミアリーグプレーオフの東山高(京都)戦でも同点ゴールを決めた。

2560サイズ


 今年、チームの勝利とともに目指しているのは高卒でのプロ入り。自分が見て欲しい点について「パスや周りと違う意外性とか、ちょっとした上手さとかはもう本当、一番じゃないかなと思います。(チーム内でも、同世代の中でも)自信あります」。そして、試合の流れを変えることができることが、自分の特長と認識。湘南内定の昌平高(埼玉)MF山口豪太(3年)と雰囲気、プレースタイルの重なる部分があるが、「あの存在も超えていかないといけない」と意気込んでいる。

 2学年先輩のDF田所莉旺(現・長崎)や今治入りしたMF久保恵音(3年)のようにプロ入りするためには結果に加え、推進力などをプロの基準にすることが必要という考え。だからこそ、「NEW BALANCE CUP 2026 IN TOKINOSUMIKA」も「ゴールがまだ少ないんで、もう少しパスも見せつつ、ゴールも決められるようにしたい」。準決勝、決勝ではチームを勝たせるようなゴールを決めてインパクトを残す。

 チームは昨年末の横山杯決勝で細田学園高(埼玉)を4-0で破るなど、7試合を5勝2分、20得点3失点で優勝。「NEW BALANCE CUP 2026 IN TOKINOSUMIKA」でも5連勝、16得点1失点で準決勝進出を決めた。

MF住野空来は横山杯でMVPを獲得したボランチ。技術力、判断力を駆使してゲームメイク

 昨年からメンバーは大きく入れ替わっているものの、この結果はプリンスリーグ関東1部開幕へ向けて自信に。渡辺は「新チーム始まる前までは、自分たちの思ってた強さはプリンス残留できればなというところだったんですけど、今大会通して結構やれてるなっていうのがあるんで、(プレミアリーグ)昇格を目指したいです」。そして、先輩たちが1年前に景色を見せてくれた選手権の舞台に戻り、勝ち抜くこと。渡辺は貪欲に自らを成長させ、自身、チームの目標を達成する。

帝京は準決勝進出

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

「ゲキサカ」ショート動画

TOP